勝手にコンサルティング福井
福井県庁移転問題
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備考
- ローカル座談会番組座・タイムリーふくいのメインテーマ
- 福井城址にそびえる福井県庁舎をどうにかしろという問題
- 県庁舎は1981年11月竣工、当時の県知事は故中川平太夫氏
問題?
なんでいつも話題が県庁移転とかなの?と思う。座・タイムリーふくいに顕著だが他のメディアも似たり寄ったりだ。ありもしない問題をさも大変なように騒ぎ立ててるだけとも言えるのだが、座・タイムリーふくい(20070707)“県都再生”に県庁移転問題を問う放送の前祝いとして、その理由を推理しよう。
まず、この問題はテレビ局にとって責任を感じる必要もなく、安心して批判できる非常にイジリやすいネタだということだ。
現実問題、県庁移転など当面実現する可能性は無いので、しばらくはダメだダメだと騒いでいれば済んでしまう。おそらく実際に老朽化が進んで、県庁舎移転が現実味を帯びてくれば、メディアはほとんど触れなくなるだろう。
一つ例を出そう。県庁の横には県議会の建物が建っているが、最近大規模な修繕を行った。修繕する間の県議会はどこか別の場所でやってたのをニュース映像で見た。
早急に移転を検討すべきなら「あの建物を税金を使って修繕する必要など無い!その分を新庁舎の積立に回せ!」という論陣を張るべきだし、県議会議員をゲストに招いた際にも、「どういうつもりか?」と問い詰め、「工事は必要か不要か?」視聴者に問いかければよかったはずだ。
しかし、その結果は蟹も知っての通りだ。確かに修繕不要を主張して、もし何かあれば今度はテレビ局が批判を受ける。下手すりゃスポンサーに実害があるかも。持論を踏まえた本物の判断が問われる状況になれば、見て見ぬふり。まあ、マスコミっていうのはそういうものだ。
責任者不在…
もう一つの安心できる理由は責任者が不在って事。備考の通り、あそこに福井県庁を立てた張本人は、どう考えても中川元知事なのだが今は故人となっている。
確かにあそこに県庁舎を建てたのは、中川氏の失政といっても過言ではないだろう。しかし当時、福井テレビも福井新聞も本気で県民を巻き込んだ批判世論の形成に努めたのか?絶頂期の中川知事に恐れをなして、まともに批判も世論形成も出来なかったくせに、今頃になって死人に口無しと言わんばかりに騒ぎ立てるのはどうかと思う。もし懸命に批判したが防げなかったのだとしても、終わった話をいつまで引きずっているのか。
しかも庁舎の竣工は1981年(昭和56年)で計画段階からいえば30年ぐらい前の話だ。現在の県職員や県議会議員で当時のその決定に欠片ほどでも関与した者がいったいどれぐらいいるのか?にも関わらず、「県関係者はお城の中で働いている風で調子に乗ってる」みたいな論調はミスリードそのもので、そんないわれの無い誹謗中傷にうんざりしている人は多いだろうし、大多数は移転できるものならとっとと移転して欲しいと思っているだろう。
もっと言えば、現在のテレビや新聞の上層部は当時は若手の県政記者だったりしたわけで、ペーペーの県職員や駆け出しの県議会議員なんかより、よっぽど中川知事に正面から反論できる立場だったはず。うがった見方をすればそのときの恨みを今頃になって晴らそうと、関係ない人に八つ当たりしてるのか?とさえ思う。
個人的感想
城跡の県庁は俺にとっては「気が付いたらそこにあったもの」だ。それを誇りにこそ思わないものの、福井の歴史の1ページとして受け入れればよいし、今後のことは次に建て替えるときに考えればいい。確かに大地震で橋が全部落ちたらどうするんだろうとは思うが、それは座・タイムリーふくいで言われているのとは別の問題だ。
城跡の県庁を恥だというが、俺にしてみれば民放テレビ局が2局しかなく、やっと3局目の話が出たと思ったら、広告の分け前が減るという既得権者の都合でポシャリ、現在も相変わらず民放2局県のレッテルを貼られている方がよっぽど恥ずかしいし、北陸朝日放送もNHK-BSも見れなかった下層の福井県民は、2005年サッカーW杯最終予選を全然見れなかったという実害にもあっている。
