作法心得

  • 著者 林 實
  • 出版社 
  • 価格 ¥0
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ネット上でも、ダウンロードしても読める作法書。「ここ」で読めますし、ダウンロードも出来ます。もちろん無料です。古今東西の作法に関して、事細かに記述されています。おそらく一生使わないであろう、儀式的な作法から、日々の日常的動作まで、幅広い作法について書かれています。また、その作法が生まれた歴史、その時代背景にまで言及されているので、読み物としても大変読み応えがあります。

臨床家にとって、知識や技術と同時に、作法やマナーも重要であると思います。また、臨床以外の職業であっても、一般的作法を知っていて損はありません。日々の勉強に疲れたときに、気分転換をかねて読んでみることをお勧めします(酒井)



二歩先をゆく獣医さん—ガン、心臓病、皮膚病…ここまでできる専門医療

  • 著者 坂本 徹也
  • 出版社 光文社
  • 価格 ¥890
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一般人向けに書かれた、獣医師紹介本。獣医学生が読んでも、得るものは多くあります。学会やセミナーなどでよく見聞きする有名な先生方が、多数紹介されています。(酒井)



マルマン スケッチブック A4 S131

  • 著者 あなた
  • 出版社 マルマン
  • 価格 ¥206
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単なる白紙のスケッチブック。解剖学実習や組織学実習で、必須のものでしょう。それ以外のお薦めの使い方があります。それは、教科書の模式図等を、このスケッチブックに書き写す事です。ノートに書き写しても良いのですが、線が入っているノートですと、模式図も見にくくなります。書き写したものを見比べてみれば一目瞭然ですが、スケッチブックに写した模式図は、ノートに比べて、断然きれいに見えます。

欠点としては、ページ数の割に値段が高い事でしょうか。生協で安売りをしている時期を狙いましょう。(酒井)



Iwamal—岩丸動物診療譚

  • 著者 玉井 雪雄
  • 出版社 小学館
  • 価格 ¥
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獣医漫画。獣医漫画と言えば「動物のお医者さん」が最も有名ですが、こちらは全く毛色が違う獣医漫画です。イヌ、ネコはあまり出てきません。クマ、サイ、ゾウ、オランウータン、闘牛、ナマケモノ、イルカなど、教科書にはほとんど出てこない、野生動物が中心です。

この漫画の面白いところは、各話の最後の欄外に、参考文献が書かれている事です。管理人はその参考文献まで読んだ事はありませんが、興味のある方は読んでみると良いと思います。(酒井)



ザ・ビジョン プロフェッショナル獣医師による新型動物病院組織

  • 著者 西川 芳彦
  • 出版社 アイシーメディックス
  • 価格 ¥800
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企業動物病院の代表取締役の方が執筆された本。日本の小動物病院業界と、米国の動物病院業界を比較し、日本の問題点、改良点が述べられています。

小動物臨床指向の方は、一読の価値があります。特に、あまり小動物臨床業界を知らず、何となく小動物臨床を考えている方にとって、その将来性を隠さず書いたこの本は、衝撃的であるかもしれません。特に、若い学年の学生には読んでもらいたい本です。(酒井)



病院の言葉を分かりやすく―工夫の提案

  • 著者 国立国語研究所「病院の言葉」委員会
  • 出版社 勁草書房
  • 発売 2009年3月
  • ISBN 4326700629
  • 値段 \2,100

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獣医師に限らず、医療従事者は意図せずして難解な専門用語を用いてしまうことがあります。しかし、そうした専門用語の多くは非専門家である聞き手に正しく伝わらず、悪くすれば無用な誤解さえ生んでしまいます。このような問題に直面し、私たちが執るべき対応について指し示しているのがこの書籍です。
専門用語というものは従来、専門家の間で正確にものごとを伝えるために生み出されたものです。医療用語に対してただ言い換え語を用意するだけでは、その本来の意味を失ってしまう恐れもあり、無条件に受け容れることはできないでしょう。しかし、本書に収められている提案では、単に言い換えるのを善しとするのではなく、用語の一般認識や理解度をもとに類型化し、【日常語で言い換える】【明確に説明する】【重要で新しい概念を普及させる】あるいはまた【心理的負担を軽減する言葉遣いを工夫する】などの方策を示しています。例えば、誤解の多い「ショック」という用語には、まず「血圧が下がり、生命の危険がある状態」であるということを説明する必要性が紹介されており、誤解を生じる原因や関連用語についても触れられています。

本書は、分かりにくい外来語の言い換え提案を出していることで知られる、国立国語研究所の報告をまとめたもので、報告書の一部はウェブサイト上でも一般公開されています。しかし、工夫の提案だけではなく、患者"様"と呼ぶべきかどうかといった、興味深いコラムも随所に散りばめられており、市販本としての評価に耐えるものとなっています。(kimu)


最終更新:2009年07月03日 01:16