GAZA兵器と人間・資料庫 @ wiki

【メール その40】

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pipopipo777

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【メール その40】

日時: 2009年1月24日 (土) 18:38
件名: 学校再開初日

ガザ市内の学校が再開された初日、生徒たちの負った精神的な傷跡が明るみに出てくることになった! たとえば私の末の息子は学校に行きたがらなかった。イスラエルが新たに攻撃を仕掛けてくるかもしれないと言って恐がっているのだ。息子は、かって治安警察があった複合ビルに対する F16の最初の奇襲攻撃を目撃した。そこで 5人の民間人(通りがかりの人だった)が即死した。うち 3人は、息子がスクールバスを待って立っていた場所からほんの数メートルのところで死んだのだった! 大丈夫だからと、学校側は今日一日まるまる遊びや演劇や生徒が純粋に楽しめるようなことだけに費やすつもりなのだからと、言ってはみたものの、息子を納得させるのは無理な相談だった。

ところで、12歳になる息子のカリームは、クラスの優秀者名簿の筆頭で、学校や先生たちのことが大好きだ! その息子が学校から帰って、侵攻によって被害を受けた他の人々の話をいろいろ聞かせてくれた。どの生徒にもそれぞれの恐怖の話がある――誰もが心に傷を負っている!

長男のハルドゥーンは 16歳で、アメリカ国籍も持っている。ハルドゥーンによれば、生徒の一人が空襲で殺され、別の一人は手を負傷して病院に担ぎ込まれた、という。その男の子は病院に着くやいなや、手を切断された。学校はぞっとするような話で満ち、悲しみに沈んでいた。

17歳になる娘ソムードもアメリカ国籍を持っている。ソムードは私と長い時間話し合った後、学校に行った。学校の再開初日のようすを行って見てくればどうか、大丈夫だから、と私は娘を説得したものだ。ところが学校で、娘は、イスラエル兵による拷問についての微にいり細を穿った話の数々を聞くことになったのだった! 娘が下校の道すがら歩いているとき、同級生が地面を強く蹴ったところ、砂が燃え上がった。爆弾の破片があったのだ。イスラエル軍が撤退して 8日たった今でも、白燐弾が残っていて、ある条件のもとで発火するのだ!

昨夜は、この 30日以上のあいだで初めてよく眠れた。だが、子どもたちのことが今も心配だ。子どもたちのうち2人は依然、自分のベッドで眠ることができない。子どもたちがふつうの生活に戻れるよう、ケアし続けなければ。



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