勝手にコンサルティング福井
座・タイムリーふくい(20080119)
最終更新:
c291
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定点観測
観測対象
- 座・タイムリーふくい(2008年1月19日放送分)
テーマ
- 建築家・隈研吾の県都福井論
ブタペスト(ハンガリーの首都)の中心市街地再開発をはじめ世界で70以上のプロジェクトを進行させている世界的建築家、隈研吾氏が県都福井再生に自らの街づくり論を展開。日本海側で初めての作品となる開花亭の新館は建物と街と人の在り方に一石を投じるもので、その理念は福井駅西口再開発にも当てはまる新たな視点と言える。「福井城址を歴史のへそに使え」、「水を街づくりに生かせ」、「市民と徹底的に開かれた議論をせよ」。世界の街を見続け、次の時代に通用する作品を発表し続ける隈氏の言葉は閉塞感の漂う県都福井の街づくりに新たな1ページを開くか!
出演
司会
ゲスト
- 建築家 慶応大学 教授 隈研吾
- 福井工業大学 准教授 内村雄二
- 映像作家 小鶴
観測結果
お詫びと訂正
前半は今度オープンする開花亭の話題が中心。開花亭というとどちらかと言えば芦原温泉の宿の方が最初に浮かぶんだけど、ここでは福井市の通称浜町通り界隈にある料亭の開花亭。
話を始める前にお詫びと訂正を…。
先月書いた対談!2007福井市長選で、俺と蟹は料亭で越前かにを食しつつ緊急対談を催したことになっているわけだが、実はこれは事実ではない。大体俺たちのような低脳・低俗・低収入を誇る3低コンビが福井市内の料亭で黄色いタグ付きの越前かににありつけるわけがない。仲間を裏切るようで蟹には悪いのだが、あれは料亭と越前かにの権威を借りて対談の信憑性や議論の妥当性を高めようという卑しい意図の下に書いたものであることを内部告発する!
いや本来は訂正すれば済むものではなく、対談偽装のそしりも甘んじて受けなければならないのだろう。大体、俺たちが会食を兼ねた対談といえば、ガストかトマト&オニオン(通称トマオニ)か、精々頑張ってココスあたりが関の山で、今回は確かトマオニだったんだが、本文から受ける印象は下手すりゃ赤坂の料亭?と勘違いさせるほどで、単純なミスでは言い逃れが出来ないレベルのインチキ記事だ。これもひとえに私の不徳の致すところで、対談!2007福井市長選にある事実関係を真に受けてしまった皆様には、お詫びと訂正させていだきます。
まあそんな事情もありつつ話題は開花亭なんだけど、何しろ料亭にJust looking!で入るわけにもいかないし 所得水準と社会的地位からして俺たちには関係ない場所って感じ。新装開店後は若者(つーか貧乏人?)向けにランチとかも始めるみたいだけど、そうは言っても高いんだろうなぁ~。さすがに1000円以内とは言わないけど、ランチで2000円を超えると俺たちの守備範囲じゃないんだよねえ。まあオープンしたら周辺散策ぐらいはするけどね。
隈さんが建築家としてどうなのか?開花亭が一作品としてどうなのか?は正直良く分からない。でも隈さんが数々の実績を積んできていて、本人の意識はどうあれ周囲が氏を権威としてみている様子は良く分かる。そりゃもう、越前かにと料亭の権威を傘にして、捏造記事を書いてしまう俺たちだからこそ骨身にしみて分かる。そういえば座・タイムリーふくい(20071208)で中崎氏は「福井の施設は著名な建築家によるものが多いけど、既に有名になった建築家に(安全パイ的に)依頼している感じ。だからその建築家の出世作や代表作と呼べるものが出来てない」って言ってたなあ。
