「な……何をしたあ!?」
「どうやら成功したみたいね。……ああ、お構いなく。今まで通り戦ってくれたらいいわ。」
一見した感じでは何も起こっていないように見えたが、空気が確かに変わっている。
『るーみっく・わーるど』とやらによるものだろうが、いったい何をしたのか?
「『今まで通り』というわけにもいかんな。何をする気かしらんが、何もやらせるつもりはない!!」
どこからか藤田が槍を取り出した。
「お前たち小学館の走狗どもを滅する!!それだけよォ!!」
それは持ち主の魂を喰らい、あやかしを滅ぼす『獣の槍』。
ついでに髪が伸び、禿頭の藤田にとってはカツラ代わりになったりもするが、今はそんなことを言っている場合ではないだろう。
「いまさら君は操られているんだとか目を覚ませとか言う気はないわ。
ただ、これだけは言っておかないといけないわね。……藤田君、私があなたを正気に戻してあげる。絶対に!!!」
「どうやら成功したみたいね。……ああ、お構いなく。今まで通り戦ってくれたらいいわ。」
一見した感じでは何も起こっていないように見えたが、空気が確かに変わっている。
『るーみっく・わーるど』とやらによるものだろうが、いったい何をしたのか?
「『今まで通り』というわけにもいかんな。何をする気かしらんが、何もやらせるつもりはない!!」
どこからか藤田が槍を取り出した。
「お前たち小学館の走狗どもを滅する!!それだけよォ!!」
それは持ち主の魂を喰らい、あやかしを滅ぼす『獣の槍』。
ついでに髪が伸び、禿頭の藤田にとってはカツラ代わりになったりもするが、今はそんなことを言っている場合ではないだろう。
「いまさら君は操られているんだとか目を覚ませとか言う気はないわ。
ただ、これだけは言っておかないといけないわね。……藤田君、私があなたを正気に戻してあげる。絶対に!!!」
「ふん!今更そのような戯れ言を聞く耳は持たんわ!!」
驚異的な速度で突き出された槍を、留美子は『ひょい』と避けた。
「なに!?」
「そんなものは私には通用しないわ……今の私には、ね!!!」
カウンター気味の掌底が、隙の出来た藤田をとらえる。
「ぐっ! ならば、これでどうだ!!」
槍を右手に、左手の義手からは『聖ジョルジュの剣』と呼ばれる刃を取り出し、両手でラッシュをかける。
しかし、それも留美子には当たらなかった。そして返礼に強烈な回し蹴りが藤田を吹き飛ばした。
驚異的な速度で突き出された槍を、留美子は『ひょい』と避けた。
「なに!?」
「そんなものは私には通用しないわ……今の私には、ね!!!」
カウンター気味の掌底が、隙の出来た藤田をとらえる。
「ぐっ! ならば、これでどうだ!!」
槍を右手に、左手の義手からは『聖ジョルジュの剣』と呼ばれる刃を取り出し、両手でラッシュをかける。
しかし、それも留美子には当たらなかった。そして返礼に強烈な回し蹴りが藤田を吹き飛ばした。
「な、なぜだ……なぜオレの攻撃が当たらない!?これが……『るーみっく・わーるど』とやらかァ!?」
「まあ、それで七割方正解ってとこかしらね。さて、続きといきましょうか。藤田君?」
焦燥している藤田とは対称的に、留美子は笑みすら浮かべている。
大事な後輩、そして仲間と戦っているというのに、まるで「何も心配はいらない、私にまかせなさい」と言っているようだ。
その姿は、往年の『サンデーの女帝』、そして『ラブコメの女王』そのものであった。
「まあ、それで七割方正解ってとこかしらね。さて、続きといきましょうか。藤田君?」
焦燥している藤田とは対称的に、留美子は笑みすら浮かべている。
大事な後輩、そして仲間と戦っているというのに、まるで「何も心配はいらない、私にまかせなさい」と言っているようだ。
その姿は、往年の『サンデーの女帝』、そして『ラブコメの女王』そのものであった。
「くく……さすがは『ラブコメの女王』……面白い!!
後悔……するなよォォ!!!!」
藤田は今度は拳を繰り出した。それも留美子は避ける。
だが、藤田の目は、否、体は捉えていた。
今までと今の、僅かな違いを。
後悔……するなよォォ!!!!」
藤田は今度は拳を繰り出した。それも留美子は避ける。
だが、藤田の目は、否、体は捉えていた。
今までと今の、僅かな違いを。
「なるほど、そういうことか……その程度のことだったのかァ!!?」
今まで、獣の槍や聖ジョルジュの剣で攻撃したときは空気のように自然な動きで避けていた留美子が、
拳のときは自分から動いて避けた。それの意味するところは単純だ。
「『るーみっく・わーるど』などと大仰な名前を付けおって……正体はギャグ漫画家どもがよく使う攻撃無効化の一種ではないかァ!!!」
今まで、獣の槍や聖ジョルジュの剣で攻撃したときは空気のように自然な動きで避けていた留美子が、
拳のときは自分から動いて避けた。それの意味するところは単純だ。
「『るーみっく・わーるど』などと大仰な名前を付けおって……正体はギャグ漫画家どもがよく使う攻撃無効化の一種ではないかァ!!!」
――ほとんどの漫画家は、自分の作品に関連した能力を持つ。
例えば人間離れした身体能力、例えば強大な魔法、例えばギャグによる一定の不死身性。
そして、その中でも特に突出した能力を持つ者は、自らの作品世界、自分のルールが適用される『場』を作り出すことが出来る。
有名なのは水島新司や『昔の』矢吹健太朗などだろう。
いま留美子が使っているのもそれの一種。
例えば人間離れした身体能力、例えば強大な魔法、例えばギャグによる一定の不死身性。
そして、その中でも特に突出した能力を持つ者は、自らの作品世界、自分のルールが適用される『場』を作り出すことが出来る。
有名なのは水島新司や『昔の』矢吹健太朗などだろう。
いま留美子が使っているのもそれの一種。
「お前は元々コメディ畑の人間……そちらに引き込めば勝負ありと見たのか?
