spumoni @ ウィキ

最終更新:

spumoni

- view
管理者のみ編集可

種類


酒類の分類

  • 発泡性酒
    • ビール、発泡酒、その他の発泡性酒類(ビール及び発泡酒以外の酒類のうちアルコール分が10度未満で発泡性を有するもの
  • 醸造酒
    • 糖類
      • 果実 - ワイン(ブドウ)・シードル(リンゴ)・ペリー(洋梨)
      • ハチミツ - ミード
      • その他 - プリュケ(リュウゼツランの汁)
    • デンプン
      • 穀類 - ビール(大麦・穀類)・清酒(米)・紹興酒(米)
  • 蒸留酒
    • 糖類
      • 果実 - ブランデー(ブドウ)・カルバドス(リンゴ) キルシュ(サクランボ)・ポアール・ウィリアム(洋ナシ) ミラベル(イエロープラム) クエッチェ(バイオレットプラム)・焼酎(ナツメヤシ)
      • 糖蜜 - ラム・焼酎(さとうきび)
    • デンプン
      • 穀類他 - ウィスキー(大麦、その他の穀類) ウォッカ(穀類、イモ類)・アクアビット・シュナプス(穀類、イモ類)・焼酎(米、蕎麦などの穀類、サツマイモ)
      • その他 - テキーラ・メスカル(リュウゼツランの株)
  • 混成酒(湿成酒)
    • 薬草系 - アブサン・ズブロッカ・カンパリ・ベルモット シャルトルーズ・ベネディクティン・ドンブイ
    • 果実系 - スロージン・キュラソー・カシス・チェリーブランデー
    • 種子系 - カカオ・コーヒーリキュール・アマレット
    • その他 - アドボカート(卵)

スピリッツ

蒸留酒は、スピリッツとも呼ばれる。基本的にはアルコール度数が高いものの、蒸留後に加水した場合でも蒸留酒とされるので、アルコール度数を大きく落とすことも可能である。世界各地に、地域に応じた様々な蒸留酒が存在する。

アクアビット
アラック
アルヒ
泡盛
ウイスキー
ウォッカ
スピリタス
カシャッサ(ピンガ)
コルン
焼酎
ジン
ソジュ
中性スピリッツ
白酒(パイチュウ)
茅台酒
ブランデー
コニャック
アルマニャック
カルヴァドス
グラッパ
シンガニ
ピスコ
メスカル
テキーラ
ラク
ラム酒


飲酒率 飲酒習慣者率

厚生労働省の定める飲酒率の定義は「1年以内に1回以上飲酒した人の割合」である。また、飲酒習慣のある者の割合(飲酒習慣者率)の定義は「週に3回以上飲酒し、飲酒日1日あたり清酒換算で1合以上を飲酒する人の割合」。

厚生労働省の2008年の調査によると、飲酒率は男性が83.1%、女性60.9%で、20代前半に限ると男性が83.5%、女性が90.4%であり、女性が男性よりも上回っており、女性の飲酒率は増加していると報告されている。また、2009年の飲酒習慣者率は男性36.4%、女性6.9%となっている。(平成21年国民健康・栄養調査結果の概要 詳細版:たばこ、飲酒に関する状況

ちなみに、2009年の喫煙率は、男性が38.2%、女性が10.9%。

適量

厚生労働省「健康日本21」

「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。」

20gとは大体、ビール中ビン1本、日本酒1合、チュウハイ(7%)350mL缶1本、ウィスキーダブル1杯などに相当します。

女性の飲酒量は男性に比べて少なくすることが推奨されています。諸外国のガイドラインなども参照し、男性の1/2~2/3程度が適当と考えられます。


飲酒と総死亡・がん死亡との関連

40~59歳の男性27,063名をベースにした、1990年から7年間の追跡レポートになっている。

元のデータを各種補正して出した結果であるので、補正が正しい結果を導いているのかどうか定かでないが、このレポートの数字だけみれば、死亡率が一番低いのは、2日に1合の飲酒をしている人となる。特に非喫煙者に於いては、まったく飲酒しない人は、2日に1合飲酒している人の2倍以上の死亡率になっている。いわゆるJカーブ効果と言われているが、アルコール販売業者や各種団体は、少量飲酒が健康によいと触れ回る根拠となっている。