松枝アナの「代表作になりますよね!?」の念押しもそれを意識してなんだろう。でも、隈氏が超一流の建築家であることを踏まえても、まちづくりの当事者がその権威に寄り掛かってるようでは、まちづくりなんて有り得ないと思う。開花亭と周辺のまちづくりが今後どういう評価を受けるのか分からないけど、代表作かどうかは本人が決めるものでもないし、そもそもオープンもしてない、つまり魂が入ってない状態で判断するべきものでもないんだから、隈さんも率直に「今の段階では…それに私の立場ではなんとも言えないです…」と言ってしまえばいいのにと思うんだけど、氏からは困惑しつつも一応「代表作です♪」のご回答。まあ、建築家は施主の希望を叶えて気分良くさせるのが一番重要な仕事なんだし、そのあたりの受け答えの上手さも超一流の条件なんだなぁと思った。
西口再開発ビルの話
それにしても今回の論調といい、座・タイムリーふくい(20071222)の藻谷さんといい、座・タイムリーふくい(20071208)の中崎さんといい、まちづくりの権威として県外から招かれる有識者ゲストはシティホテルを核とした100m級の西口再開発ビルって案には軒並み反対で、「そんな事したら大失敗になるって分かってるのに、何でやろうとするの??」って半分呆れてる感じ。
そんでいつもの話になるんだけど、議論を深める意味でも対抗軸としてのゲストが欲しかった。内村准教授の今にもワインのウンチクを語りだしそうな不思議な顔立ちや、小鶴さんの代理店のアイデア出しブレスト級の突飛な意見が悪いってことじゃないんだけど、フォロワー的意見が想定される人がサブゲストじゃなくて、福井市長とか商工会議所会頭とかがあの場に出てこないとねえ。
なんにせよ今まで番組としては「西口再開発とランドマークとなるビル建設」には反対していない思っていたんだけど、最近出てくるゲストが次々と西口再開発の根底に疑問を呈するような立場なんで、これは福井テレビが意図しているものなのか、それともたまたまそうなってるのかどうなんだろうってのが目下の疑問。このあたりの福井テレビや番組のポジショニングには今後も注目していきたい。
オープンな議論を!
後半で内村准教授も言っていたオープンな議論って趣旨は多分「行政や関係者が市民が知らないところでいろいろ決めて、結論だけを出してくる手法はダメ。パブリックコメントとか言って形式的に意見を聞いた振りをしてる様は悪質」って事なんだと思うけど、確かにそうだよねえ。
実はこの前蟹と↓を(合法な範囲で)勝手に視察してみた。
こんな施設がもうすぐ完成!ってレベルまで整備されてるってどれぐらいの福井市民が知ってるだろう?旧清水町エリアなんで仕分けが難しいんだけど、それにしたって今現在あそこは福井市だ。あの場所に整備されていることも、そりゃ火葬場との兼ね合いとか色々事情はあるんだろうけど、それも含めてどれだけ市民レベルの議論なんてあった?少なくとも俺は議論どころか知りもしなかった。一見すると中心部の開発とは関係ないように見えるかもしれないけど、例えば福井フェニックススタジアム建設後は、現在の市営球場はどうなるのか?取り壊すなら跡地はどうするの?つーか新しい野球場って公共交通機関で簡単には行けないよなあ…と考えていけば中心市街地活性化と密接に関連する問題だといえる。
そう考えると市長や知事など政治家や関係者はもう少し番組で語ったり説明したりして欲しい。東国原知事みたいにタレントが主で知事が従?って感じの活動状況はどうかとおもうけど、それにしても選挙が終わったらピタリとメディアに出なくなるような地元政治家はもう少し何とかしろよ!と思う。少なくとも中心市街地の問題を扱うときには、ちゃんと行政や経済界の当事者を引っ張り出すべきだ。市長が無理なんだとしても、福井市の企業管理者であり、まちづくり福井株式会社社長であり、断念したとは言え一旦は市長選立候補表明までした村尾氏あたりは、ファミールに顔写真付きで登場しちゃうぐらいのヒマがあるんだから、きっと出演してくれるんじゃない?
(以上越080120)
(以上越080120)