おおかた『刃物禁止』か『武器禁止』あたりだろう。確かに厄介かもしれんが、オレには通じぬわァ!!」
槍をしまい、刃をしまい、藤田が拳法の構えを取る。
この構えは、藤田がもっとも得意とする『形意拳』。
そして、技を看破された留美子は、
「やれやれ……まったく、しょうがないわね。」
低い姿勢で藤田に向かって駆けだした。
「はぁぁーーーーッ!!!」
そのまま強烈な掌底を叩き込もうとする、が。
おおかた『刃物禁止』か『武器禁止』あたりだろう。確かに厄介かもしれんが、オレには通じぬわァ!!」
槍をしまい、刃をしまい、藤田が拳法の構えを取る。
この構えは、藤田がもっとも得意とする『形意拳』。
そして、技を看破された留美子は、
「やれやれ……まったく、しょうがないわね。」
低い姿勢で藤田に向かって駆けだした。
「はぁぁーーーーッ!!!」
そのまま強烈な掌底を叩き込もうとする、が。
崩
留美子の中段突きを藤田が手のひねりで下方に落とし、そのまま水月を打った。
形意拳の基本となる『五行拳』の一つ、『崩拳』。
形は単純だが威力は絶大、そして藤田の基本技にして必殺技である。
形意拳の基本となる『五行拳』の一つ、『崩拳』。
形は単純だが威力は絶大、そして藤田の基本技にして必殺技である。
「殺ったァ!!!」
そう勝ち鬨を上げようとしたとき、藤田は違和感に気付き、それと同時に全身が粟立つのを感じた。
手応えが、全くなかった。
そのことに気付いたときには既に、留美子の取り出した巨大な木槌が『背後から』藤田の頭に叩きつけられていた。
「熱血系の人は、すぐに早とちりするんだからどうしようもないわ。」
藤田が崩拳を繰り出してからここまで、僅か二コマ。テンポの速い作家なら一コマにすることもあるかもしれない。異常な速度というほか無い。
そう勝ち鬨を上げようとしたとき、藤田は違和感に気付き、それと同時に全身が粟立つのを感じた。
手応えが、全くなかった。
そのことに気付いたときには既に、留美子の取り出した巨大な木槌が『背後から』藤田の頭に叩きつけられていた。
「熱血系の人は、すぐに早とちりするんだからどうしようもないわ。」
藤田が崩拳を繰り出してからここまで、僅か二コマ。テンポの速い作家なら一コマにすることもあるかもしれない。異常な速度というほか無い。
――藤田の想像は、ある程度までは当たっていた。
確かに留美子の使った『るーみっく・わーるど』は、刃物を……もう少し正確に言えば、ある程度以上の『外傷』を与える攻撃を規制した。
だがそれは力の一端に過ぎない。
確かに留美子の使った『るーみっく・わーるど』は、刃物を……もう少し正確に言えば、ある程度以上の『外傷』を与える攻撃を規制した。
だがそれは力の一端に過ぎない。
「な、何だとォ!?」
絶対の威力を持つと自負する崩拳を避けられ、あまつさえわけのわからない内に理不尽な攻撃を受けた。
藤田のダメージは精神的にも肉体的にも相当なものだったが、それでも腕は留美子に伸びる。そして、留美子の手を掴んだ。
「捕まえたぞ……こうしてしまえば、いかなお前とて避けられまい!!!」
そしてもう一方の腕で顔と言わず胸と言わず滅多打ちに
しようとして向き直ったとき、彼は自分の目がおかしくなったのではないかと真剣に心配することになった。
絶対の威力を持つと自負する崩拳を避けられ、あまつさえわけのわからない内に理不尽な攻撃を受けた。
藤田のダメージは精神的にも肉体的にも相当なものだったが、それでも腕は留美子に伸びる。そして、留美子の手を掴んだ。
「捕まえたぞ……こうしてしまえば、いかなお前とて避けられまい!!!」
そしてもう一方の腕で顔と言わず胸と言わず滅多打ちに
しようとして向き直ったとき、彼は自分の目がおかしくなったのではないかと真剣に心配することになった。
――『領域』系能力は大抵オリジナル能力であるために、使用者は少ない。
だが、それら全てに共通しているのは『自分のルールを展開し、他人をそれに従わせる』ということだ。
ある者は一対一に持ち込み、ある者はスポーツを始めさせ、ある者は俺理論を適用させる。
いわば強制的に相手の土俵に上がらされる。そして戦いの根幹である『戦術』を、そして『戦略』を成り立たなくさせられる。
だから領域能力は強いとされる。
だが、それら全てに共通しているのは『自分のルールを展開し、他人をそれに従わせる』ということだ。
ある者は一対一に持ち込み、ある者はスポーツを始めさせ、ある者は俺理論を適用させる。
いわば強制的に相手の土俵に上がらされる。そして戦いの根幹である『戦術』を、そして『戦略』を成り立たなくさせられる。
だから領域能力は強いとされる。
「こ、れ……は……」
藤田が見たものは、『信楽焼』として知られるタヌキの置物。
……変わり身!!!
留美子は今、どこにいる!?
藤田が見たものは、『信楽焼』として知られるタヌキの置物。
……変わり身!!!
留美子は今、どこにいる!?
――そしてここに、ギャグ・スラップスティック・ラブコメディー・格闘・恋愛・異能力バトル・伝奇・その他種々のジャンルを描き、
しかもその全てで成功を収めた達人がいたらどうなるか?
しかもその全てで成功を収めた達人がいたらどうなるか?
「!!」
また、回り込んでいた。今度は藤田の右側。
だが、藤田が瞠目したのはそのことではない。
留美子の構え。
胸の前で両腕を十字に組む特徴的な構えは、かの有名な特撮ヒーローのそれそのものだ。
また、回り込んでいた。今度は藤田の右側。
だが、藤田が瞠目したのはそのことではない。
留美子の構え。
胸の前で両腕を十字に組む特徴的な構えは、かの有名な特撮ヒーローのそれそのものだ。
――答えは明白だ。何種類も持つルールの中から、もっとも都合が良いものを適用することが出来るようになるのだ。
それこそが『るーみっく・わーるど』の強さであり、犬夜叉終了の噂に全盛期の力を幾ばくかだけでも取り戻した高橋留美子の強さ。
ちなみに今回は、最初は『らんま1/2』、藤田が早合点したときに『うる星やつら』へと変更、正面からの殴打(と、その他諸々)も禁止した。
それこそが『るーみっく・わーるど』の強さであり、犬夜叉終了の噂に全盛期の力を幾ばくかだけでも取り戻した高橋留美子の強さ。
ちなみに今回は、最初は『らんま1/2』、藤田が早合点したときに『うる星やつら』へと変更、正面からの殴打(と、その他諸々)も禁止した。
「まずい、あの構えは……!!」
元来時事ネタやパロディを大量に含むのが留美子の作風。それ故、原作でも『そういう行動』の時に『その構え』を取ったことは度々ある。
対する最上の策である獣の槍は先程仕舞ってしまった。
そして、あれはうる星空間でも何の問題もなく通用する。
元来時事ネタやパロディを大量に含むのが留美子の作風。それ故、原作でも『そういう行動』の時に『その構え』を取ったことは度々ある。
対する最上の策である獣の槍は先程仕舞ってしまった。
そして、あれはうる星空間でも何の問題もなく通用する。
「ふ~じ~た~~く~~ん~~~!
いい加減に……おとなしく目を覚ますっちゃ~~!!!!」
某マンの某光線のような見た目の電撃が留美子から放たれ、藤田を直撃した。
いい加減に……おとなしく目を覚ますっちゃ~~!!!!」
某マンの某光線のような見た目の電撃が留美子から放たれ、藤田を直撃した。
登場人数 | 0 |
退場人数 | 0 |
現在の人数 | 54/60 |
ヨクサルの事すっかり忘れてた。 | 本編ログ(一部) | 車田 |
忍耐の試練 | 高橋留美子 | - |
忍耐の試練 | 椎名高志 | - |
忍耐の試練 | 藤田和日郎 | - |
これまで車田から受けたダメージで身動ぎも出来ない許斐へ
車田は赤い衝撃を秘めた指を突きつけていた。
(分かっていると思うが、次の一撃で貴様は確実に死ぬ。)
車田は赤い衝撃を秘めた指を突きつけていた。
(分かっていると思うが、次の一撃で貴様は確実に死ぬ。)
五感が既に失われ、誰の声も届かない許斐へ
車田はテレパシーで言葉を続けた。
(降伏しろ、小僧。)
「………」
(俺は、俺の道を阻む奴には手加減出来ない男だ。)
「………」
(貴様には先がある。)
「……楽…しい…な…ぁ…」
車田はテレパシーで言葉を続けた。
(降伏しろ、小僧。)
「………」
(俺は、俺の道を阻む奴には手加減出来ない男だ。)
「………」
(貴様には先がある。)
「……楽…しい…な…ぁ…」
その声に車田は驚愕した。
五感を奪われ、瀕死の重傷を一方的に負わせられた身でそれでも
「楽しい」と声に出して言う男は殆どいなかったからである。
五感を奪われ、瀕死の重傷を一方的に負わせられた身でそれでも
「楽しい」と声に出して言う男は殆どいなかったからである。
(楽しいだと?)
「……うん…、やっぱ…り…そう…だ……よな。
…漫…画……って……漫画…って……」
「……うん…、やっぱ…り…そう…だ……よな。
…漫…画……って……漫画…って……」
その時、抜け殻も同然だった許斐の体から途方も無い何かが
不意に湧き上がる予兆みたいな物を車田は感じた。
不意に湧き上がる予兆みたいな物を車田は感じた。
(この感覚は!?何だか分からないがこのままでは!)
