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〜リリース技術を向上させる〜

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powerkoil18

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トレーニング初級編(4)〜リリース技術を向上させる〜


目次




リリース技術の向上


コーチにつこう


練習していると自分がどのように投げているのか、
進んでいる方向は正しいのかしばしば迷います。
自分を客観的に見ることは非常に難しいものです。

コンペ帰りの立ち話でセンターのアベレージボウラーに
アドバイスを受けても言うことがそれぞれ違っていて、
どれが本当に正しいのかわかりません。
おそらく彼らは間違ったことをいっているのではありません。
実際にそれぞれボウラーはそう意識して投げているのです。

ただそのアドバイスはあなたの将来まで見据えたものではありません。
そこで教えたことが一年後にあなたにどう影響が出るか、
ボウリングを誤解したりフォームが崩れたりすることはないのか
そこまで考えて言っているのでありません。
つまり体系だった指導ではないのです。

ほんとうにうまくなりたいのならコーチにつきましょう。

もしキミが今以上にステップアップを望むなら、いいコーチを選ぶ事だ。
「ステップアップボウリング」すみ光保/ボウリングマガジン1985年7月号http://blog.livedoor.jp/cardinal_300/archives/2007-10.html#20071023

このWikiも書いてあることはほんのエッセンスだけであって
投球技術、アジャスティグ技術、その他諸々の
文章化できないような現場特有のノウハウがたくさんあります。
レッスンではフェイス・トゥー・フェイスだからこそ得られる
個々のボウラーの体格、癖、状態などに応じた
矯正の仕方や練習の方法があります。

コーチの選び方チェックポイント

1.名選手を選びたまえ、できたら名プロボウラーがいいね。
2.NBCJ認定インストラクターを選べ。
3.190以上のアベレージャーを選べ。(現代なら210以上か?)
4.厳しいヤツを選べ。
5.そのコーチはドリラーでもあること。
6.少なくとも5年以上のキャリアのあるヤツを選べ。
7.いいコーチは次の質問を、キミになんらかのカタチでしてくるはずだ。

A・・・キミのコーチを受ける目的
B・・・キミのキャリア
C・・・アベレージ
D・・・練習量
E・・・技術的悩み
F・・・使用ボールチェック
「ステップアップボウリング」すみ光保/ボウリングマガジン1985年7月号
http://blog.livedoor.jp/cardinal_300/archives/2007-10.html#20071025

いいコーチは自分の中に明確な指針を持っています。
あなたのボウリングを実践で使えるものになるよう導いてくれるでしょう。
深く入っていけば投球やアジャスティングの指導だけでなく、
実践に基づいたオイルパターンのレーンコンディションで投げさせたり、
その時々の課題にあったボールやドリルも指示されるでしょう。
一体これが何の役に立つのかと思っても
コーチが指示したメニューを真剣にこなしていきましょう。
一旦コーチについたら他のボウラーの助言を聞いてはいけません。
教え魔にあっても当たり障りなく流しておきましょう。

おおむね上達しない人というのは
ホームのセンターがはっきりせず、コンペの参加も不定期で、
やる気があるのかないのかわかりません。
レッスンに顔を出して指導を受けたかと思えば、
次の日にはトップアマの場当たり的なアドバイスを真に受けて
ボウリングのスタイルを変えているなどと、
なにがしたいのかわからないタイプです。

また上達しないボウラーほどアジャスティングよりも
球速や回転などパワーや球威にこだわります。
現実にはボウリングはさほど回転や球速がなくても
投球が安定していてポケットに持っていくだけの
アジャスティング技術があれば190アベまではいけるのです。
ストライクアジャスティングはその先にあるものです。

そのことは上級者ほどよくわかっています。
大きな試合のここ一番というときに
へなちょこボールのおじいちゃんボウラーに負けているので
球威だけではどうにもできないと経験的に知っているからです。

ここでの調整アジャストは、ポケットにおいて、
ボード2分の1枚〜1枚程度のものとなる。
もしポケットで2分の1枚調整するなら、
同じターゲットを使用する前提で、
スターティングポジションでは6分の1枚の移動となり、
フィニッシュでは3分の1枚の移動となる。

こんなことがキミに現実にできるか?
きょうはわずかにポケットに厚めにいってしまうから、
右10枚目を32分の1ボード狙いといこうじゃん。
こんなプロに会った事ない。

しかしだ、しかし一流中の一流のプロはそれをやっているのだ。まさに。
まさか16分の1ボードだとか、
32分の1ボードだとかの設定はしないのだけれども、
イメージでフィーリングで対応しているのだぞ、彼らは。
http://blog.livedoor.jp/cardinal_300/archives/2007-10.html#20071010
「ステップアップボウリング」すみ光保/ボウリングマガジン1985年5月号

ラインでポケットに持っていくアジャスティング技術がなければ
回転数を増やしても先でボールが暴れるだけでストライクには繋がりません。
ポケットまで確実に持っていけたならば
球威は連鎖的にピンがピンを倒す力として作用します。

しかしオイルの分布状態によってはどのアングルからも
10ピンが飛ばない角度でヘッドピンに当たるときもあります。
ボールに球威があって他のピンがいくら高速でピットに消えようと
当たっていないピンはデッキに立ったままです。
それを「威力でタップを飛ばす」という根拠のない手段で
ストライクに変えて勝つことができるでしょうか?
相手のボウラーが18m先でボールの位置をミリ単位で調整し、
ストライクを繋げてきたらどうするのでしょう。

