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カレーライス

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日本食を語るのに欠かせないのは、味噌汁、ラーメン、カレーライス!(?)

日本のカレーの歴史

※まだ未整理
明治初
  • 文明開化により、他の西洋料理とともにカレーが日本に伝わってきた。
明治中
  • 徐々に洋食屋のメニューとして浸透。
大正初
  • カレー粉が発売される。
昭和初
  • 各社からカレー粉の発売が増加。急激に大衆的な料理になる。
戦中
  • 「ライスカレー」は敵性語であるとして「辛味入汁掛飯」と呼ばれる。
  • 食料統制によりカレーの製造・販売が中止される。
戦後
  • カレーの製造・販売が解禁。ただし原料入手困難であった。
昭和30年代
  • カレー業界各社が出揃う。カレー粉から固形ルータイプが主流に。
昭和40年代
  • レトルトカレー発売。
昭和50年代
  • カレーの種類の多様化。子供の好きな料理でも王者となる。

成分

カレー粉の主な成分は以下の通り

クミン、コリアンダー

辛味

唐辛子、胡椒、ニンニク、ショウガ

ウコン、サフラン、パプリカ

香り

クローブ、シナモン、カルダモン、ナツメグ、オールスパイス、キャラウェイ、フェンネル、フェヌグリーク、八角

販売形態

カレー粉

カレー料理の調理に使用するミックススパイス。1905年に大阪市の大和屋(後のハチ食品)が初めて国産のカレー粉を製造・販売した。関東地方では、1923年に日賀志屋(後のヱスビー食品)が「赤缶」を発売したものが初とされる。
ヱスビー食品の創業者・山崎峯次郎が日本で初めて純国産のカレー粉の製造に成功し、これを販売する為に、1923年(大正12年)4月5日、浅草七軒町に創業した『日賀志屋』を母体とし、1940年(昭和15年)に設立されたのがエスビー食品( 創業:1923年・設立:1940年)です。

カレールー(固形)

販売形態の主流。
1950年(昭和25年)キンケイから発売された固形ルー「キンケイミルクカレー」は、石鹸に似た形状。
現在と同じような板状の固形ルーは、同年にベルから発売された「ベルカレールウ」が初めて。
1960~70年代には各社から多くの固形ルーが発売された。中でも「グリコワンタッチカレー」は、柔らかく溶かしやすく評判になった。また、1964年に発売された「ハウスバーモントカレー」は、リンゴとハチミツを使った子供でも食べられるマイルドな味が特徴で、現在まで続く大ヒット商品になった。

カレーフレーク

固形ルーに比べて溶けやすく、量も自由に調整できるので、使い勝手がよい。パッケージのコストも抑えられる。

レトルト

レトルトパウチ食品は、アメリカ陸軍が缶詰にかわって、重さや、空缶処理の問題を改善する軍用携帯食として開発され、アポロ計画で宇宙食に採用されたために、未来食的イメージで注目された。1969年4月に大塚食品が「ボンカレー」を全国発売。「3分温めるだけですぐ食べられる」と人気商品になった。
現在、固形ルーに次ぐ販売量。

缶詰

フジテレビで1996年7月~9月放送のドラマ「コーチ(COACH)」で登場した「サバカレー」は、信田(しだ)缶詰株式会社(千葉県銚子市)で商品化され、1996年10月に発売された。千葉県のご当地グルメとして、スマステなどでも紹介される。
アザラシカレー、熊カレー、エゾ鹿カレーなど変わりだねカレーが缶詰の形で販売されている。缶詰は、フリーズ・ドライなど乾燥技術が不要で、多品種・少量生産に対応しやすく、保存性も高い特性がある。

瓶詰め

缶詰と同様に、国内産のものはほとんどない。主に、タイ、インドネシア、スリランカ、イギリスからの輸入品。インド風となっていても、インドではカレーペーストは使用しないので、まずインド産ではない。

隠し味

よくある部類

ガラムマサラ、牛乳、ヨーグルト、チーズ、バター、サワークリーム、ワイン、おろしニンニク、ウスターソース、ケチャップ、リンゴ、蜂蜜、ショウガ、チキンコンソメ、醤油、ハーブ(バジル、パセリなど)
カレーの成分として既に入っているコショウや唐辛子など強調したいスパイスを追加、または唐辛子でもハバネロなど違う種類のものを加える

ちょっと珍しい部類

インスタントコーヒー、コーヒー牛乳、チョコレート、リンゴジャム、めんつゆ、焼き肉のたれ
普通に入れる肉とは別に、ベーコンを足して味を出すという方法もあり

かなりめずらしい部類

納豆、マヨネーズ、キムチ、塩辛、コチジャン、豆板醤、福神漬けの汁

※インスタントコーヒー、チョコレートは、テレビドラマや料理番組で紹介されることが多く、今や広く知られているが、少し癖がでるので、入れない人も多い。

※NHKの「ためしてガッテン」で調査した結果では、「市販のルウは箱に記載されているレシピ通りに作ることで、想定通りの「万人好みの味」になるように開発されている」ので、独自の手法を編み出すより、記載通りの分量、手順で料理するのが一番おいしいという結果がでている。