咄嗟に車田は突きつけた指に力を込めた。
「スカーレットニードル・アンタレス!」
咄嗟に車田は突きつけた指に力を込めた。
「スカーレットニードル・アンタレス!」
車田の致命的な赤い衝撃が許斐へと光速で襲い掛かる。
それに対して許斐は車田が思ってもみない行動を取った。
(重心を落として、ラケットを引いた!?)
「漫画って楽しいじゃん。」
それに対して許斐は車田が思ってもみない行動を取った。
(重心を落として、ラケットを引いた!?)
「漫画って楽しいじゃん。」
その瞬間、許斐の体から眩い光が一気に溢れ出た。
(これは!この光は!?)
「…車田先生、楽しんでる?」
( !! )
許斐はアンタレスを完全に正面に捉えた状態で少し重心を落として
力を溜めていた。まるでテニスで相手の球を待ち構える選手の様に。
(これは!この光は!?)
「…車田先生、楽しんでる?」
( !! )
許斐はアンタレスを完全に正面に捉えた状態で少し重心を落として
力を溜めていた。まるでテニスで相手の球を待ち構える選手の様に。
「サムライドライブ!」
その瞬間、鮮明で強烈な小宇宙が大地を覆い隠さんばかりに膨れ上がり、
そして車田達のいた廃ビル諸共に弾けた。
そして車田達のいた廃ビル諸共に弾けた。
それからしばらくして、許斐は意識を取り戻した。
辺りを見渡すと建物一つ無い荒野に大量の電柱が立ち並ぶ奇妙な光景が広がっている。
先程の廃ビルとは明らかに違う場所だが何処だここは?そして車田先生は何処だ?
辺りを見渡すと建物一つ無い荒野に大量の電柱が立ち並ぶ奇妙な光景が広がっている。
先程の廃ビルとは明らかに違う場所だが何処だここは?そして車田先生は何処だ?
登場人数 | 0 |
退場人数 | 0 |
現在の人数 | 54/60 |
優雅の領域 | 本編ログ(一部) | 忘れられてたあの2人 |
スカーレットニードル4発は追加的に喰らったと考えておくれ | 許斐剛 | 久々の光原伸。あと哲也の2人。 |
スカーレットニードル4発は追加的に喰らったと考えておくれ | 車田正美 | - |
さて、この辺りで福本と別れた星野、さいふうめいコンビがどうなったのか見てみよう。
雀荘から約600m離れた路地裏に2人はいた。
雀荘から約600m離れた路地裏に2人はいた。
死んでしまっているが。
星野は首を切断され、さいふうめいは高圧電流か何かで焼け焦げていた。
これで生きていたら、むしろ恐ろしい程だ。
これで生きていたら、むしろ恐ろしい程だ。
これの犯人は、同じく路地裏にいた。フード付きローブを着た少年の様だ。
彼の名は藤真拓哉。額に小さなカードを押し付け、念話をしているらしい。
彼の名は藤真拓哉。額に小さなカードを押し付け、念話をしているらしい。
「裏切り者である星野、及びさいふうめいの抹殺、完了しました」
『御苦労。次の対象である福本は現在○○デパートにいる。至急向かってくれ』
「了解しました、赤松様」
『御苦労。次の対象である福本は現在○○デパートにいる。至急向かってくれ』
「了解しました、赤松様」
念話を中断し、彼は懐から別のカードを取り出した。
「来れ(アデアット)」
何かの呪文とともに、羽ペンやクロッキー帳などが彼の手に握られた。
――アーティファクト、落書帝国(インぺリウム・グラフィケース)――
ペンでクロッキー帳に羽の生えたマシンを書きこむ。と、そのまま実体化した。
それに乗り、彼は行く。目指すは、消すべき、裏切り者のいる場所。
それに乗り、彼は行く。目指すは、消すべき、裏切り者のいる場所。
登場人数 | 1 |
退場人数 | 0 |
現在の人数 | 55/60 |
車田 | 本編ログ(一部) | 久々の光原伸。あと哲也の2人。 |
無題 | 星野泰視 | 退場 |
無題 | さいふうめい | 退場 |
初登場 | 藤真拓哉 | - |
車田と許斐の小宇宙が大きく弾けた瞬間、一般人には何も感じられなかったが、
多くの漫画家達はそれを強く感じ取った。
多くの漫画家達はそれを強く感じ取った。
まず最初にそれを感じたのは、誰よりも「力」に敏感だったあの男だった。
(車田ッッッ!)
板垣がヨクサルへ止めを刺さんと踵を振り上げたその刹那に
それを強く感じ、その為に一瞬動きが止まった。
この一瞬で九割九部決した勝負が縺れる事になるがそれは別の話となる。
(車田ッッッ!)
板垣がヨクサルへ止めを刺さんと踵を振り上げたその刹那に
それを強く感じ、その為に一瞬動きが止まった。
この一瞬で九割九部決した勝負が縺れる事になるがそれは別の話となる。
次に許斐の仲間達へと伝わった。
「コイツは!」
先程まで馬鹿をしていた和月の表情が一瞬にして引き締まった。
「ああ、間違いねぇ。こいつは許斐と…車田の気だ。」
「アッー!」
その時鳥山は今にも駆け出さんとする和月の襟を掴んだ。
「何しやがる、鳥山先生!」
「落ち着け、和月。オラの瞬間移動で行くぞ。オメェが走るよりその方が早ぇからな。」
「あ、あぁ!」
鳥山は血気に逸る和月の肩を強く組み…
「ここから35km南南西、○×ビルだ。行くぞ!」
ヒュンと風を切る音を立てて二人は消えた。
「コイツは!」
先程まで馬鹿をしていた和月の表情が一瞬にして引き締まった。
「ああ、間違いねぇ。こいつは許斐と…車田の気だ。」
「アッー!」
その時鳥山は今にも駆け出さんとする和月の襟を掴んだ。
「何しやがる、鳥山先生!」
「落ち着け、和月。オラの瞬間移動で行くぞ。オメェが走るよりその方が早ぇからな。」
「あ、あぁ!」
鳥山は血気に逸る和月の肩を強く組み…
「ここから35km南南西、○×ビルだ。行くぞ!」
ヒュンと風を切る音を立てて二人は消えた。
そして許斐は今までに見た事の無い物を見ていた。
少なくとも黒シャツの陰気な男とリーゼントのナイスガイがとても安らかな顔をしながら
それぞれ空から現れた黒ずくめの男に手を引かれて空の彼方へ消えていく光景は
彼にとって初めての物であった。
少なくとも黒シャツの陰気な男とリーゼントのナイスガイがとても安らかな顔をしながら
それぞれ空から現れた黒ずくめの男に手を引かれて空の彼方へ消えていく光景は
彼にとって初めての物であった。
一瞬敵襲かとも思ったが、黒ずくめの男達には悪意も敵意も全く感じられなかった。
だとしたらコレは一体何だ?車田が見せる幻覚か何かか?
「お久しぶりね、許斐先生。何年ぶりかしら。」
その声に振り返ると、そこには見覚えのある顔がいた。いるはずのない顔がいた。
「光原先生!?」
だとしたらコレは一体何だ?車田が見せる幻覚か何かか?
