ハルヒと親父 @ wiki

そのとき親父書きは何を思ったか(その7)?

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haruhioyaji

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一人旅に必要な事
という、ちょっとビターなのを書きました。

 ハルヒとキョンの関係は鉄板(絶対壊れない)というのがある種の《公理》(要するに前提)のようになっていたのですが、これを放置しておくと、短くて助走の少ない話ほど、(オチを「バカップルだし仕方ないね」という形で取ることが多くなって)、結果バカップル化のハイパーインフレが発生してしまうので、ちょっとカウンター気味なのを手が勝手にキーボードを叩いてました。

 あと失恋と一人旅と感傷旅行抜きでなんの人生か(さすらいもしないでこのまま死なねえぞ)、という歪んだ思想をはらんでいるのかもしれません。好事魔多し。

 おそらく続きはいろいろ考えられるのですが(復帰的ハッピーエンドから、世界が壊れるバッドエンドまで)、せっかくの別の時間の流れだし、ただヨリを戻すのも、「こんな世界いらない」的バッドエンドも(これは「独裁ボタン」を手にしたのび太ですら克服したものです)、どちらももったいないな、と思います。今考えると『バタアシ金魚』のヒロイン過食症エピソードって、よくできてるな、と思いました。

 続き、書けるかな。シリーズでちょっと長くかけたらなあ、と思います。



(追記)

 某スレで、胸に痛みを感じる人が続出して(自分もその一人ですがw)、続きを書いてみました。

 ダメージから少しは回復したとコメントをくれた人もいましたが、いよいよハルヒとキョンの「破局」ははっきりして来たように思います。

 他の人との結婚後も、ずっとキョンを見つづけてきた、そして見ること以上は(しなかった)できなかったハルヒと、自分の家族と生活で手いっぱいで、そんなハルヒのまなざしに気づくことのなかったキョンが、再び同じ時間を共有することはないように思えます。
 おそらくはハルヒは今回を機に、それを受けいれることになるのでしょう(あるいは、そこはハルヒ、その斜め上を行ってしまうのかもしれませんが。だったらいいなあ)。

「好きって奴だけは、どうしようもない」
と親父は冒頭近くで言ってますが、この話の最後には、
「あのころだったら『好き』だけで十分だったのに」
とハルヒは言うことになります。

 唯一の明るさは、デコトラ娘から、彼女の「トラックの運転席は高いから、遠くがよく見えるんだ」という言葉からもたらされます。
 けれど、その「遠く」は、ハルヒにとって、キョンにとって、どれくらい先なのでしょう。



(さらに追記)

書いては悩み、書いては悩みしながら、だらだらと、投下したせいで、
親父史上、というか短い私のSS歴で、一番たくさんコメントをいただいたSSになりました。

ファミリー・アフェア(家庭の問題)は、もともと善悪で断じにくいものですが、それが100%ハッピーエンドになっていない、と指摘される原因かもしれません。

いつぞや親父さんが、おとぎ話は「結婚」で終わるが、現実はそこからはじまる、と言ってましたが、「結婚」でおしまいにならない話を書く都合、離婚や子供をどちらがどう引き取るか、というところまで話が行きました。それでも現実に引き起こる騒動や軋轢のほとんどをここでは省略したのですが、それでもいくつかの問いが残り、答えを考える必要が出てきました。
すべてに回答できた訳ではありませんが、2つのエピローグで書いたのは、私なりの(今時点での)答えです。



(さいごにこれだけは)

成長ってなに?


ほんと、いろんな成長観があるのだと、感じ入りました。



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