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2009年12月21日 締 切 新聞論評 学籍番号1914082 氏名 上田聡
1.新聞情報
2.要約
旧グッドウィル・グループ(現ラディアホールディングス)の人材派遣会社買収に絡みインサイダー取引をしたGWG子会社の元会長中尾勇被告は、その起訴内容を認めた。被告は約4億5千万円の利益を得たとされる。(99字)
3.論評
2009年10月2日グッドウィル株でインサイダー取引をしたという疑いでGWG子会社の元会長中尾勇は容疑者として逮捕された。この元会長中尾勇は、その起訴内容を認め12月17日の東京裁判所の初公判でその事実を認めた。
中尾勇被告が罪状を認めたことでこの事件については収束に向かったかといえば、そういう訳ではない。クリスタルの買収をめぐって生まれた今回の事件は、ファンドを運営する投資事業会社が買収の仲介で得た利益を隠し、数十億円を脱税していたとして、特捜部が法人税法違反容疑で買収を仲介した公認会計士、中村秀夫容疑者(52)の逮捕状も取っている。だが、肝心の中村容疑者は今年7月に海外に出国したままになっており、逮捕には至っていない。
今回の事件は個人の利己的ともいえる思惑が渦巻いた事件である。この中村容疑者についてはちゃんとした供述をした後にしかるべき処理をすべきである。法治国家では、罪には罰を下すのが責務である。日頃私たちは法に守られて、また法を守っているともいえる。法は破った時に相応の罰が下ることが怖いから、犯罪の抑止に繋がるのである。この前提が守られないと犯罪の抑止にはならない。それを考慮すると、容疑者にはしかるべき処置が必要であると言える。今回の国外逃亡とも取れる行為は許してはいけないのだ。(481字)
4.コメント
2009年12月21日 締 切 新聞論評 学籍番号1914082 氏名 上田聡
1.新聞情報
- 見出し:グッドウィル子会社元会長、インサイダー認める、東京地裁初公判、個人で最高利得。
- 発行日:2009年12月17日
- 新聞社:日本経済新聞(夕刊)
- 面数:1面
2.要約
旧グッドウィル・グループ(現ラディアホールディングス)の人材派遣会社買収に絡みインサイダー取引をしたGWG子会社の元会長中尾勇被告は、その起訴内容を認めた。被告は約4億5千万円の利益を得たとされる。(99字)
3.論評
2009年10月2日グッドウィル株でインサイダー取引をしたという疑いでGWG子会社の元会長中尾勇は容疑者として逮捕された。この元会長中尾勇は、その起訴内容を認め12月17日の東京裁判所の初公判でその事実を認めた。
中尾勇被告が罪状を認めたことでこの事件については収束に向かったかといえば、そういう訳ではない。クリスタルの買収をめぐって生まれた今回の事件は、ファンドを運営する投資事業会社が買収の仲介で得た利益を隠し、数十億円を脱税していたとして、特捜部が法人税法違反容疑で買収を仲介した公認会計士、中村秀夫容疑者(52)の逮捕状も取っている。だが、肝心の中村容疑者は今年7月に海外に出国したままになっており、逮捕には至っていない。
今回の事件は個人の利己的ともいえる思惑が渦巻いた事件である。この中村容疑者についてはちゃんとした供述をした後にしかるべき処理をすべきである。法治国家では、罪には罰を下すのが責務である。日頃私たちは法に守られて、また法を守っているともいえる。法は破った時に相応の罰が下ることが怖いから、犯罪の抑止に繋がるのである。この前提が守られないと犯罪の抑止にはならない。それを考慮すると、容疑者にはしかるべき処置が必要であると言える。今回の国外逃亡とも取れる行為は許してはいけないのだ。(481字)
4.コメント