しかしながら、この報告のまとめとして、「”研究の限界”において説明しているように、非飲酒者に飲酒を勧める根拠として弱い。少量飲酒が健康に良い可能性はあるが、現状では、アルコールそのものの影響と考えるよりは、少量飲酒者の持つ特性(生活習慣、遺伝的背景、健康的背景)や、少量飲酒により得られる社会・心理的な要因などが、関わっているものと推察する。」としており、少量飲酒を勧めていないにもかかわらず、多方面で少量飲酒が健康に良いと公言しているのは、明らかにデータの悪用といえよう。

ちなみに、1965年(昭和40年)には、日本人成人男性の喫煙率は82.3%と他国よりも圧倒的に喫煙者が多かったにもかかわらず、2011年(平成23年)現在では老人と呼ばれる人々が長寿でいる。しかも日本は世界一の長寿国であると、2011年(平成23年)5月13日、世界保健機関(WHO)の「2011年版世界保健統計」で発表している。かように、統計にはパラドックスが存在するものだ。

歴史

日本酒

現在のような清酒(せいしゅ)は、江戸時代になって庶民が飲むことができるようになった。
「清酒」と書いて「すみざけ」と読まれ、上方(大坂や京都を初めとする畿内)でしか作られていなかった。普通の米でさえ、庶民が日々食するのが難しい時代では、とても手の出るものではなかった。しかし、関東で大規模な公共事業(建築や、治水事業)が始まると、継続的な収入が確保されるようになってきた。多少の余裕がでてくると、そのお金は娯楽へと流れていき、その娯楽をさらに加速させたのが「酒」であった。酒が入れば、手元にある金以上のものを使ってしまう。手元に金がなくても、収入が安定してれば金を貸すやつが現れる。酒屋は室町時代から金貸しもやっていたので、都合がいい。江戸時代の経済発展、文化発展は、公共事業、酒などの娯楽、賄賂の3つが貨幣経済を加速させたことに起因している。関東で生産される酒は、あまり質がよくなく、上方の清酒(すみざけ)が好まれ、上方から取り寄せるので「下り酒」と呼ばれたが、なにせ値が張った。江戸周りでも、清酒の生産が試みられたが、うまくいかなかった。

焼酎

 そもそも焼酎は、中世ヨーロッパで流行った「錬金術師」が何でも「蒸留、乾留」してみたのが始まりで、たまたま葡萄酒の絞り粕を「アランビック(蒸留のアラビア語だそうです)」したら大変よく酔っ払えるものができ、ウイスキー、ラム、と手当たり次第に蒸留しているところへ、ジンギスカンが攻め入り、蒙古の王族は代々、大変な呑ん兵衛でしたので中国まで持ち帰り、日本に攻め込んだ時にも運んできたものだそうです。
 焼酎の日本渡来は、琉球が本命です。また、その後、南蛮船が「羅牟比岐( らむびき)」という蒸留器を持ち込んだところ、それから100年と経たないうちに関東以北にまで普及したそうです。陶器製だったようですが、ビードロの「らんびき」だの銀製の「らんびき」があったところを見ると、金持ちが自分の家の火鉢などで焼酎をこしらえていたのでしょう。昭和初期にあったガラス製のハエ取り器があれば、すぐに利用できました。
藤村和夫著「蕎麦屋のしきたり」 NHK出版

たばこの税率がみるみる上がってきているが、酒税の引き上げは影響範囲が大きいためか、話題にされていない。メタボ対策と言って2兆円を使うより、酒税を上げた方が効果があるように思うのだが、なかなかそうはならない。自由民主党の衆参国会議員45人で構成する議員連盟「街の酒屋さんを守る国会議員の会」なるものも存在する。

