居住地案:シースト・カトラス
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(参考:呪文荒廃前のシースト・カトラス周辺)
シースト・カトラスの物語
シースト・カトラスはソードコーストの沿岸部に位置する有力な都市の1つである。かつては周辺の沿岸を荒らしまわる海賊の根拠地であったこの街は、ウォーターディープを中心とする周辺諸都市の連合作戦によって海賊が一掃されたことを契機に、交易の要所として発展を遂げることになった。街の名前の由来には諸説あるが、賢者の間では討伐軍の指揮官による命名(海賊の象徴であるカトラスを鞘に納めさせることで勝利を記念した)という説にまとまっているようだ。ただし、近年は逆に「いつでも抜ける刃」を示す名前として認知され、街の人々の自由を好み束縛を嫌う気風に一役買うことになっている。
DR1385年、レルム全土を襲った呪文荒廃によってシースト・カトラスの街も大きな被害を受け、その後の混乱によって包括的な統治は失われた状態にある。現在、都市は4つの区画(ハーバー、貴族街、市街中心部、スラム)ごとに異なった秩序が存在しており、各区画の有力者は自分がシースト・カトラス全体の支配権を握る機会を虎視眈々と狙っているものの、今のところ自分の足元を固めることで精いっぱいで、大きな動きを起こした者はいない。
DR1385年、レルム全土を襲った呪文荒廃によってシースト・カトラスの街も大きな被害を受け、その後の混乱によって包括的な統治は失われた状態にある。現在、都市は4つの区画(ハーバー、貴族街、市街中心部、スラム)ごとに異なった秩序が存在しており、各区画の有力者は自分がシースト・カトラス全体の支配権を握る機会を虎視眈々と狙っているものの、今のところ自分の足元を固めることで精いっぱいで、大きな動きを起こした者はいない。
◆人口:約15000人(各地区の合計)
◆政治体制:各地区ごとに異なる
◆防衛力:有力者の私兵及び傭兵。基本的に各軍の仲は悪いが、外敵に対しては団結する傾向にある。
◆宿屋:各地区ごとに少なくとも1つは存在する。
◆酒場:各地区ごとに少なくとも1つは存在する。
◆商店:各地区ごとに少なくとも1つは存在する。
◆寺院:各地区ごとに少なくとも1つは存在する。
詳細地図
港=中央区=貴族
∥
スラム
∥
スラム
※市街中央区、港湾地区はスラム街を独立した地区として認めておらず、自身の地区に帰属するものと主張しているが、持て余しているのが現状。貴族街区はスラム街を街の一部として認めていない。
港湾地区(ハーバー)
ハーバーの有力者は海上交易の源となる港を抑えている事を利用して、他の地区に対して優位に立とうとしている。船乗り相手の酒場や宿屋が多数存在し、シースト・カトラスの中で最も活気ある地区と言える。
◆人口:約3500人
◆政治体制:『ハーバーマスター』による統治
◆防衛力:港湾警備隊「ドローン・カトラス」
◆宿屋:多数。最も由緒あるとされているのは「浮かんだ酒瓶」亭である。
◆酒場:多数。宿屋は酒場を併設していることも多いが、専業酒場としては「輝くハイドラ」亭が有名。
◆商店:武具屋、雑貨屋が存在し、通常の商品ならほぼ何でも購入できる。港では珍しい輸入品の市が毎月開かれている。
◆寺院:メローラ(海の女神)、アヴァンドラ(幸運神)など
貴族街(レッドリバー)
レッドリバーはかつての(呪文荒廃前の)秩序を取り戻さんと欲する貴族たちの地区だ。呪文荒廃による混乱によって領主の一族は絶え、少なくない人数の貴族たちが都市を見捨てて去って行ったが、責任感のある(そして頑迷な)一部の貴族が自分たちの統治の正当性を他地区に対して主張している。
◆人口:約2000人
◆政治体制:貴族たちによる「シースト・カトラス評議会」があるが形骸化している。実際は有力な2人の貴族が派閥争いに明け暮れている。
◆防衛力:貴族の私兵団。シースト・カトラス・アカデミアのウィザードたちは貴族の内輪争いや他地区との衝突に不干渉を表明している。
◆宿屋:貴族の客は大抵、招かれた邸宅に泊まるが、格式あるホテル「ゴールデンバウム」が営業している。
◆酒場:「ゴールデンバウム」の1階にある酒場は貴族たちの社交場として毎晩賑わっている。
◆商店:アカデミアでは魔法のポーションや簡単なマジックアイテムを一般にも販売している。
◆寺院:エラティス(法と文明の神)、ペイロア(太陽神)
市街中央区
市街中央区は各地区の中で最も多くの人口を有し、また他の3つの地区への通り道となるため、危うい立場にある。ここを抑えれば、シースト・カトラスの心臓を抑えたとも言えるからだ。現在は市民たちが自治を行っているが、華麗な町並みの裏には様々な組織の思惑が渦巻いている。
◆人口:約5000人
◆政治体制:市民による自治。有力な商人やバハムートの神殿長などが強い発言力を有している。
◆防衛力:市民たちは自警団を組織してはいるが、他地区の武力に抗するには不足のため常設的に傭兵団を雇っている。バハムート神殿には少数ながら聖騎士団が存在する。
◆宿屋:旅人向けの宿屋として「黒猫亭」が開業している。
◆酒場:歴史ある「太陽石の仮面」亭は傭兵たちのたまり場と化しており、一般の市民は「黒猫パブ」に集まる。
◆商店:武具屋「ラゼロン商会」、雑貨屋が存在し、通常の商品ならほぼ何でも購入できる。行商人がよく路上で品物を売っている。
◆寺院:バハムート(正義の竜神)
スラム街
