小型ポンプ中継
中継する際は吸水口にダイレクトバルブを付け、分水器で「水利側から異常な加圧」が生じた場合に対応できるようにします。
また、放水口は開けておきます。
エンジンの始動は水が来てから行います。(水冷式の為、水が無いとオーバーヒートになる可能性がある)
また、放水口は開けておきます。
エンジンの始動は水が来てから行います。(水冷式の為、水が無いとオーバーヒートになる可能性がある)
専用の中継弁の機器があれば分水器でなくそちらをつけると良い。
ダイレクトバルブ
分水器の使用例等
放水口を開ける理由
- 放水口を閉じている場合、押し出された空気が排気弁の許容を超え、放水口に空気が集中し放水口の弁等を破損する可能性があります。
- 想定以上の中継水圧力を受けた場合、同じくダメージを受けると考えられます。またウォーターハンマーの原因にもなります。
放水はじめ
「放水はじめ」を受け水利側に伝達します。
水利側から水が送られ、中継ポンプに通水したのを確認後、エンジンを始動します(吸水の必要はありません)。
その後、連成計を0.05~0.1MPaになるようにスロットルを調整します(瞬間最大0.6MPa)。
水利側から水が送られ、中継ポンプに通水したのを確認後、エンジンを始動します(吸水の必要はありません)。
その後、連成計を0.05~0.1MPaになるようにスロットルを調整します(瞬間最大0.6MPa)。
(連成計を無視して送水圧を調整しないようにしてください。
悪い例1:火点側から送水圧を落とすよう指示され、スロットルを減速した。
悪い例2:水利から送水圧0.5MPaとの情報が入り、自機も送水圧0.5MPaで送水した
悪い例1:火点側から送水圧を落とすよう指示され、スロットルを減速した。
悪い例2:水利から送水圧0.5MPaとの情報が入り、自機も送水圧0.5MPaで送水した
※水利側ポンプの送水圧については送水ポンプ圧力を参照
放水やめ
「放水やめ」を受け、水利側に伝達します。
連成計の減少を確認した後(水利側のポンプの送水中止を先に行う)、スロットルを調整します。
連成計が減少しない場合は操作はしないでください。また、放水口を開けたままにしておきます。
連成計の減少を確認した後(水利側のポンプの送水中止を先に行う)、スロットルを調整します。
連成計が減少しない場合は操作はしないでください。また、放水口を開けたままにしておきます。
「エンジン停止」や「撤収」を受けた場合、前方のポンプのエンジン停止を確認した後、自機のエンジンを停止し、放水口を閉めます。
負圧を避ける理由
負圧を避ける理由は故障につながる恐れがあるためです。
液体の流れの中で圧力がごく短時間だけ低くなったとき(負圧の状態)、液体が沸騰したり、気泡が生じます。
気泡がポンプ内に入り、加圧の状態になった場合、気泡が消滅し、その瞬間に衝撃が発生します。
圧力が高い場合に衝撃により、ポンプ内のプロペラが破損することもあります。
この様な状況をキャビテーションと言います。
液体の流れの中で圧力がごく短時間だけ低くなったとき(負圧の状態)、液体が沸騰したり、気泡が生じます。
気泡がポンプ内に入り、加圧の状態になった場合、気泡が消滅し、その瞬間に衝撃が発生します。
圧力が高い場合に衝撃により、ポンプ内のプロペラが破損することもあります。
この様な状況をキャビテーションと言います。
圧力計・連成計の見方
圧力計
- ポンプから放水される圧力
- 0.1MPa ≒ 1Kgf/cm2
- ノズル放水圧力、ホース損失、高低差を考慮して、適切な圧力にすること
連成計
- 吸口の圧力(正圧/負圧)
- 有圧水利ではプラスに、無圧水利ではマイナスに振れる
- 中継においては、送られてくる水をすべて加圧送水すれば連成計は0となる
- プラスなら元ポンプからの水が多く、マイナスなら水が不足
まとめ
- 中継する際はダイレクトバルブを用いる。
- 放水口は常に開けておく。送水していない場合でも半開。
- 通水後、エンジンを始動する(アイドリング)。
- 真空ポンプレバーは操作しない(水の流動で、真空になる)
- 送水は元ポンプから、停止・撤収も元ポンプから
- 元ポンプからの送水が落ち着いたら、徐々にスロットルを上げる。
- 連成ゲージを0.05MPa(~0.1MPa)に保つよう、スロットルを調整する。
参考にしたサイトなど
消火栓の使い方
ポンプの仕組み
高須消防団(消防の力学)
十日町市の事例
機関員の回答
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