勝手にコンサルティング福井
座・タイムリーふくい(20090117)
最終更新:
c291
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定点観測
観測対象
- 座・タイムリーふくい(2009年1月17日放送分)
テーマ
- 「模型で一目瞭然! 福井駅西口再開発ビルの可能性」
大詰めを迎えている県都の玄関口福井駅西口再開発ビルについて空間デザインの視点から議論する。番組では福井工業大学の2人の教授・助教授に模型の制作を依頼。その模型を元に忘れてはならない全体像のポイントを議論する。
司会
- 松枝隆一(福井テレビアナウンサー)
- 名越涼子(福井テレビアナウンサー)
ゲスト
- 福井工業大学 建設工学科 准教授 吉野剛
- 福井工業大学 建設工学科 教授 内村雄二
観測結果
二週続けて同じテーマ。松枝アナの気持ちも理解しないではないが、とにかく切羽詰った感が出ていてキツイ内容だった。
ちなみに福井市HPの西口再開発ビルに関するページはこんな感じ。
- 福井駅西口中央地区第一種市街地再開発事業
確かに自分たちが何をやろうとしているかを、市民に理解してもらおうという意思を全く感じさせない内容であることは確か。これくらいの規模の再開発となれば模型やデザインやイメージ図など、コンサルやゼネコンとかから沢山アイデアが出されてるだろうし、役所の中でもいろんな資料を作ってると思うけど、実際仕事してるのは俺達なのに、何でそんなこと市民に知らしてやらないといけないの??っていうのが福井市役所の本音ってことでしょ。
松枝アナはどちらかというとプロセス重視って印象だけど、俺は結果を重視したいので、今の案を主導しているのがどこだとか、ビルの中に何が入るのかは実は特に気にしてない。どうせ成功確実な唯一の正答があるって世界じゃないし、そもそも成功の定義すらハッキリしていない。しかし、今の再開発ビルの案に各方面から異論があるのは事実なわけで、それを無視して計画を進めるからには、反論の余地が無いレベルの成功例となる必要があると思う。
じゃあどうすれば良いかと言えば、数字、特にお金のところをシビアに見ていくのがやっぱり一番分かりやすい。番組内でも吉野准教授がコメントしていたけど、正直、共同住宅や商業・業務施設の販売の行方は切実な問題。公共施設に関してはどんな結果になろうとも、役所パワーで何とでも誤魔化せるけど、マンションの売れ残りや商業フロアのシャッター通り化については誤魔化すことが出来ない。
採算や相場を無視した価格設定をすれば完売可能かもしれないけど、立地を考えればマンションも商業フロアも福井トップクラスの平米単価に設定されると考えるのが普通。また、公共部分について極端に高額な買取単価は、不当な税金投入に繋がるので避けるべきだろう。そう考えると道のりは厳しい。
それに敢えてどことは言わないが、好評販売中のマンションの多いこと多いこと。悪いことは言わないから、「100年に一度の不況」という言い訳が使える今のうちにマンション部分の計画は引っ込めるべきだと思う。それでも、計画を変更せずに進めるなら、失敗した場合の実質的な責任は誰が取るべきなのかをあらかじめハッキリしておくべきだろう。
特に各種委員会の委員には、お前たちも責任者の一人だということを事前にハッキリさせておくべきで、各委員の名簿や発言もマスコミが積極的に取り上げていくべきだろう。多くの事柄は形式上は色んな委員会で決まっていくんだし、どうせ、当事者である福井市役所は委員会では単なるオブザーバーなんで、責任は無いってことになってるんだから。
(以上越09118)
(以上越09118)