ハルヒと親父 @ wiki
二人は暮らし始めました 8日目
最終更新:
haruhioyaji
-
view
- ハルヒ
- あー、昨日の焼肉はおいしかったわね。ついつい食べ過ぎちゃったわ。
- キョン
- 食い放題に底なしモードで挑めば当然だな。それにしても太らないな。
- ハルヒ
- あんた、こないだから、そればっかりだけど、あたしに太って欲しいの? スレンダーと言えば聞こえは良いけれど、実は抱きしめると骨があたって痛いとか?
- キョン
- モデル体型の意外な盲点だな。いや、おまえの場合は、いろんな場合と場所で、それぞれに何かもかもが、ちょうどいい具合だと思うが。まあ、太っても痩せてても、ハルヒはハルヒだけどな。
- ハルヒ
- そ、そんな、よく言うような頻出で月並みなこと言ってもダメだからね!
- キョン
- ダメって、何がダメなんだ?
- ハルヒ
- うっさい。と、とにかくダメ、ダメなの!
- キョン
- たとえダメと言われようが、ハルヒはハルヒだけどな。
- ハルヒ
- あんた、重ね重ね、そういうことを。あたしを憤死させようって気?
- キョン
- バカ言うな。死因はともかく、お前が死んだら、俺は生きていけないし、生きていたくもない。
- ハルヒ
- フラクラのくせに! そんなこと言って何人女泣かせたら気が済むの!?
- キョン
- おまえだけだ。
- ハルヒ
- ぐお。結構効くわね。
- キョン
- ハルヒ、おまえ、わざと言わせて楽しんでるだろ?
- ハルヒ
- いや、楽しんでるというか、熱い温泉に我慢して浸かってる感じね。汗がぶあっと出てきて、風邪ぐらいならふっ飛びそうよ。
- キョン
- でも、その度に、床にごろごろ転がるのはやめとけ。
- ハルヒ
- まじめな話、汗びっしょりよ。さあ、キョン、お風呂に入るわよ!
- キョン
- あ、すまん。今日、俺、パスだ。
- ハルヒ
- パスって、一日の汗を流さないと、そういうことする気になれないって言ったのは、あんたでしょ。それに今じゃ大切なプレリュード(前奏曲)というか、なんというか、ごにょごにょ……。って、あんた、何、このアタマ?
- キョン
- いきなりバカになったり利口になったりはしてないと思うぞ。
- ハルヒ
- そっちじゃない! すごい熱じゃない!
- キョン
- おおげさだ。さっき計ったら37.5度くらいだ。
- ハルヒ
- 風邪なら風邪って、ちゃんといいなさい! クスリあったかしら?
- キョン
- 大人しくしてりゃ治るぞ、これくらい。
- ハルヒ
- もう、とにかく寝なさい。あと汗かいたら、ちゃんと言うのよ。着替えるんだから。
- キョン
- わかった、わかった。
- ハルヒ
- ……ねーえ、キョン。汗が出るようなこと、言ってあげようか?
- キョン
- な! いらん。ダメだ、絶対にいうなよ。
- ハルヒ
- ふふふ。さっきのはなんか一方的で、気に入らなかったのよ。不公平というか、なんというか。
- キョン
- いや、俺は十分、いろんな意味で満足してるから、全然気にしなくていいぞ。
- ハルヒ
- それじゃ、あたしの気持ちが収まらないのよ!
- キョン
- やめろ。って、せめて耳元はやめろ。押さえつけるな。
- ハルヒ
- 逃げようたって無駄よ、だって地球は丸いんだから。
- キョン
- ど、どこのジャイアンだ?
- ハルヒ
- 言うわよ、せーの。