勝手にコンサルティング福井
座・タイムリーふくい(20070908)
最終更新:
c291
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定点観測
観測対象
- 座・タイムリーふくい(2007年9月8日放送分)
テーマ
- ここが見所!9月県議会
出演
司会
ゲスト
観測予定
12日(水)から始まる9月県議会を前に各会派の政調会長に見所を聞く。国会では「政治とカネ」の問題が大きく取り上げられているが、県議会でも議員倫理条例や政務調査費などの問題が議論されている。県民の付託を受けた県会議員が県政のチェック機関として県民に支持されるために何が足りないのか、何が必要か、徹底討論する。
って事で各会派の政調会長が出てくるらしいから、とりあえず見どころは分裂した県議会自民党と自民党新政会の空気感と、この前の北陸政界で「はだかの王様」とまで書かれた笹岡県議ってどんな人?ってとこ。
政調会長ってことは県民連合は鈴木県議が出てくるんだろうか。イケメンで売る鈴木県議はまだ独身ってのが弱点みたいだが、今なにかと勢いのある民主党系ってことで、ここはひとつ本気で原渕アナを狙ってみてはどうよ?…ってもう収録終わってるか。
(以上越070906)
(以上越070906)
観測結果
あっ、一人会派でも出るのね。よく考えればそうだよな。しかし人が多くて収拾つかなそう…と思ったが、終わってみれば「何これ…」としかめっ面になるようなポイントは無く、悪くない出来だった。
<政治への関心?>
番組冒頭は「県議会が始まりますが…?」の街角インタビューで始まるわけだが、しかし県議会なんて普通に生活してる人は意識して無いだろ。
政治との距離感はメディアの姿勢によるところが大きい。持ち上げるわけじゃないが、座・タイムリーふくいみたいな番組もあるし、福井の県議会はマシな方じゃないかなあ。例えば首都圏はキー局が東京都周辺の県もカバーしていることもあって、埼玉や千葉の行政や議会なんて全く取り上げられないに等しい。東京都はタレント知事なんで多少マシだが、それでも問題発言や話題のトピックがあったときに出てくるくらいで、県知事がどっかの会議に出席程度の話をイチイチ取り上げる田舎の状況とは比べるべくも無い。
調べれば関東のUHF局に座・タイムリーふくい的な番組もあるのかもしれないが、キー局と競合しているだけに認知度は異常に低い。福井と違って何となくテレビ埼玉にチャンネルを合わせている埼玉県民は極少数だろう。だからって福井の民放2局体制が良いという意味に取られると困るんだけど。
まあ別にみんなが政治に興味を持たないといけない理由なんてないし、「よく分からないから選挙行かない」「別に分かる人がやればいい」ってのは個人的には大して問題じゃないと思う。問題なのは郵政民営化のお題目だけで分かりもしないのに分かった気になって、集団催眠的な投票行動に及んでしまうような状況であって、適当な距離を保って、他の投票者の判断に白紙委任するぐらいは健康的だ。夕張市とかじゃあるまいし、タレント知事や芸能人議員もいないのに、多数の関心を集める地方議会なんて末期的にヤバイ状況だろう。
<自民系2派と公明党>
県議会の話なんだが、バラバラだと長くなるので中央政界の枠組みで分けて書くわ。
見どころポイントとしてあげていた分裂自民党の空気感は、松枝アナのおトボケを装ったナイス質問への反応のとおり、中々のものだった。まあ田村氏は良い人風であまりわだかまってない印象だが、内実はドロドロした感じで中々楽しそう♪
原渕アナの「一番気になってること」が、分裂の原因になった条例よりも厳しい政治倫理条例を9月に提出するって話はどうなったのか?っていうのは本音なのか言わされているのか知らないが、そういう切り口でチャレンジングな質問をするのは良い傾向だと思う。
立法は行政のルール作りが本業なのだから、議員だけじゃなく理事者を含めた倫理条例を作るべきだという県議会自民党の主張は理解できる。最初に新聞かなんかで読んだときには、管理職などの一般職員も加えるのかと思ってたので「そんなの無理だろ!」と思ったが、今日の田村氏の話だと特別職を対象とした話みたいなんで、別に無理な提案って訳でもない。なんなら議会主導で中央突破して、知事との対決姿勢をとってみればいいのにとも思う。
田村氏の関連で言えば、新幹線に絡んで並行在来線とか地元負担の問題が出てきたのは良かった。まあ時間が短かったので問題があるって指摘にとどまってしまったが、「後出しジャンケンではマズイ」という指摘に各会派の同意を取り付けたのは松枝アナの手柄だと思う。まあこれは重要トピックなんで、出来るだけ早い段階でJR西日本や知事を引っ張り出して本格的にやって欲しい。
