ハルヒと親父 @ wiki
あるSS書きの個人的七つ道具ー関係アルゴリズム
最終更新:
haruhioyaji
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使い方
- キーワードを選び、ディスクAおよびCに記入せよ(上図、参照)
- ディスクA,B,Cを切り抜き、ディスクB(関係ディスク)の上にディスクCを中心を揃えて置き、それらをディスクAに中心を揃えて置く。中心をペーパーファスナーなどで止めること。下図のようなものが完成する。
- ディスクCやディスクB(関係ディスク)を回すことで、既存のキーワードを新たな関係に置く事ができる。
- 問題解決における応用例は後述。
関係ワード
ディスクB(関係ディスク)に書かれているのは、ベーシックイングリッシュ850語の中から、2つのアイテムを結びつけるのに用いられる42語をCrovitz, H. F.が抜き出したものである。以下に、全42語をリストアップした。
42個の関係ワード | AをBと〜な関係におく | 日本語試訳 |
about | A about B | Bの回りにA |
across | A across B | Bを横切ってA |
after | A after B | Bの後にA |
against | A against B | Bに対して(対抗して/背景にして)A |
among | A among B | Bに囲まれてA |
and | A and B | Bと並列してA |
as | A as B | Bのように見なしてA |
at | A at B | BにおいてA |
because | A because B | BだからA |
before | A before B | Bの前にA |
between | A between B | Bの間にA |
but | A but B | BではなくA |
by | A by B | Bの側にA |
down | A down B | Bの下にA |
for | A for B | Bのために/向かってA |
from | A from B | AからBへ |
if | A if B | もしBならばA |
in | A in B | Bの中にA |
near | A near B | Bの近くにA |
not | A not B | AでありBでない |
now | A now B | Bと同時にA |
of | A of B | Bの一部としてA |
off | A off B | Bから離れてA |
on | A on B | BとくっついてA |
opposite | A opposite B | Bの反対にA |
or | A or B | AまたはB |
out | A out B | Bから外にA |
over | A over B | Bを越えてA |
round | A round B | Bを囲んでA |
so | A so B | AもまたBと同様 |
still | A still B | BにもかかわらずA |
then | A then B | Aその後B |
though | A though B | Bを通ってA |
through | A through B | BだけれどA |
till | A till B | BするまではA |
to | A to B | AからBへ |
under | A under B | Bの下にA |
up | A up B | Bの上にA |
when | A when B | BのときA |
where | A where B | BするところでA |
while | A while B | Bしている間はA |
with | A with B | BとともにA |
関係アルゴリズムを問題解決に適用する事例
ケース「19世紀パリに頻発した暴動の一コマ。
派遣された軍隊の司令官は、暴徒に発砲する事で広場から連中を排除せよとの命令を受けた。
彼は兵隊に射撃姿勢を取り、群衆い狙いを定めるよう命じた。
おそろしい沈黙の後、彼は剣を引き抜き、その場にいるすべての者に聞こえるよう叫んだ」
派遣された軍隊の司令官は、暴徒に発砲する事で広場から連中を排除せよとの命令を受けた。
彼は兵隊に射撃姿勢を取り、群衆い狙いを定めるよう命じた。
おそろしい沈黙の後、彼は剣を引き抜き、その場にいるすべての者に聞こえるよう叫んだ」
このケースにおけるキーワードは
- 司令官
- 兵隊
- 広場
- 暴徒
- 射撃姿勢
- 銃
- 群衆
などが考えられる。可能な組み合わせの数はかなり多く、解もたくさんある。
ここでは、司令官がおこなった問題解決に集中するために、キーワードとして「暴徒」と「群衆」を選ぼう。
42の関係ワードを、この「暴徒」と「群衆」に適用してみよう。
「暴徒」about「群衆」、「暴徒」across「群衆」、「暴徒」after「群衆」、……。
実際にこの作業をやってみれば、司令官がどの関係ワードのところで次の解決策を見つけ出したか分かるだろう。司令官は、次のように叫び、事態を収拾した。
ここでは、司令官がおこなった問題解決に集中するために、キーワードとして「暴徒」と「群衆」を選ぼう。
42の関係ワードを、この「暴徒」と「群衆」に適用してみよう。
「暴徒」about「群衆」、「暴徒」across「群衆」、「暴徒」after「群衆」、……。
実際にこの作業をやってみれば、司令官がどの関係ワードのところで次の解決策を見つけ出したか分かるだろう。司令官は、次のように叫び、事態を収拾した。
「諸君!私は暴徒を撃つように命令された。しかしながら、私の目の前には善良な市民の方々が大勢いる。そこで、支障なく暴徒を射撃できるよう、市民の皆さんが立ち去る事を要求します」
間もなく、広場からは人っ子一人いなくなった。司令官は誰ひとり撃つ事なく、「暴徒」を広場から排除する事に成功した。
間もなく、広場からは人っ子一人いなくなった。司令官は誰ひとり撃つ事なく、「暴徒」を広場から排除する事に成功した。
参考文献
Crovitz, H. F. (1970). Galton's walk; Methods for the analysis of thinking, intelligence and creativity. New York: Harper & Row.