勝手にコンサルティング福井
座・タイムリーふくい(20090613)
最終更新:
c291
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定点観測
観測対象
- 座・タイムリーふくい(2009年6月13日放送分)
テーマ
- 「6月県議会の注目点」
司会
- 松枝隆一(福井テレビアナウンサー)
- 名越涼子(福井テレビアナウンサー)
ゲスト
- 自民党県政会 政調会長 中川平一
- 公明党 代表 石橋壮一郎
- 県民連合 政調会長 鈴木宏治
- 一志会 政調会長 西本正俊
観測結果
全体的に各ゲストが異口同音に「(景気が)厳しい」、「未来への意味有る投資を」、的抽象論に終始し、結果「福井県独自の画期的な具体案は今んとこ特に無い」って現実が浮かび上がった回だったように感じた。
個人的には
県が農地を安く借り上げる。
県が公務員として農家のリタイア世代を月手取10~15万円程度で指導者として雇用。
県が公務員として若者を優先的に月手取15~20万円程度で農業者として雇用。
学校など作らずに現場主義で経験させながら農作物自給率向上に貢献する。
雇用の保証が招く雇用者の精神的腐敗は県の担当課長が責任を持って防ぐ。
とか、
福井県庁舎をはじめとする全ての県の施設の壁にソーラーパネルを隙間無く張る。
そのソーラーパネルは福井高専と福井大学工学部で開発する。
とか、
鯖江のメガネメーカーが共同で立ち上げた統一ブランド「THE291」に公金を投入し、もうちょっとマシなタレントなりブランド戦略を展開させ、ちゃんと全国的に大量に売れるよう誘導する。
とか
植樹祭跡地の朝倉氏遺跡に更なる公金を投入し、他県からの観光客にキチンと「満足」を与えられるように「わかりやすさ」や「たのしさ」を強化する。
といったアイデアがあるので・・・欲しかったら誰かあげる。
議長人事は四年に一度のはずが、ずっと一年交代になっているのは何故か?
的な内容の質問を投げかけた後のやりとり。
中川平一氏↓
中川平一氏↓
あのね、良識で考えると一年交代が駄目だと言うのは解りますよ。
ただね、日本の社会と言うのはどういう社会かと申し上げますと、「和」を一番大事にする社会なんですよ。聖徳太子がですね、十七条の憲法を定めました。第一条にまず「和を以て貴しと為す」、つまり日本の社会というのはね、仲良くしなさいよということだと思うんですけど。だから、日本というのはですね、権力者を認めない社会。権力者が長く権力を保持する事を認めない社会なんですよ。
名越涼子アナ↓
でもそれって「議長」の意味あるんですか?
中川平一氏↓
いや、だって総理大臣だって一年ごとにしてるでしょ?
鈴木宏治氏↓
それが批判されてるじゃないですか。
中川平一氏↓
だからそういうことで、世の中うまくまとまってるんじゃないかということを申し上げてるんで、私自身は二年でいいと思ってますよ。
以下略。
久々に「おっ!」と思えるレアなうっかり発言に出会えた気がする。
福井県議会の議長人事が一年周期の慣例になっていることの釈明が、
「いや、だって総理大臣だって一年ごとにしてるでしょ?」
というのは、あらゆる意味でトンチンカン極まりないものだ。
そして
「そういうことで、世の中うまくまとまってるんじゃないか」
とまとめられてしまうと、
「今の世の中のどこがうまくまとまってるんだ!?」
とツッコみたくなるものの、同時に「福井らしさ」みたいな妙なリアリティも感じてしまう。
福井県議会の議長人事が一年周期の慣例になっていることの釈明が、
「いや、だって総理大臣だって一年ごとにしてるでしょ?」
というのは、あらゆる意味でトンチンカン極まりないものだ。
そして
「そういうことで、世の中うまくまとまってるんじゃないか」
とまとめられてしまうと、
「今の世の中のどこがうまくまとまってるんだ!?」
とツッコみたくなるものの、同時に「福井らしさ」みたいな妙なリアリティも感じてしまう。
例えば、現職の福井県選出自民党国会議員が100%清和会で構成されているお家事情を考えてみても、確かに「大権力者」は福井県にはおらず、隣の県におり、福井県の自民党政治家はここ何年か旧根上町方面にだけ横並びで仲良く気を配っていれば自分達だけはうまくまとまって平穏に過ごせて来たのかもしれない。そういう、福井県自民党村の自治会レベルまで範囲を絞った話なら、中川氏の言う「みんな仲良く」も理屈として通るのかもしれない。
しかし番組前半でも語られた福井県の状況は、質素な生活の維持すら困難なギリギリの庶民がマジョリティ化しつつあるという深刻なものだ。
その深刻な地方の弱体化や格差社会化に大きく影響している派閥と言えば・・・
その派閥の候補ばかりを公認しバックアップしてきたのは・・・
と続けていくと結局は「悲惨な社会をつくるのは有権者そのもの理論」になってしまうのでここらでやめておくが、とにかく中川氏は有権者の票を大量に獲得し「権力」を与えられたれっきとした権力者であり、悲惨な現実を作り上げてしまったプレーヤーの一人なのだから、のんきな事を言ってられる立場ではない筈だ。
さらに「日本というのは権力者を認めない社会」発言は、自らの存在を否定しているように聞こえ、また自らの責任を棚に上げているようにも聞こえ、悲しい。
もしオレがノリピーだったら「ノリピー悲ピー」と言っただろう。
その辺のところ、特にノリピーの部分は肝に銘じておいてほしいものだ。
しかし番組前半でも語られた福井県の状況は、質素な生活の維持すら困難なギリギリの庶民がマジョリティ化しつつあるという深刻なものだ。
その深刻な地方の弱体化や格差社会化に大きく影響している派閥と言えば・・・
その派閥の候補ばかりを公認しバックアップしてきたのは・・・
と続けていくと結局は「悲惨な社会をつくるのは有権者そのもの理論」になってしまうのでここらでやめておくが、とにかく中川氏は有権者の票を大量に獲得し「権力」を与えられたれっきとした権力者であり、悲惨な現実を作り上げてしまったプレーヤーの一人なのだから、のんきな事を言ってられる立場ではない筈だ。
さらに「日本というのは権力者を認めない社会」発言は、自らの存在を否定しているように聞こえ、また自らの責任を棚に上げているようにも聞こえ、悲しい。
もしオレがノリピーだったら「ノリピー悲ピー」と言っただろう。
その辺のところ、特にノリピーの部分は肝に銘じておいてほしいものだ。
(庶民にどうでもいいと思われているであろう)県議会の話ということもあり、中川氏は終始気を抜いて上記の発言を進めていた印象だが、本題が何であれ、「日本の社会」や「総理大臣」について公の場で語るのならば政治家たるもの真剣に言葉を選んで語るべきだ。
あまりの言葉の軽さに久々にドキドキしたわ。
(以上蟹090616)
あまりの言葉の軽さに久々にドキドキしたわ。
(以上蟹090616)