あの県庁舎はどう見てもあと20年は余裕で使える。道州制の話もくすぶっている現状で、箱物行政の極みである庁舎移転の話なんか盛り上げる必要もないし、どう考えても財政的にそんな余力があると思えない。庁舎を壊して公園にする程度でホントに街が活性化すると思っているならオメデタイ限りだ。福井テレビが県庁移転で活性化の約束手形をきれるならやってみても良いのかもしれない。
県都再生や駅前活性化が20年も待てない、今すぐ解決しなければならない課題ならば、福井城址にある福井県庁は現段階では所与のものとし、どうすればそれをプラスに転化できるかに論点を移すべきというのが当然の帰結だ。そしてその当然の前提を受け入れない石頭ゆえに、俺たちみたいな負け犬に公然と噛み付かれるという失態を招いていることを座・タイムリーふくいは肝に銘じて、七夕の議論に挑んで欲しい。
(以上越070705)
(以上越070705)
オレの個人的コンサル魂としては、「現庁舎が30年くらい経過して老朽化した頃に移転させて桜のたくさんある公園にする方針」で固まっていたのだが、よくよく考えたら、「花見の名所」とか「誰もが気軽に訪れる憩いの公園」とかって、やっぱ堀に囲まれてちゃマズイ気もしてきた。
まず、普段からの深夜を含めた治安の監視が大変だし、毎年花見のシーズンには泥酔して堀に飛び込んで死ぬバカが続出するかも知れん。
そう考えると、現在の「浅はかな若者や常軌を逸した酔っ払いが近寄り難い雰囲気」は、得策なんじゃなかろうか?
本気モードの県庁舎移転が何十年後になるのかは知らんが、景観の問題なんて「デザイン」とかいうヤツでどうとでもなるんだろうから、もし道州制云々で福井県がまだ存在していたら、次回も同じ場所に建てて欲しい。今度は「ザ・お役所」って建物じゃなく「宇宙船」とか「UFO」みたいにすりゃいんじゃね?
まず、普段からの深夜を含めた治安の監視が大変だし、毎年花見のシーズンには泥酔して堀に飛び込んで死ぬバカが続出するかも知れん。
そう考えると、現在の「浅はかな若者や常軌を逸した酔っ払いが近寄り難い雰囲気」は、得策なんじゃなかろうか?
本気モードの県庁舎移転が何十年後になるのかは知らんが、景観の問題なんて「デザイン」とかいうヤツでどうとでもなるんだろうから、もし道州制云々で福井県がまだ存在していたら、次回も同じ場所に建てて欲しい。今度は「ザ・お役所」って建物じゃなく「宇宙船」とか「UFO」みたいにすりゃいんじゃね?
あと、やっぱマスコミって、「じっと動かず現状維持」を軽視しすぎな気はする。「何か派手な提案しないと負け」みたいな気負いが伝わって来る感じ。
しかも、福井県の分相応なバランスを分析しながらの「アクティブ提案」を連発するんなら聞き応えもあるんだろうが、越がよく言うように、いろんな事への配慮や遠慮が混沌としすぎててキレも無いし輪郭もはっきりしない。そしてそれは意図的に靄をかけているかのようだ。まさに「お役所以上にお役所ナイズされた集団」って感が否めない。
しかも、福井県の分相応なバランスを分析しながらの「アクティブ提案」を連発するんなら聞き応えもあるんだろうが、越がよく言うように、いろんな事への配慮や遠慮が混沌としすぎててキレも無いし輪郭もはっきりしない。そしてそれは意図的に靄をかけているかのようだ。まさに「お役所以上にお役所ナイズされた集団」って感が否めない。
このサイトが座・タイムリーふくいをこれだけ毎回取り上げる理由は決して憎いからとか劣悪だからとかではなく、興味があるからだという事を一応訴えつつ、七夕の議論(座・タイムリーふくい(20070707))に期待を込める。
最後に余談だが、出来れば福井放送さんにも我々の好奇心をくすぐるような番組をせめて週1本くらいは制作して頂きたいものだ。
(以上蟹070706)