メディア

CM業界も景気悪化であるにもかかわらず、ビールのCMだけは健在。平日午後六時以前、休日午前中は、CM放送の規制対象となっているが、未成年の目に触れない時間帯というのでもなく、単にビール会社が平日6時以前、休日午前中の番組スポンサーをしていなかったというのが主な理由のようで、規制とは言葉ばかりである。
(「酒文化研究所」)

ちなみに、テレビ・ドラマでの喫煙シーンは減少しているが、飲酒シーンは少なくない。CMと併せて、禁酒者や飲酒を制限されている人にはつらい現状である。

効用

「酒は百薬の長」とは、中国の『漢書』に出てきた言葉。
その根拠となると、飲酒量と死亡率のグラフで「Jカーブ効果」と呼ばれるものを引き合いに出される。適量なお酒を適正に飲んでいる人は、お酒を全く飲まない人や大量に飲む人に比べて、死亡率が低いことを示している。
しかしながら、平均して2日に日本酒に換算して1合というのが適量とされており、その程度の飲酒をしている成人はどの程度の割合なのか?、
「適正飲酒という概念は適正か?」

徒然草に曰く「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそ起れ。」しかしながら、「かくうとましと思ふものなれど、おのづから、捨て難き折もあるべし。」

社会生活での効用

各種行事と酒は切り離せない関係にあります。また、酒を通じて人と人の関係を深めることがあります。
しかし、飲酒により知人との人間関係が悪化したり、見ず知らずの人に危害を加えてしまう事例は少なくない。
飲酒は犯罪と密接に関係している。犯罪者で飲酒を常習化している割合は非常に高いと思われる。
健康日本21

精神的効用

飲酒によってエチルアルコールを摂取すると、摂取した量に応じ脳の麻痺(抑制)が起こり、酒酔いとなる。脳の麻痺はまず大脳の高位機能の麻痺から始まるため判断力、集中力、抑止力等が低下する。その結果、脳の低位機能(いわゆる本能的と呼ばれる機能)が表層化する事により、軽い興奮状態となり、気が大きくなったり、気分が良くなったりする酒酔い状態となる。
しかし、常習化すると、アルコール関連精神障害を引き起こすことがある。振戦せん妄が代表的症状。

身体的効用

血液の循環を高め、体を温めます。少量で適度の飲酒は、有害なLDLコレステロールの増加を抑え、善玉コレステロールであるHDLコレステロールを増加させ、動脈硬化の予防に役立ちます。

毒性

IARCによる発がん性リスク評価でGroup1(ヒトに対する発癌性が認められる)に分類されている。WHO(世界保健機関)では、飲酒は口腔ガン・咽頭ガン・喉頭ガン・食道ガン・肝臓ガン・大腸ガンと女性の乳ガンの原因となるとして注意喚起を行っている。飲酒は喫煙と同じく深刻な健康被害をもたらす。
アルコールは大部分が十二指腸と小腸で吸収されて門脈を通って肝臓へ運ばれます。肝臓での中でアルコール脱水素酵素によって、分解してアセトアルデハイドになり、さらに分解して無害な酢酸になり最後に炭酸ガスと水になります。体内で代謝され無害になるが、アルコールは生体内においては常に毒として働く。特に肝臓には負担が大きく相当数の細胞が死滅する。

体内でアルコールを分解する際に生成されるアセトアルデヒドは有毒物質である。これが血中に蓄積されると心拍数の増加、嘔吐、皮膚の紅潮などの状態が引き起こされ、酔った状態となる。このアセトアルデヒドによる酔いは、前者の酒酔いとは別の症状であり、アセトアルデヒド脱水素酵素の活性型により、この症状が表れる人間と表れない人間が存在する。また、アセトアルデヒドは二日酔いの原因物質である。

たばこの健康被害は、ほぼ癌に集約されるが、アルコールによる健康被害は多岐に渡るため、アルコールが原因といいきれないことに加え、医療機関の患者数増加に寄与している。いわゆる、起訴できない容疑者をネタにして儲ける組織が存在するというところである。最近はやりのメタボをネタにした法人がどれだけあり、どんな人たちがいるかは、調べてみるべきである。
記事メニュー
人気記事ランキング
目安箱バナー