上載せ物

カツ、唐揚げ、生卵、揚げニンニクなどなど、なんでもお好みで

盛り方


位置

ライスが右あるいは左のどちらに来るようにするのが大多数で、ライスが左というのが多少多め。
ライスが上になるようにする人もいるが、下にくるようにするのは珍しい。
ライスがまん中で、カレールーの海に島のようになっている盛り方もある。この場合、ライスのまん中に窪地をつくって温泉卵を落としてみたり(生卵なら、黄身だけ)、まん中に旗を立ててみたり、意外と楽しい。
また、中央に盛り付けたライスの真ん中をへこませ、そこにカレーを入れる、まるでカレーの湖のような盛り付け方もある。140年前の日本のカレーレシピ本に載っている盛り付け方だそうだ。
ライスをどんぶりに盛った上からカレールーをまんべんなく上にかけるカレー丼方式もある。
カレーの上にライスが盛ってある場合は、たぶん、レトルトカレーを皿に空けて電子レンジで温めた後、その上からライスを盛ったものと思われる。

分量

ライス多め派とルー多め派に分かれる。
ライスは固形物、ルーは液体なため、同量判定は難しいと思う。
カレーの粘度が低いサラサラな状態の場合は、掛けた時点でライスに混ざってしまい、判定を更に困難にする。

食べ方

全部混ぜてから食べる

うまくやらないと、汚らしく見え、友達を失うことがあるが、ライスとカレーの割合を計算しながら食べる必要がなく、最後までムラなくカレーとライスの味を楽しむことが出来る。
  1. カツとか、上載せの具がある場合は、小さく切り分けて混ぜ込む。(あるいは別の皿に一旦待避させる)
  2. ビビンバを相手にしている気分で、一気に豪快に混ぜ込む
  3. できればスプーンは2本使用する。サラダ用のフォークで代用も可。
  4. 皿からこぼれたら、食べる前にきれに拭いてから食べる。

できれば、皿でなく丼に盛った方が汚さを感じさせない。(カレー丼)

1910年(明治43年)大阪千日前で開店した「自由軒」が発祥とされている「混ぜカレー」(現在は「名物カレー」)は、ライスとカレーを混ぜ合わせ、その上に生玉子を乗せて出される。ドライカレーに対してのウエットカレーとでも言うような料理。「どっちみちご飯とカレーを混ぜるのやったら、はじめから混ぜといて、熱々をたべていただくのがよろし」という店主の考えから。http://www.jiyuken.co.jp/curry/index.html

食べる分だけ混ぜて食べる

普通の食べ方だが、分量を間違うと最後にライスが余ったり、カレールーが余ったりするので注意。
最初に、ルーとライスの分量を確認すること。皿の上のごはんが意外に薄く盛られていたり、カレールーの下に予想以上にライスが進出している場合がある。最後、ライスの方があまってしまったら、福神漬けやラッキョウをつまんで調整すること。

混ぜないでライスとルーをほどよくすくって食べる

混ぜるときにスプーンで皿を鳴らしてしまうことなく食べることが出来る。日本の食事作法的には適っている。
また、カレーが舌に当たるとき、カレー濃度が一定でないので、一口ごとに違う味わいを楽しむことが出来る。

ライスとルーを別々にすくって食べる

混ぜるのは下品であるという考えを持つ人にとって、最も上品な食べ方。ルーとライスの分量を計算する必要があるのは、混ぜながら食べるのと同様だが、計算を間違った場合でも、最後ライスだけすくう回数が増えたり、カレールーだけすくう回数がふえるだけなので、失敗した感が少なくてすむ。混ぜるのが下品と考えるなら、納豆はどうなるのかなど疑問が残る。単に混ぜるのが面倒という場合もある。

カレーポットの使用

カレールーがカレーポットに入ってる場合、上品ぶって少しずつライスに掛けながら食べる食べ方が多いが、皿に余裕があれば全部一気に掛けてしまう食べ方もある。全部掛けてしまってルーがあふれそうになり、食べづらくなる場合もあるので注意。カレールーをライスに掛けないで、直接すくって食べる人もいないわけではない。

辛さ

スパイスは、同じ種類でも場所、年で辛さが異なるため、同じ辛さの製品をつくるために以下の手順を踏む。
  1. 【分析】スパイスの辛さを測定
  2. 【調合・試作】基準値と一致するようスパイスの分量を決める
  3. 【官能】人間が味わってみる