「お久しぶりね、許斐先生。何年ぶりかしら。」
その声に振り返ると、そこには見覚えのある顔がいた。いるはずのない顔がいた。
「光原先生!?」
登場人数 | 0 |
退場人数 | 0 |
現在の人数 | 55/60 |
忘れられてたあの2人 | 本編ログ(一部) | 争乱への突入 |
あまり動きのない連中を少し動かしてみる | 和月伸宏 | - |
あまり動きのない連中を少し動かしてみる | 鳥山明 | - |
ヨクサルの事すっかり忘れてた。 | 板垣恵介 | - |
ヨクサルの事すっかり忘れてた。 | 柴田ヨクサル | - |
車田 | 許斐剛 | 熟女は文庫版オマケっぽいノリで |
明日の山賢 その2 | 光原伸 | 熟女は文庫版オマケっぽいノリで |
特別出演 | 星野泰視 | - |
特別出演 | さいふうめい | - |
「まったく、相変わらず下品な男です。」
(『相変わらず』?この二人は面識があるの?)
怜奈の脳裏に浮かぶ大量の疑問符にまた一つ追加があった。
聞きたいことが多すぎるし、話してくれそうなことは少なすぎる。
それに、下手なことを聞いて地雷を踏みでもしたら生きて帰れる保証もない。
でも、ジャーナリストの一人として恐れずに質問を続けよう。
だいたいそんなことを考えて口を開こうとしたとき、研究所のドアが開き怜奈は口を閉じざるを得なくなった。
(『相変わらず』?この二人は面識があるの?)
怜奈の脳裏に浮かぶ大量の疑問符にまた一つ追加があった。
聞きたいことが多すぎるし、話してくれそうなことは少なすぎる。
それに、下手なことを聞いて地雷を踏みでもしたら生きて帰れる保証もない。
でも、ジャーナリストの一人として恐れずに質問を続けよう。
だいたいそんなことを考えて口を開こうとしたとき、研究所のドアが開き怜奈は口を閉じざるを得なくなった。
「よう赤松!相も変わらずこんな穴蔵にいんのかァ?」
「ま………」
「やあ真島君。元気なようでなによりです。別にいつもここにいるわけじゃないですよ。今日も少し散歩をしてきましたし。」
「真島ヒロ!それに……後ろにいるのは!?」
怜奈の目が驚愕に見開かれる。
真島ヒロ。曰く三馬鹿、曰く四天王、曰く尾田栄一郎に似すぎじゃね?などと結構いろんな意味で有名な男である。
「おう!俺をご存じかい、姉ちゃん。その格好だとブン屋か何かか?俺の記事でも書いてくれるのかい?」
「ええ。また、機会があれば……。
と、ところで、後ろの方はいったい……?」
怜奈の視線は先程からずっと、真島の後ろにいる三人に注がれている。
怜奈だけではない。畑も心底驚いた表情で見ている。赤松は冷ややかな目つきだ。
久米田は顎が外れ、顔と背景に縦線が大量に引かれている。。光永は……ふふん。
「ま………」
「やあ真島君。元気なようでなによりです。別にいつもここにいるわけじゃないですよ。今日も少し散歩をしてきましたし。」
「真島ヒロ!それに……後ろにいるのは!?」
怜奈の目が驚愕に見開かれる。
真島ヒロ。曰く三馬鹿、曰く四天王、曰く尾田栄一郎に似すぎじゃね?などと結構いろんな意味で有名な男である。
「おう!俺をご存じかい、姉ちゃん。その格好だとブン屋か何かか?俺の記事でも書いてくれるのかい?」
「ええ。また、機会があれば……。
と、ところで、後ろの方はいったい……?」
怜奈の視線は先程からずっと、真島の後ろにいる三人に注がれている。
怜奈だけではない。畑も心底驚いた表情で見ている。赤松は冷ややかな目つきだ。
久米田は顎が外れ、顔と背景に縦線が大量に引かれている。。光永は……ふふん。
「ああ、こいつらか。何日か前にこっちの方が性に合うってんで引き抜いてきたんだ。なあ久保、なあ赤松?」
「ええ、そういうことです、怜奈さん。今あなたが見ているのは悪い夢でも何でもない、現実です。
ちなみに真島君も言っていますが、彼らは別に操られているわけではありません。
自分の意志で私達についたのです。そうでしょう?星野さん、河下さん。」
「ええ、そういうことです、怜奈さん。今あなたが見ているのは悪い夢でも何でもない、現実です。
ちなみに真島君も言っていますが、彼らは別に操られているわけではありません。
自分の意志で私達についたのです。そうでしょう?星野さん、河下さん。」
「クク、そういうことだ。法律も編集仁義も糞喰らえ。俺がこっちのがいいって言ってんだからなァ。」
オレンジ色の髪をして幅広の奇妙な剣を背負った男。
「集英社より講談社の方が、楽なのよ。私は体が弱いしね。ふふふふ……」
ちょっと鬱っぽい危険な目つきの女。
「私は……えっと……誘われたから?」
ギリギリのスカートを履いたエロ少女漫画系の少女。
「そ、そんな……まさか……」
怜奈と畑が同時に言った。久米田もそう言いたそうにしている。
無理もない。
久保帯人、星野桂、河下水希。
週間少年ジャンプの看板から中堅層を担う実力者たちである。……若干性格に難はないでもないが。
それがことごとく裏切り、講談社に所属しているのだ。
しかもあの態度を見るに、移籍組であるということを抜きにしても真島や赤松より格下の存在らしい。
オレンジ色の髪をして幅広の奇妙な剣を背負った男。
「集英社より講談社の方が、楽なのよ。私は体が弱いしね。ふふふふ……」
ちょっと鬱っぽい危険な目つきの女。
「私は……えっと……誘われたから?」
ギリギリのスカートを履いたエロ少女漫画系の少女。
「そ、そんな……まさか……」
怜奈と畑が同時に言った。久米田もそう言いたそうにしている。
無理もない。
久保帯人、星野桂、河下水希。
週間少年ジャンプの看板から中堅層を担う実力者たちである。……若干性格に難はないでもないが。
それがことごとく裏切り、講談社に所属しているのだ。
しかもあの態度を見るに、移籍組であるということを抜きにしても真島や赤松より格下の存在らしい。
「それで、何の用なのです?まさか世間話をしに来ただけということはないでしょう?」
「おお、そうだそうだ。実はお前らに頼み事があってな。
『エンジェル部隊』を300人ほどよこしてくんねえか?」
「エンジェル部隊を?」
講談社に心酔する同人作家たちをサイボーグ化した実働隊、それがエンジェル部隊である。
(話には聞いていたけど……まさか実在していたなんて!)
「おお、そうだそうだ。実はお前らに頼み事があってな。
『エンジェル部隊』を300人ほどよこしてくんねえか?」
「エンジェル部隊を?」
講談社に心酔する同人作家たちをサイボーグ化した実働隊、それがエンジェル部隊である。
(話には聞いていたけど……まさか実在していたなんて!)