しかしだ、しかし一流中の一流のプロはそれをやっているのだ。まさに。
まさか16分の1ボードだとか、
32分の1ボードだとかの設定はしないのだけれども、
イメージでフィーリングで対応しているのだぞ、彼らは。
http://blog.livedoor.jp/cardinal_300/archives/2007-10.html#20071010
「ステップアップボウリング」すみ光保/ボウリングマガジン1985年5月号

また回転数を上げることよりも球速を上げる方がたいへんです。
球速がなければボールの進む軌道が曲線的になるだけで
ピンに当たるときにはボールのエネルギーはすでに失われています。

そのようにボールに回転を与えること一つとっても
利点、欠点を考慮して指導がおこなわれているので
つまみ食いされると意味が無くなってしまうのです。

トップアマに教わるのも悪いことではありませんが、
教わるならば自分のコーチはそのボウラーと決め、
他のボウラーには一切教わらないようにしましょう。

そのようにコーチについたとしても
ときにはその指導に疑問を持つことがあるかもしれません。

いいコーチってのは厳しいんだよ。
マイルドな姿勢じゃ通用しないんだよ。
人間としての本当のやさしさってのは、
決してマイルドじゃないんだよな、
うわべだけじゃないんだよな、たとえ相手に嫌われようとも、
それが相手に必要だと思えば、それを貫き通す
そんなところに本当のやさしさってのがあるんじゃないかね?
「ステップアップボウリング」すみ光保/ボウリングマガジン1985年7月号
http://blog.livedoor.jp/cardinal_300/archives/2007-10.html#20071023

合う医者、合わない医者があるように、
チェックポイント満たしていても、
全部が全部合うとは限らない。
しかしキミが判断して選んだら、
信じてどこまでもついて行き給え。
「ステップアップボウリング」すみ光保/ボウリングマガジン1985年7月号
http://blog.livedoor.jp/cardinal_300/archives/2007-10.html#20071025

レッスンを受けると決めたのなら
そのコーチのすべての体系を受け入れましょう。
自分がボウリングで知っていることなど
微々たるものだと思っておく方が良いでしょう。
おいしいところ(と自分には思える部分)のつまみ食いでは結果が出ません。
もし指導内容が本当に納得いかないのなら
時間とお金の無駄ですからコーチを受けるのをやめましょう。
そもそも「ボウリングをわかっている」のなら人に教わる必要もないのです。

もちろんボウリングのレッスンも商売ですから
レッスン生が指示したメニューをこなしていなくても
ほとんどのコーチはひどく怒ったりはしないでしょう。
しかし値段以上のことを教えることはしません。
やる気のないものに商売以上のことをする義理はないからです。

一方あなたことを本気であると認めれば
レッスンの料金のことなどかまわず
持っている技術のすべてを教えてくれるでしょう。

ストレートボールを投げる


ボールが曲がらないように板目に沿ってまっすぐ転がします。
どこを投げてもいいですが20枚目をまっすぐ投げ
ヘッドピンを狙うとわかりやすいでしょう。
手の形はノーマルとバックアップの中間で図のようになります。
はじめはスピードを上げずにゆっくり投げ、
なるべく多くの回転を付けるように転がしてください。
リリースの際に手のひらとフィンガーが
ボールの表面を長くなでるイメージを持ちましょう。

あまり神経質になることはありませんが
回転数を上げても先でボールが曲がってはいけません。
もし大きく左右どちらかに逸れてしまうようなら
それはリリースの時に手が動いているということです。
手の向きがぶれないように注意してください。

<位置/タイミング>を変え、まっすぐ転がして投げる


ストレートリリースのままで<位置/タイミング>を変えて投げる練習をします。
自分の中の基準になる<位置/タイミング>より
<遅く/前で>または<早く/後ろで>リリースするようにします。
ただし球速は変えません。
同じ力加減でリリースの<位置/タイミング>だけを変えます。

このときサムを早く抜こうとすると力が抜ける(いわゆるボールを落とす)、
一方で遅く抜こうとすると力が入る(いわゆるロフトする)
という状態になりがちですが、手首や腕の力は一定のままで
リリースの<位置/タイミング>だけを変えるようにします。
実際のリリース位置を前後させても、
投球動作としての<位置/タイミング>は
ぴったり合っている状態を作りだすことがポイントです。
どのようにリリースしても自分とボールの
位置/タイミング>は合っていなければいけません。
そのためには手先だけでなく体全体の同期が必要になってきます。

慣れてきたら徐々にスピードを上げていくようにします。
それでも回転数は落ちないようにしっかりスナップをきかせてください。
スピードや回転数を上げても先でボールが曲がってはいけません。
もし大きく左右どちらかに逸れてしまうようなら
それはリリースの時に手が動いているということです。
手の向きがぶれないように注意してください。

回転をかけずに投げる


まったく回転をかけないように投げます。
上記のストレートボールの手の形のままで、
フィンガーリフトをせずに指三本を同時に抜きます。
ただしこれはリリースの訓練ですからスピードで滑らせてはいけません。
見た目の上で回っていないからできているということにはなりません。
フィンガーに乗せないで投げることが要点です。

上手く投げられてもすぐにレーン摩擦で回り始めますから
リリース後のボールの模様の変化で、
回転の多少を確かめながら練習してください。

バックスピンをかける


ボールに後ろ向きの回転を与えます。
手が裏返るまでターンしサムリリース直後にリバースにフィンガーリフトします。



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