辛さを「○倍」と表示する場合があるが、基準値がISOとかJISで決まっていないので、各メーカー、店舗独自の基準になっている。また、2倍は、通常の辛さでの唐辛子が2倍入っている訳ではないので、辛さの増加分もそれぞれである。

店舗で出すカレーは、トウガラシパウダーやオリジナルのミックススパイスを何杯入れるかで「○倍」を決めている。

CoCo壱番屋では、1辛、2辛という単位を使用し、「とび辛スパイス」を半練りにした「とび辛半ねり」を使用する。パウダー状の「とび辛スパイス」はテーブルの上に置いてあるので、追加料金なしで辛さを増すことが出来る。注文で辛さを指定する場合は、追加料金が必要となるが、練ってあるぶんスパイスを振りかけるよりもカレーソース全体に辛さが混じり、マイルドな辛さになるのだそうだ。

ハウス、S&B、グリコ、ココイチで、業界標準の尺度を作成してほしい。

朝食でカレー

「やはり、受験日の朝は、カレーですね」
スパイスで脳に刺激、薬効により脳の「情報処理」を担当する部分の働きが活発になるとか。受験生を中心に流行る兆し。
一般に「朝カレー」と使われているが、ハウス食品が2008年に「朝カレー」を商標登録してるので注意。「朝食カレー」とか「朝食にカレー」「朝食でカレー」など、言い回しで逃げる必要がある。

カレー料理

カレー汁

学校給食では、ソフト麺(ソフトスパゲッティー式麺)がセットになっている場合があり、カレーうどんっぽく食べる。ちなみに、ソフト麺とは、1960年代に学校給食用に開発された、ビタミンB1・ビタミンB2を強化した強力粉を使い一度蒸してから茹でたもの。うどんや素麺に比べ伸びづらく消化がよくなるように作られている。

カレーうどん・そば

昼食として食べられることが多い。カレーに和風だしがマッチしている。しかし、ワイシャツにカレーが付着することが少なくないため、午後からの仕事に支障がでる場合がある。

ドライカレー

カレー風味の炒飯

スープカレー

北海道札幌市の「ご当地カレー」。1993年に「スープカレー」という名前を考案した「マジックスパイス」が開店し、全国的なブームになる。ちなみに、スープカレー発祥の店「マジックスパイス」(札幌本店)は、シンガーソングライターの一十三十一(ひとみとい)の実家。2009年9月現在、下北沢店、なにわ店、名古屋店と展開している。

焼きカレー

ライスの上にカレーとチーズなどをのせ、オーブンで焼いたカレー。福岡県北九州市門司港の名物料理。

完全食カレーライス


  • 肉 蛋白質、葉酸以外のビタミンB群を含みます
  • タマネギ アリシンという成分が重要で、肉が多く含むビタミンB1の吸収を助けます
  • 人参 緑黄色野菜の代表でビタミンAの元となるβカロテンを多く含みます
  • ジャガイモ ビタミンCを供給します。ジャガイモの澱粉の間のビタミンCは加熱しても安定しています。他に食物繊維も豊富です。
定番の材料でここまで補うことができます。
  • カルシウムを補うために牛乳
  • 葉酸を補うためにサラダ
以上2点を加えると、完全食カレーライスができあがり

カレー産業

メーカー別シェア

  1. ハウス食品 63%
  2. S&B食品 26%
  3. 江崎グリコ 11%

カレー専門店

  1. カレーハウスCoCo壱番屋 1,205店(2009年5月時点)

ご当地カレー

  • 北海道 えぞ鹿カレー
  • 青森県 ほたてカレー
  • 千葉県 サバカレー
  • 長野県 リンゴカレー
  • 愛知県 名古屋コーチンチキンカレー
  • 三重県 松阪牛カレー
  • 広島県 牡蠣カレー
  • 島根県 梨カレー
  • 沖縄県 ゴーヤーカレー
  • 神奈川県 よこすか海軍カレー
  • 石川県 金沢カレー
  • 茨城県 ツェッペリンカレー
  • 北海道 富良野カレー
  • 秋田県 神代カレー

世界展開

台湾、韓国、ハワイには、日本人がカレーライスを伝えた。
米国ハワイ州、台湾、中国(北京、上海、成都)、韓国、タイには、CoCo壱番屋が進出している。
http://www.ichibanya.co.jp/shop/search/pdf/overseas_store.pdf

資料


カレーハウス(ハウス食品)
http://housefoods.jp/data/curryhouse/

カレー辞典(S&B)
http://www.sbcurry.com/dic/index.html

カレーのお話(グリコ)
http://www.ezaki-glico.net/curry/

カレー雑学大辞典
http://www.czdh.net/

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