驚愕に目を見開く怜奈をよそに、真島と赤松の物騒な会話が続く。
「しかし、昨日CLAMPさんたちの使った分がどうも全滅させられたみたいで‥‥。
まあすぐに補充しておくからいいんですけど、今300人は無理ですね。200でどうです?」
「200か。まあそんだけありゃあ十分だろ。」
人を完全に物扱いした会話である。
「あ、あの……。」
河下がおずおずと口を開いた。
「そんなにたくさんの人を集めて、いったい何をするつもりなんですか……?」
「決まってんだろ‥‥!? ジャンプをぶっ潰すんだよ!!」
「しかし、昨日CLAMPさんたちの使った分がどうも全滅させられたみたいで‥‥。
まあすぐに補充しておくからいいんですけど、今300人は無理ですね。200でどうです?」
「200か。まあそんだけありゃあ十分だろ。」
人を完全に物扱いした会話である。
「あ、あの……。」
河下がおずおずと口を開いた。
「そんなにたくさんの人を集めて、いったい何をするつもりなんですか……?」
「決まってんだろ‥‥!? ジャンプをぶっ潰すんだよ!!」
「なっ……」
「ほう‥‥やはりそうでしたか。」
「え、えええええ!?本当ですか師匠!?」
「俺に聞くなー!!だが確かジャンプは車田正美に襲撃を受け半壊状態‥‥叩くなら今、かもな。」
「(ふが)」
ちなみに久保と星野は既に話を聞かされていたらしく、驚いた様子は見えない。
「ほう‥‥やはりそうでしたか。」
「え、えええええ!?本当ですか師匠!?」
「俺に聞くなー!!だが確かジャンプは車田正美に襲撃を受け半壊状態‥‥叩くなら今、かもな。」
「(ふが)」
ちなみに久保と星野は既に話を聞かされていたらしく、驚いた様子は見えない。
「つーわけで、早めによこしてくれよ。できれば今すぐな。」
「わかりました。‥‥ただ、私から一つ提案があるのですが、聞いてもらえますか?」
赤松が邪悪な笑みを浮かべる。
「何だ?言ってみな。」
真島もにやつく。この男がこういう顔をしたときは、大抵とんでもないことを企んでいるのだ。
「今のジャンプなら、よほど想定外の事態でも起きない限り楽に倒せるでしょう。
ですから50人ほどを別働隊として‥‥小学館、サンデーを叩きます。」
畑がとうとう失神して倒れた。
その横では、久米田が弟子の惨状にも構わず歓喜の踊りを半ば自棄になって踊り出している。
「わかりました。‥‥ただ、私から一つ提案があるのですが、聞いてもらえますか?」
赤松が邪悪な笑みを浮かべる。
「何だ?言ってみな。」
真島もにやつく。この男がこういう顔をしたときは、大抵とんでもないことを企んでいるのだ。
「今のジャンプなら、よほど想定外の事態でも起きない限り楽に倒せるでしょう。
ですから50人ほどを別働隊として‥‥小学館、サンデーを叩きます。」
畑がとうとう失神して倒れた。
その横では、久米田が弟子の惨状にも構わず歓喜の踊りを半ば自棄になって踊り出している。
「ちょっといいかしら、赤松先生。」
「ええ。でも怜奈さん、止めても無駄だと思いますよ。」
「まあ、漫画家でもない私が言ったところであなた達が止まるとは思いませんけれど、
あのサンデーを改造同人作家ぐらいでどうにか出来るとも思いませんね。」
「おう、それだよ。俺もそいつが気になってたんだ。
兵力の無駄遣いは避けたいっていつも言ってんのはお前だぜ。それに、小学館まで相手にするのは面倒なことになりやしねえか?」
真島が割り込んできた。
「‥‥あなた達の疑問ももっともですね。もう少し説明させてください。
確かにサンデーをこんな手で倒せるとも思いませんし、小学館とおおっぴらに対立するのもまずい。
ですが、襲撃を仕掛けたのが講談社ではなく秋田書店だったらどうですか?」
怜奈も真島も、久米田までもが凍り付いた。なんということを考えるのだ、この男は。
「……!! まさか、変装して……?」
「秋田なら確かに小学館とは因縁があるからな‥‥。で、秋田に小学館の目がいってるうちに例の計画を進めちまうってわけだ。」
「そう。もう少し言えば集英社に向かう方も、秋田書店の仕業に見せかけるのです。
せいぜい、無駄な戦いをしてもらうとしましょう。」
「ええ。でも怜奈さん、止めても無駄だと思いますよ。」
「まあ、漫画家でもない私が言ったところであなた達が止まるとは思いませんけれど、
あのサンデーを改造同人作家ぐらいでどうにか出来るとも思いませんね。」
「おう、それだよ。俺もそいつが気になってたんだ。
兵力の無駄遣いは避けたいっていつも言ってんのはお前だぜ。それに、小学館まで相手にするのは面倒なことになりやしねえか?」
真島が割り込んできた。
「‥‥あなた達の疑問ももっともですね。もう少し説明させてください。
確かにサンデーをこんな手で倒せるとも思いませんし、小学館とおおっぴらに対立するのもまずい。
ですが、襲撃を仕掛けたのが講談社ではなく秋田書店だったらどうですか?」
怜奈も真島も、久米田までもが凍り付いた。なんということを考えるのだ、この男は。
「……!! まさか、変装して……?」
「秋田なら確かに小学館とは因縁があるからな‥‥。で、秋田に小学館の目がいってるうちに例の計画を進めちまうってわけだ。」
「そう。もう少し言えば集英社に向かう方も、秋田書店の仕業に見せかけるのです。
せいぜい、無駄な戦いをしてもらうとしましょう。」
「よし、話はまとまったな。久保!星野!お前たちは俺と一緒に集英社攻撃に参加!!
河下は矢吹の野郎を洗脳装置に叩き込んで目を覚ましてやんな!!」
『矢吹』の語に怜奈が反応した。
「矢吹?矢吹とはまさか、矢吹健太朗ですか!?」
「その通りですよ。彼らが集英社から離反するとき、ついでに拉致してきてもらったのです。
矢吹君はまともなラブコメなどを描かせておくには惜しい逸材です。昔のような似非ハードボイルドアクションを思い出せば、なかなか頼もしい戦力になるでしょうね。」
赤松は先程までより更に凶悪な笑顔になっている。自分の思惑通りに事が運んでいくのが楽しくてたまらないという顔だ。
河下は矢吹の野郎を洗脳装置に叩き込んで目を覚ましてやんな!!」
『矢吹』の語に怜奈が反応した。
「矢吹?矢吹とはまさか、矢吹健太朗ですか!?」
「その通りですよ。彼らが集英社から離反するとき、ついでに拉致してきてもらったのです。
矢吹君はまともなラブコメなどを描かせておくには惜しい逸材です。昔のような似非ハードボイルドアクションを思い出せば、なかなか頼もしい戦力になるでしょうね。」
赤松は先程までより更に凶悪な笑顔になっている。自分の思惑通りに事が運んでいくのが楽しくてたまらないという顔だ。
(なんてこと……いったいどうしたら、この計画を止められるの!?
どうして私は、ただ見ていることしかできないの!?)
怜奈が思い悩んでいる間に、真島たちは行ってしまった。
外ががやがやと騒がしくなる。エンジェル部隊が集合しているのだろう。
「さて、お騒がせしました。説明を続けましょうか。」
どうして私は、ただ見ていることしかできないの!?)
