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血の料理

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動物の血は、栄養価も高く、ビタミンなど栄養素も多く含まれているため、料理の重要な材料として使われる。また、家畜を無駄なく利用する食品として、ヨーロッパや東アジアの牧畜の盛んな地域で古くから作られてきた。
日本では、血は穢れとして嫌ったため、まったく普及せず、現在も流通は皆無に近い。わずかに、鯉とスッポン、ハブ、マムシの血は、強壮剤として飲用される。
また、ユダヤ教徒、イスラム教徒やエホバの証人の信者は、飲血や血から作られた食物をとることを禁じられている。
旧約聖書の教えからユダヤ教では血の入った食事はご法度だが、中世初期にはキリスト教もこれを異教徒の食物として禁止しようとしたと言う。民衆の強い反感を買って、血のソーセージの食文化は廃れなかった。

ドイツで、自分の血を使ってソーセージを作り、友達、恋人と食べたという話があった。絆を深めるために互いの血をなめあうのは、割と理解を得られそうに思うが、ソーセージの本場ドイツでも、さすがに人の血はNGだったみたいだ。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2359194/2699033

日本では、肝臓をナマで食べるレバ刺しという料理があるが、外国人にとっては逆にそっちの方が遙かに気持ち悪いようだ。


ソーセージ

ソーセージの起源は、動物の血液やあまり大切でない部位を詰め合わせて保存するための料理法でした。血を使って作る物は減ってきていますが、各地に特色のあるブラッドソーセージが伝わっています。

ブルートヴルスト Blutwurst (ドイツ)

ドイツ語で「血の腸詰」の意。起源はギリシャ時代に遡るとされる一番古いソーセージで、ローマ人の戦勝のお祝いの食事であったといわれる。豚の血と膏身に香辛料を入れて煉ったソーセージ。
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ブーダン・ノワール boudin noir (フランス)

豚の血と脂によるフランスの腸詰の一種。一般的にはニンニク、タマネギ、パセリと柑橘類の香料が調味料として使われる。ひき肉、パン粉、牛乳を使って作る白ブーダンに対し、黒ブーダン(boudin noir)とも呼ばれる。パテ状で缶詰になっているものもある。
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スンデ 순대 Soondae (韓国)

豚の腸に、豚の血液、餅米、刻んだ香味野菜、唐麺(デンプンで作った麺。チャプチェの麺などに使われる)などを入れた後、蒸して作る。切った後に、調味塩(塩と胡椒)を添え、軽食として食す。
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キシュカ kishka (東欧 ロシア、ポーランドなど)

キシュカまたはキシュケとは、スラヴ語で「臓物」または「腸」を意味し、転じてソーセージや肉の名なっている。
豚の腸に豚の血とオオムギまたは蕎麦の実を詰めて作られる。朝食に食べることが多い。腸詰めせず、穀類を動物の血でかためただけのものもある。

モルシージャ Morcilla cocida(スペイン、イタリア、ラテンアメリカ)

豚の血と挽肉と一緒に詰めたもの

シュエチャン 血腸(中国、モンゴル料理)

中国では山羊の腸に豚の血を、モンゴルでは羊の腸に羊の血を使うようだ。

チューシェガオ 豬血糕(台湾)

豚の血ともち米を蒸した食品。食べ方は蒸す、煮る、串焼きなど。串焼きにした豬血糕はピーナッツ粉と香草をまぶして食べる。

ブーダン boudin(フランス)

豚の血液に脂肪を混ぜて作る黒いソーセージ

ショリッソ・デ・サングェ Chorizo de sangue, blood chouriço(ポルトガル)

ショリッソは、チョリソのこと。チョリソとは挽かずに切った豚肉とスパイスから作られるソーセージ。必ずしも辛い訳ではない。sangueは血。

カシャンカ kaszanka (ポーランド)

ソバの実(或いはひきわり麦)を豚の血液で混ぜ合わせ、ソーセージにしたもの。グリル焼き、あるいはオーブン焼いて食べる。

レバーソーセージ

ドイツ、ハンガリー、セルビア、スロベニア、オランダ、フィンランド、スウェーデン等で食べられる。通常、豚の肝臓を10~20%使用して作られる。日本国内でも生産されているので、手に入りやすい。

プティング

ブラック・プティング(アイルランド)

アイリッシュ・ブレックファストとして有名。ブラックプティングは豚の血をオート・ミールに混ぜたソーセージ、ホワイト・プティングは豚肉と脂身に穀物を混ぜたもの。

シュエドウフ 血豆腐 红豆腐(中国)

豚の血を固めた豆腐。スープに入れると「豚血湯」という料理になる。
日本で紅豆腐というものがあるが、これは紅大豆を使ったものと、豆腐を漬け汁に浸し熟成させたものの2種類あるが、いずれも血は使っていない。

猪紅 チューホン(香港)

豚の血を塩水で豆腐のように固めたもの。

豬血糕(台湾)

豚の血ともち米を蒸した物。食べ方は蒸す、煮る、串焼きなど。

羊羹

日本の羊羹は、羊の肉も血も肝臓も使用されていないが、日本に伝搬する前は羊の血のプティングのようなものであったという。
http://www.occn.zaq.ne.jp/ringo-do/youkankou.htm

スープ

血液をスープに混ぜて使う方法と、血の塊をスープの具として使う方法がある。

毛血旺(中国四川省)

辛いスープの中に豚のモツ、豚の血、野菜などが入った四川省のスタミナ料理。ニワトリ、アヒルなどの血を使うこともある。
http://blogs.yahoo.co.jp/arapro7/40447173.html

カノム・チン・ナーム・ミョウ(タイ)

ディヌグァン dinuguan(フィリピン)

豚の血のシチュー
https://tabidachi.ana.co.jp/card/983450

ルアッ・ムー(タイ)

ルアッ・ムーとは、豚の血の塊のこと。スープ類の具として使用され、あっさりとした食感らしい。
http://ethnic.yokochou.com/shokuzai-niku/ruatm.htm

クイティオ・ナムトック・ムー(タイ)

ナムトックとは、湯どうしした血をスープにいれたビーフン麺ラーメン。

炒め物

イリチー(沖縄)

豚やヤギの血液を他の食材と炒め煮にしたもの
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