笹岡氏の人間性まではよく観察出来なかった。しかし新潟の地震を受けた原発の安全の話も、そんなのもう着手してるだろって事ばかりだし、地産池消にしても今さらの話題だ。そういう指摘は問題が起こる前に出来てこそ意味があるんだけど、田舎県議レベルでは現実問題としては厳しいかな。
石橋氏は堅実で安定感はあるが、発言がイチイチ守旧派的で面白みが無い。無難にまとめるという意味では仕事が出来る人なのかもしれないが、少なくともテレビ向きではない感じ。
<県民連合と緑風会>
高木氏は政務調査費にこだわりたいみたいだが、個人的には月々数十万程度の政務調査費の使途なんて正直どうでもいい。その金で愛人を…のレベルまで行っちゃうと話は別だが、片町で飲み食いに使う程度は別に気にならないし、それに見合う仕事をしているのか?って方がよっぽど重要だ。
そう考えると高木氏に限らず、県議の無力感を嘆くような愚痴が多いのは気になった。確かに知事をはじめ理事者の力は大きいのだろうが、各派が揃いも揃って「僕たちじゃ結局何も変えられないんです…」みたいな発言が多すぎて、「だったらお前ら、さっさと辞めれば?」と言いたくなった。地方自治は民主主義の学校と言うけれど、これを見てると、教師が決めた大枠の中で物事を決める権限しかない生徒会で「どうせ教師が全部決めるんだから、生徒会なんて何の意味もねーよ!」などと反抗する少年少女と大して変わらない印象だ。
「福井市長になったら何をする?」との質問にも、せっかく具体策を発言できるチャンスなのに、「よそ者、若者、ばか者を生かす」とか「ソフト重視」とか、イチイチ具体性が無さ過ぎる。話の大小は別にしても、こういう場合はやりたいことを具体的に言うべきだ。それと「不都合な現実」じゃなくて「不都合な真実」ですよ。念のため。
あと…これは非常に言い辛い事なのだが…高木文堂氏ってこんなに髪薄かった?前回は俺が気付かなかっただけかなあ。まあ一般人や他の県議なら髪の量など別にどうでも良いことだが、氏の場合はそれが女性や若者票の行方に影響を及ぼす可能性を否定できないだけにチョット気になった。本格的に脱毛とメタボの季節を迎えているなら、今後はどうイメチェンしていくのかセルフプロデュース能力が問われると思う。
で、今回のハイライトは松枝アナと鈴木県議の福井市長云々のやりとりだろう。
松枝アナの鈴木氏への「福井市長になったら何をする?」の質問を単純に深読みすると、鈴木氏は市長選狙いってことなの?なにしろ坂川優市長が病気療養中なんで、これまた非常に触れにくい話題なんだが、現市長に万が一のことがあった時には…という意味を込めたんだろうか。それにしては質問にニヤやけながら「スピード重視で…」という訳の分からない答えってどうなんだろ。とは言っても、狙っているだけに逆に具体的な返答は出来なかったという風に取れなくもなかったし…。まあ今後の注目ポイントとして頭に入れておく。
<司会者2人について>
俺は女子アナは基本的に好きだが、その反動で男子アナは基本的に嫌いなので、ここでは基本的に松枝アナには厳しい評価をすることが多いが、今回の松枝アナはそんな悪条件にも関わらずなかなか良かった。県議ってスポンサー的しがらみも少ないし、テレビ局がドン引きするほどの圧力パワーって訳でも無いから、局アナにとっては距離感的にやりやすい相手なのかもね。
原渕アナは盲腸休みだったらしく、とりあえず復帰おめでとうございます。まあ松枝アナの発言量が多すぎて、発言チャンスは少なかったのだが、病み上がりの割には頑張ってたんじゃないだろうか。
なので今回はちょっと細かい話を…。
今回に限った話じゃないし、原渕アナに限った話でもないし、そもそもこの番組に限った話ですらないのだが、司会者が番組内でメモを取るのは何の意味があるの?考え方は色々だろうが、俺は番組内で司会者がメモを取るのは基本的にNGだと思う。よほど特殊なキーワードや数字が出てきたのなら理解できるが、ちょっとしたポイントでペンが動くのは止めて欲しい。記事化する必要が有るなら記者が収録を見に行けばいいし、忘れそうなら後で録画を見ればいいし、重要キーワードだと思うなら言葉で表現すればいい。あそこは取材の場とは違う。視聴者としてはメモを書く間は放置プレイされてる感じがして、そういう趣味が無い俺としてはちょっと嫌な気分になる。
あと関係ないが、俺も小学生のときに盲腸の手術をしたことがある。実話なのか都市伝説なのかは知らないが、「一度でも手術をすると宇宙に行った時に切った場所が痛むので、盲腸をやった人はもう宇宙には行けない」という噂を聞き、少しだけ落ち込んだあの頃のことを思い出した。
(以上越070910)
(以上越070910)