怜奈が思い悩んでいる間に、真島たちは行ってしまった。
外ががやがやと騒がしくなる。エンジェル部隊が集合しているのだろう。
「さて、お騒がせしました。説明を続けましょうか。」
所変わってこちらは山根&青山&余湖。
板垣対策と小学館対策に頭を悩ませているところへ、更なるニュースが飛び込んできた。
「もしもし、青山先生ですか!?」
「おう、ワイや!どないした!?」
偵察隊の声が裏返っている。どうやら相当アレな事態が起こったらしい。今度はいったい何だ。
「謎の集団が集英社へ向かっています!推定人数150名前後!!」
「ひゃ………なんやて!どこの連中や、そんな無茶をしよるのは!!」
「そ、それが……」
「焦らさんとはよ言わんか!!!」
板垣対策と小学館対策に頭を悩ませているところへ、更なるニュースが飛び込んできた。
「もしもし、青山先生ですか!?」
「おう、ワイや!どないした!?」
偵察隊の声が裏返っている。どうやら相当アレな事態が起こったらしい。今度はいったい何だ。
「謎の集団が集英社へ向かっています!推定人数150名前後!!」
「ひゃ………なんやて!どこの連中や、そんな無茶をしよるのは!!」
「そ、それが……」
「焦らさんとはよ言わんか!!!」
「全員、秋田の……チャンピオンの紋章が描かれた服を着ています!!」
「な、なんやてーーーーー!!!!!」
某パンと某MMRを足して2で割ったような叫び声が部屋にこだました。
「な、なんやてーーーーー!!!!!」
某パンと某MMRを足して2で割ったような叫び声が部屋にこだました。
「さーて、てめえらの古巣をぶっ潰しにいくぜ。覚悟は出来てっか?」
エンジェル部隊の制服+秋田に見せかけるための変装を身につけた真島。
「ああ、今更あんなとこに未練なんざあるかよ。」
同じく久保。
「……でも、こんないかにも怪しい格好で本当にばれないのかしら?」
同じく星野。
「まあ、赤松がやったんだから大丈夫だろ。それより目立たないように気をつけろよ。
あくまで秋田書店の連中がやったと思わせないといけねえんだからな。俺達がいるってばれたらヤバいぜ。」
「おう。」「……了解。」
命令が二人と全軍に伝わったのを確認すると、真島が再び号令を掛ける。
「よし、そんじゃあ全速前進といくぜ!!!」
エンジェル部隊の制服+秋田に見せかけるための変装を身につけた真島。
「ああ、今更あんなとこに未練なんざあるかよ。」
同じく久保。
「……でも、こんないかにも怪しい格好で本当にばれないのかしら?」
同じく星野。
「まあ、赤松がやったんだから大丈夫だろ。それより目立たないように気をつけろよ。
あくまで秋田書店の連中がやったと思わせないといけねえんだからな。俺達がいるってばれたらヤバいぜ。」
「おう。」「……了解。」
命令が二人と全軍に伝わったのを確認すると、真島が再び号令を掛ける。
「よし、そんじゃあ全速前進といくぜ!!!」
登場人数 | 0 |
退場人数 | 0 |
現在の人数 | 55/60 |
久々の光原伸。あと哲也の2人。 | 本編ログ(一部) | 無題 |
講談社 | 畑健次郎 | 講談社居残り組 |
講談社 | 光永康則 | - |
講談社 | 久米田康治 | 講談社居残り組 |
明日の山賢 その3 | 怜奈 | 講談社居残り組 |
明日の山賢 その3 | 赤松健 | 衝撃 |
あまり動きのない連中を少し動かしてみる | 真島ヒロ | - |
無題 | 久保帯人 | - |
無題 | 星野桂 | - |
あまり動きのない連中を少し動かしてみる | 河下水希 | 講談社居残り組 |
ヨクサルの事すっかり忘れてた。 | 青山広美 | - |
ヨクサルの事すっかり忘れてた。 | 山根和俊 | - |
ヨクサルの事すっかり忘れてた。 | 余湖裕輝 | - |
小学館の命令で雷句誠は講談社を襲撃した。
寺嶋裕二「何しやがるんですか、雷句先生!」
雷句「すまない、俺も今は無職の身だ。許してくれ…」
寺嶋「ぎゃぁぁぁぁぁ…」
寺嶋は集英社に強制送還されてしまった。
所変わって集英社。
強制送還されてしまった寺嶋は、
「講談社に戻る前に集英社を襲撃する。」
と小林尽に予告。
小林「僕も襲撃する。今から出る。」
というのが小林の答え。
小林は、集英社へ向かった。
集英社に着いた小林。
寺嶋と小林は、遂に襲撃を決行した!
寺嶋裕二「何しやがるんですか、雷句先生!」
雷句「すまない、俺も今は無職の身だ。許してくれ…」
寺嶋「ぎゃぁぁぁぁぁ…」
寺嶋は集英社に強制送還されてしまった。
所変わって集英社。
強制送還されてしまった寺嶋は、
「講談社に戻る前に集英社を襲撃する。」
と小林尽に予告。
小林「僕も襲撃する。今から出る。」
というのが小林の答え。
小林は、集英社へ向かった。
集英社に着いた小林。
寺嶋と小林は、遂に襲撃を決行した!
所変わって講談社。
雷句は、赤松と真島を襲撃しようとするが失敗。地下牢に閉じ込められた。
雷句「俺はいつ地下牢から出れる!」
瀬尾公冶「僕は赤松先生と真島先生の命令でね…地下牢の監視をやってるんですよ。きっきっきっきっきっ…」
雷句「早く俺を出せ!」
雷句は魔法呪文を詠唱するも効果はゼロ。
瀬尾「そらそうよ。お前の魔法は全てカットされてるんだから。」
雷句「ならば力ずくで脱走してやる!」
雷句の復讐はここから始まった。
雷句は、赤松と真島を襲撃しようとするが失敗。地下牢に閉じ込められた。
雷句「俺はいつ地下牢から出れる!」
瀬尾公冶「僕は赤松先生と真島先生の命令でね…地下牢の監視をやってるんですよ。きっきっきっきっきっ…」
雷句「早く俺を出せ!」
雷句は魔法呪文を詠唱するも効果はゼロ。
瀬尾「そらそうよ。お前の魔法は全てカットされてるんだから。」
雷句「ならば力ずくで脱走してやる!」
雷句の復讐はここから始まった。
登場人数 | 4 |
退場人数 | 0 |
現在の人数 | 59/60 |
争乱への突入 | 本編ログ(一部) | 熟女は文庫版オマケっぽいノリで |
初登場 | 雷句誠 | 衝撃 |
初登場 | 小林尽 | 衝撃 |
初登場 | 寺嶋裕二 | 衝撃 |
初登場 | 瀬尾公冶 | 衝撃 |
現在、講談社を軸に各出版社が巻き込まれ、状況は混迷を極めている。
各陣営共にその未来が見えない、それ故に未来が気になる状況にある。
しかし私はあえてここで一旦、時計の針を少し戻すことにしよう。
そして舞台はあの電柱が乱立する奇妙な荒野へ。
各陣営共にその未来が見えない、それ故に未来が気になる状況にある。
しかし私はあえてここで一旦、時計の針を少し戻すことにしよう。
そして舞台はあの電柱が乱立する奇妙な荒野へ。
「光原先生!?」
「ええ。…暫く会わない内に貴方、少しイメージが変わったのね。」
ゆるいウェーブ気味の髪で片目を隠したこの熟…妙齢のお姉さんが、
つまり光原伸がいつからそこにいたのか、それは分からない。
ただ彼女は昔と同じく「どこにもいないが、常に貴方の隣に」いた。
「ええ。…暫く会わない内に貴方、少しイメージが変わったのね。」
ゆるいウェーブ気味の髪で片目を隠したこの熟…妙齢のお姉さんが、
つまり光原伸がいつからそこにいたのか、それは分からない。
ただ彼女は昔と同じく「どこにもいないが、常に貴方の隣に」いた。
「もう自分の台詞を吹き込んだテープとラジカセを持ち歩くのは
止めたのかしら?バイクは乗ってる?」
そう言って光原は悪戯っぽくクスッと笑った。
許斐は光原が以前より物腰が柔らかく、気さくな事に少し驚いた
同時に、あの作品の事はあまり話に出さないで欲しいと思った。
止めたのかしら?バイクは乗ってる?」
そう言って光原は悪戯っぽくクスッと笑った。
許斐は光原が以前より物腰が柔らかく、気さくな事に少し驚いた
同時に、あの作品の事はあまり話に出さないで欲しいと思った。
「さて、この状況でどこからどこまで説明したものかしらね、先生方?」
(先生方?)
光原その言葉に、許斐は怪訝な表情をした。
見渡す限り自分達二人しかいない荒野で「先生方」?
もしや、と思って背後を振り返るもやはり誰もいない。
(先生方?)
光原その言葉に、許斐は怪訝な表情をした。
見渡す限り自分達二人しかいない荒野で「先生方」?