様々な理由で陽のあたる場所を追われた人々が集まって暮らす地区。呪文荒廃で住み家を失った難民なども流入しており、人口は拡大し続けている。現在は盗賊ギルドがこの地区の支配を握り、血生臭くはあるが一定の秩序を保つことに成功している。
◆人口:約4500人
◆政治体制:盗賊ギルドによる支配
◆防衛力:盗賊ギルドが金と暴力で治安を作り上げている。盗賊たちは有事の際は強力な軍隊として機能する。
◆宿屋:一番マシな安宿として「壁の穴」亭が知られている。
◆酒場:屋台多数。有る程度体裁の整った酒場としては「酔いどれイノシシ」亭がある。
◆商店:人口に比べて物資は不足しているが、盗賊ギルドの許可のもと雑貨屋が営業している。
◆寺院:レイヴン・クイーン(死の女神)、セハニン(月の女神)
シースト・カトラスの脅威
シースト・カトラスを脅かす勢力のうち、主だったものを以下に挙げる。
『獣人王』ケルグ
ソウワー・ロード
マルマー族統一解放戦線『紅蠍旅団』
シースト・カトラス中央区内の一部領域を部族にとっての「聖地」であると主張し、自治区の設置を求めている強硬派。マルマー部族はラゼロンを通じてシースト・カトラスと良好な関係を築いているが、この一派はマルマーの離散時から、その方針を弱腰と非難し袂を分かっている。指導者は“蠍の”ウルサード(人間の男性)。最近、中央区掌握を狙う他地区の有力者と会談を重ねているとの情報が入っており、自治委員会は近いうちに何か仕掛けてくるのではないかと警戒している。
シャドウ・カトラス
フェイワイルド
周辺地域
ラクテンブルグ
クロークウッド
シースト・カトラスの東にあるクロークウッドは植物が雪生した太古の森だ。理論上、クローク・ウッドを安全に踏破することができればバルダーズ・ゲートと最短経路で交易をおこなうことができる。事実、交易路を確立する試みは過去幾度となく行われてきたが、その度にこの森に住む危険な野獣、モンスター、邪悪なフェイの前に頓挫してきた。現在ではバルダーズ・ゲートとの交易は海上交易か岬の南端にかかった橋を渡って街道を北上する経路で行われている。クロークウッドに敢えて挑むのは自暴自棄になった商人だけだ。
かつてクロークウッドにはフェイルーンのその他のいくつかの地域に通じるポータルがあった。キャンドルキープの賢者たちによれば、そのような通路の大部分は現在機能していないという。森の西端にある公園「妖精の輪」はフェイワイルドに通じるポータル(これも現在は機能していないとされている)の周りに造られた公園である。
かつてクロークウッドにはフェイルーンのその他のいくつかの地域に通じるポータルがあった。キャンドルキープの賢者たちによれば、そのような通路の大部分は現在機能していないという。森の西端にある公園「妖精の輪」はフェイワイルドに通じるポータル(これも現在は機能していないとされている)の周りに造られた公園である。
ワーウッド
呪文荒廃以前はその形状からシャープティースの森と呼ばれたこの森林はここ100年間にその範囲を急激に拡大し、現在ワーウッドと呼ばれている。森の西側に接する街道からはその深い森の中にデューラッグの塔がそびえたっているのを見ることができる。この塔はかつてドワーフの英雄デューラッグ・トロールキラーが彼と彼の氏族を守るために建設した塔である。火山岩で造られたその壁はほとんど破壊不可能であり、その内部はデューラッグ自身によって設計された死の罠によって守られていた。難攻不落とされたこの塔は皮肉にも、彼の氏族を内側から滅ぼした邪悪を守る要塞と化していたが、やがてバールの子とその仲間たちによって攻略され平穏を取り戻した。以来(少なくとも表面上は)呪文荒廃の影響も受けず、塔は広がり続ける森の中でひっそりとたたずんでいる。最近になって、森の西側に接する街道でキャラバンが行方不明になる事件が多発しており、シースト・カトラスではワーウッドに調査団を派遣することが検討されている。
ムーンシェイ諸島
詳しくはフォーゴトン・レルム・キャンペーン・ガイド186~187ページを参照。ムーンシェイ諸島はシースト・カトラスの西に位置する群島であり、いくつかの主要な島と数百の小さな島からなっている。呪文荒廃前にアリシア・ケンドリック上女王の下、長い間対立を続けてきたフフォーク族とノースランダー族は統一されたものの、呪文荒廃の前後から様々な勢力が押し寄せ、以来混乱が続いている。現在では主要六島それぞれを異なる勢力が支配している。シースト・カトラスの各区画の有力者はムーンシェイに対する中立を宣言しているが、それを信じている者はシースト・カトラスの住民の中にすら見当たらない。現在の主要六島の支配勢力は以下のとおりである。
アラロン:ケンドリック王朝。フフォークとノースランダーの文化的な相違はほぼ無くなった
オーマン:キュクロプスとフォモール
グィネス:ノーブル・エラドリン、フェイ
スノーダウン:オームー
ノーランダー:ノースランダーとフフォークは協力関係にあるが、伝統的な文化を維持している
モレイ:ライカンスロープ
アラロン:ケンドリック王朝。フフォークとノースランダーの文化的な相違はほぼ無くなった
オーマン:キュクロプスとフォモール
グィネス:ノーブル・エラドリン、フェイ
スノーダウン:オームー
ノーランダー:ノースランダーとフフォークは協力関係にあるが、伝統的な文化を維持している
モレイ:ライカンスロープ
足りないものリスト
盗賊ギルド(予定地:スラム)
アカデミア(予定地:貴族街)
周辺地域
周辺諸国との関係
アカデミア(予定地:貴族街)
周辺地域
周辺諸国との関係