もしや、と思って背後を振り返るもやはり誰もいない。
「こっちよ、許斐先生。」
その言葉に許斐が向き直ると、いつの間にか光原の傍らに何人か増えていた。
山高帽に背広のどこか儚げな紳士に目付きが少しキツイ黒いセーラー服の少女、
そしてフリルがフリフリでヒラヒラのフェチなメイド服を着た可愛らしい女の子だ。
「右から順に高橋葉介先生、吉富昭仁先生、佐藤健悦先生ね。
あ、佐藤先生は男の子よ。悪しからず。」
その言葉に許斐が向き直ると、いつの間にか光原の傍らに何人か増えていた。
山高帽に背広のどこか儚げな紳士に目付きが少しキツイ黒いセーラー服の少女、
そしてフリルがフリフリでヒラヒラのフェチなメイド服を着た可愛らしい女の子だ。
「右から順に高橋葉介先生、吉富昭仁先生、佐藤健悦先生ね。
あ、佐藤先生は男の子よ。悪しからず。」
…どうやらここが普通と違う世界というのは確かなようだ、と許斐は思った。
「無理も無いわね。私も初めて男の子だって聞いた時は耳を疑ったもの。」
愕然とした表情の許斐へと光原が話しを続ける。
「でもこれはこれで良い物よ。ほら、最近あの八神先生まで言っていたもの。
『あんなにカワイイ奴が女の子のハズねーだろ』ってね。そもそも…」
「光原。」
高橋の言葉で光原がぴたりと喋りを止めた。
「フフフ、冗談よ。そんな顔しないで。」
一瞬躊躇ってから、光原は高橋の方へ振り向いて軽く答えた。
どうやらあの山高帽の高橋は光原よりも目上らしい。
愕然とした表情の許斐へと光原が話しを続ける。
「でもこれはこれで良い物よ。ほら、最近あの八神先生まで言っていたもの。
『あんなにカワイイ奴が女の子のハズねーだろ』ってね。そもそも…」
「光原。」
高橋の言葉で光原がぴたりと喋りを止めた。
「フフフ、冗談よ。そんな顔しないで。」
一瞬躊躇ってから、光原は高橋の方へ振り向いて軽く答えた。
どうやらあの山高帽の高橋は光原よりも目上らしい。
「冗談言っている場合でもないよ。」
目付きのキツイ少女、吉富も続けて口を開いた。
「何か講談社のバカ連中が先走るみたい。ほら。」
そう言うと吉冨は許斐の右を指差した。
目付きのキツイ少女、吉富も続けて口を開いた。
「何か講談社のバカ連中が先走るみたい。ほら。」
そう言うと吉冨は許斐の右を指差した。
その言葉に全員がその方向を向くと
「今のジャンプなら、よほど想定外の事態でも起きない限り楽に倒せるでしょう。
ですから50人ほどを別働隊として‥‥小学館、サンデーを叩きます。」
講談社であの赤松健が熱弁を振るっていた。
「今のジャンプなら、よほど想定外の事態でも起きない限り楽に倒せるでしょう。
ですから50人ほどを別働隊として‥‥小学館、サンデーを叩きます。」
講談社であの赤松健が熱弁を振るっていた。
「まったく、古巣がバカやっていると気が重いよ。」
その様子を見て吉富は不機嫌そうに吐き捨てた。
「まったくね。私達の見ていた未来とはすっかり別物になってしまったわ。
…本当にこの状況、厄いわね。」
と、光原も少し憂鬱そうにため息をついた。
その様子を見て吉富は不機嫌そうに吐き捨てた。
「まったくね。私達の見ていた未来とはすっかり別物になってしまったわ。
…本当にこの状況、厄いわね。」
と、光原も少し憂鬱そうにため息をついた。
しかしあの男、今の集英社が物の数ではないとは何様のつもりだ。
確かにあの2人の襲撃で損害は受けたが、まだ鳥山、冨樫、荒木に
和月、大暮その他多数の人材は健在だ。あの尾田のニセモノと赤松で
どこまでいけるものか…そんな事を許斐が考えていたら
「あのバカ眼鏡、ちょっとシメてもいい?気に入らないからさ。」
吉冨が何気にとんでもない事をさらりと口にした。
確かにあの2人の襲撃で損害は受けたが、まだ鳥山、冨樫、荒木に
和月、大暮その他多数の人材は健在だ。あの尾田のニセモノと赤松で
どこまでいけるものか…そんな事を許斐が考えていたら
「あのバカ眼鏡、ちょっとシメてもいい?気に入らないからさ。」
吉冨が何気にとんでもない事をさらりと口にした。
「駄目だ。我々はこの現実への介入を認められていない。」
高橋が少し語気を強めて吉冨に答えた。
それを聞いた吉冨は何か反論したそうだったが、
少しして「ちっ」と舌打ちして黙った。
高橋が少し語気を強めて吉冨に答えた。
それを聞いた吉冨は何か反論したそうだったが、
少しして「ちっ」と舌打ちして黙った。
それから吉冨と光原の2人が黙りこくってしまった。
許斐は状況が理解出来てないから言うべき事が纏めきれず、
その結果、何となく発言が憚られる気がして質問出来ず、
高橋は元から無口で必要以上に喋らない為、全員揃って黙ってしまった。
相変わらず赤松の熱弁だけが響いているのがどうも気まずい。
許斐は状況が理解出来てないから言うべき事が纏めきれず、
その結果、何となく発言が憚られる気がして質問出来ず、
高橋は元から無口で必要以上に喋らない為、全員揃って黙ってしまった。
相変わらず赤松の熱弁だけが響いているのがどうも気まずい。
その時、許斐達の前に淹れたての紅茶とスコーンが順番に置かれた。
「あの…皆様?お茶…宜しければ、どうぞ。」
お茶のトレーで顔を少し隠して、伏目がちにこちらを見る
サトケンのその様子は、とてもベタな美少女のソレだった。
「あの…皆様?お茶…宜しければ、どうぞ。」
お茶のトレーで顔を少し隠して、伏目がちにこちらを見る
サトケンのその様子は、とてもベタな美少女のソレだった。
「気を使わせちゃって悪いわね、佐藤先生。有難く頂戴するわ。」
「…ありがと。」
「頂こう。…美味いな。」
「うん、いい紅茶だね。ありがとう。感謝するよ、佐藤先生。」
4人がそれぞれサトケンへの感謝を口にした。
それからしばらく、和やかなお茶の時間が続いた。
「…ありがと。」
「頂こう。…美味いな。」
「うん、いい紅茶だね。ありがとう。感謝するよ、佐藤先生。」
4人がそれぞれサトケンへの感謝を口にした。
それからしばらく、和やかなお茶の時間が続いた。
だがその時間もそれほど長くは続かなかった。
原因は空に映し出された集英社入り口の地獄のような光景のせいだった。
その光景の中央にはウルジャンの漫画家が一人、大暮維人がいた。
原因は空に映し出された集英社入り口の地獄のような光景のせいだった。
その光景の中央にはウルジャンの漫画家が一人、大暮維人がいた。
全 裸 で。
周囲には襲撃をかけ返り討ちにあったらしき敵部隊の女性達が20人程転がっていた。
女性達の様子は…まぁ、大暮のアレな漫画のハードなアレの後って感じだった。
黒光りするアレを天に届くほど反り返し、咆哮を上げる大暮を見て、5人はドン引きした。
女性達の様子は…まぁ、大暮のアレな漫画のハードなアレの後って感じだった。
黒光りするアレを天に届くほど反り返し、咆哮を上げる大暮を見て、5人はドン引きした。
「何が秋田だ!鬼畜!劣情!勝利だオラァ!ス○ルファックも描いた事がねェ腰抜けの
ヘナ○ン共が調子コイてんじゃねぇ!来やがれ!片っ端から犯してやるぜファック!」
完全に交通封鎖、マスコミもシャットアウトされている為に、普段より性癖を抑える必要無く
少しハードにしかし、とても楽しそうに暴れる大暮を見て、少なくとも許斐は不快感を覚えた。
ヘナ○ン共が調子コイてんじゃねぇ!来やがれ!片っ端から犯してやるぜファック!」
完全に交通封鎖、マスコミもシャットアウトされている為に、普段より性癖を抑える必要無く
少しハードにしかし、とても楽しそうに暴れる大暮を見て、少なくとも許斐は不快感を覚えた。
その時ぽつりとサトケンが口を開いた。
「…あの、光原先生、許斐先生?2人とも確か集英社でしたよね。
あの方ってお知り合いですか?」
「……いや。」
「……私も知らないわ。」
「…あの、光原先生、許斐先生?2人とも確か集英社でしたよね。
あの方ってお知り合いですか?」
「……いや。」
「……私も知らないわ。」
「あの感じ…」
サトケンが一度口を噤んだ。
「…あの感じって、もしかして何かあったの?」
光原がちょっと柔らかい口調で話を促した。
サトケンが一度口を噤んだ。
「…あの感じって、もしかして何かあったの?」
光原がちょっと柔らかい口調で話を促した。
「…僕の御主人様や山本師匠を思い出して何だかちょっとゾクゾク来ます!
僕も昔はあんな風に叩いて縛って殴って刻んで犯してもらってたんです!
あぁ…こっちに来てからも僕をあんな風に虐めてくれる御主人様が…」
僕も昔はあんな風に叩いて縛って殴って刻んで犯してもらってたんです!
あぁ…こっちに来てからも僕をあんな風に虐めてくれる御主人様が…」
顔を赤らめて少し前屈みになって碌でも無い事を嬉々として話す
サトケンに許斐達は大暮の時よりもドン引きしたとさ。
サトケンに許斐達は大暮の時よりもドン引きしたとさ。
ドン引きのままつづく?
登場人数 | 0 |
退場人数 | 0 |
現在の人数 | 59/60 |
無題 | 本編ログ(一部) | 衝撃 |
久々の光原伸。あと哲也の2人。 | 許斐剛 | - |
久々の光原伸。あと哲也の2人。 | 光原伸 | - |
明日の山賢 その2 | 佐藤健悦 | - |
明日の山賢 その2 | 高橋葉介 | - |
明日の山賢 その2 | 吉富昭仁 | - |
Over The Night | 大暮維人 | - |
講談社地下牢では、雷句と瀬尾の死闘が繰り広げてた。
両者、ノックダウン寸前。共倒れも有り得る。
「これが最後だ!」
と雷句は呪文を詠唱。
瀬尾「ぐわぁぁぁぁぁっ…」
瀬尾はノックダウン。雷句は瀕死寸前ながら見事脱走したのだった。
そして、雷句は講談社地下の医務室のベットで丸一日眠ったのであった…
両者、ノックダウン寸前。共倒れも有り得る。
「これが最後だ!」
と雷句は呪文を詠唱。
瀬尾「ぐわぁぁぁぁぁっ…」
瀬尾はノックダウン。雷句は瀕死寸前ながら見事脱走したのだった。
そして、雷句は講談社地下の医務室のベットで丸一日眠ったのであった…
赤松「何だ、瀬尾が倒れた!?今すぐ救急車を呼べ!」
篠原知宏「はい。雷句誠に倒された模様です。」
赤松「そうか、わかった。俺も出陣の時が来たか。篠原、お前はここで待ってろ!」
赤松は襲撃中の小林と寺嶋に連絡。
赤松「俺も集英社に向かう。お前らは下へ向かえ。」
篠原知宏「はい。雷句誠に倒された模様です。」
赤松「そうか、わかった。俺も出陣の時が来たか。篠原、お前はここで待ってろ!」
赤松は襲撃中の小林と寺嶋に連絡。
赤松「俺も集英社に向かう。お前らは下へ向かえ。」
集英社のロビー。赤松は寺嶋と小林を呼び出し、合流した。
赤松「俺、寺嶋、小林は今から集英社に向かう。いいな!」
寺嶋・小林「はい!」
赤松「俺、寺嶋、小林は今から集英社に向かう。いいな!」
寺嶋・小林「はい!」
集英社4階。真島の部隊と赤松の部隊が合流した。
真島「まさか赤松先生も出陣とは…」
赤松「ああ、出陣もやむ負えない。瀬尾が雷句にやられたからな…」
真島「これは酷い…」
赤松「とりあえず両部隊は合併だ、私が指揮をやる。お前らは迷わず進め!」
真島「まさか赤松先生も出陣とは…」
赤松「ああ、出陣もやむ負えない。瀬尾が雷句にやられたからな…」
真島「これは酷い…」
赤松「とりあえず両部隊は合併だ、私が指揮をやる。お前らは迷わず進め!」
赤松部隊、遂に集英社を襲撃する…
雷句は師匠の惨状を知らずに講談社を立ち去った。
小学館に戻った雷句。雷句はすぐ講談社での戦績を報告。
雷句は小学館の防衛に就いた…
小学館に戻った雷句。雷句はすぐ講談社での戦績を報告。
雷句は小学館の防衛に就いた…
登場人数 | 1 |
退場人数 | 0 |
現在の人数 | 60/60 |
熟女は文庫版オマケっぽいノリで | 本編ログ(一部) | 小ネタ |
無題 | 雷句誠 | - |
無題 | 小林尽 | - |
無題 | 寺嶋裕二 | - |
無題 | 瀬尾公冶 | - |
争乱への突入 | 赤松健 | 講談社居残り組 |
初登場 | 篠原知宏 | - |
所変わって小学館。
下界の喧騒と対照的に内部は落ち着いていた。
下界の喧騒と対照的に内部は落ち着いていた。
「とりあえず今、ウチを襲撃するのは秋田の雑兵が50程度らしいから
病み上がりの雷句君で全く問題ない。リハビリ程度にはなるだろう。」
ハットリくんのお面を被った胡散臭い男が窓の外を眺めながら、
道化師の格好をした胡散臭い男に話しかけた。
病み上がりの雷句君で全く問題ない。リハビリ程度にはなるだろう。」
ハットリくんのお面を被った胡散臭い男が窓の外を眺めながら、
道化師の格好をした胡散臭い男に話しかけた。
お面の変質者は小学館屈指の策士、浦沢直樹。
彼は元々秋田に対しては警戒態勢を取るよう指示していたが、
秋田の2人が集英社を襲撃してからは即座に警戒水準を上げ
いざという事態にきっちり対処できる体制を整えさせていた。
彼は元々秋田に対しては警戒態勢を取るよう指示していたが、
秋田の2人が集英社を襲撃してからは即座に警戒水準を上げ
いざという事態にきっちり対処できる体制を整えさせていた。
故にこの程度の襲撃ならば主力を呼び戻すまでも無く対処可能で
浦沢の態度にも余裕があるのは尤もだったのだ。
浦沢の態度にも余裕があるのは尤もだったのだ。
「…それで、君の所はどうだ?雑兵とは言え150をあのレイプマン一人で
相手するのは少し問題が無いか?」
浦沢の問いに道化師は事も無げに答える。
「問題無いよ。敵の中に人鬼や隻腕の狂人がいれば別だけどね。」
「そうか。」
相手するのは少し問題が無いか?」
浦沢の問いに道化師は事も無げに答える。
「問題無いよ。敵の中に人鬼や隻腕の狂人がいれば別だけどね。」
「そうか。」
それからちょっと間をおいて、浦沢が窓から目を離し道化師に向き直った。
「で、何の用で今わざわざここまで来た、冨樫義博?」
「で、何の用で今わざわざここまで来た、冨樫義博?」
その質問に対して冨樫は剃刀で切ったような鋭い笑みを無言で浮かべた。
登場人数 | 0 |
退場人数 | 0 |
現在の人数 | 60/60 |
衝撃 | 本編ログ(一部) | 講談社居残り組/河下100%中の100% |
あまり動きのない連中を少し動かしてみる | 浦沢直樹 | - |
集英社にて | 冨樫義博 | - |