山田「ただいま~・・・」
田中「お帰り、マイダーリン」
山田「・・・・・・俺、帰る家間違えたか?」
田中「いいや?」
山田「じゃあなぜお前が居る」
田中「変わったことを言う奴だ。
愛する二人がともにいる・・・どこにおかしなところがある?」
山田「愛してねえキモイウザイ消えろ。
つーかお前どこから入った!?」
田中「窓というものはね・・・破るためにあるのさ」
山田「ねーよ!」
田中「まあ玄関先で騒ぐな、近所迷惑だ。
さ、入って入って」
山田「あ、ああ、それもそうだな。
おじゃましま・・・・・・・・ちげーよ!!」
田中「ああ違うな。家に帰ったときは【ただいまマイハニー】。
そして熱い抱擁と接吻だ」
山田「だから帰れよお前!!帰ってくださいお願いだから!!」
(キッチンタイマー音)
田中「おっと。ディナーの準備の最中だった。
抱擁と接吻はあとの楽しみにとっておこう、マイダーリン(投げキッス)」
山田「帰ってぇぇぇ・・・」
(激しくドアノック)
隣人「ゴルァ!うるせーぞー!!」
山田「ハッ・・・あの声はお隣りの沢居さん!?
お、おとなりさーーーん!!!たすけてーーー!!」
隣人「アァ?なんだ?どしたい?」
山田「不審者ーーーウチに不審者がーーー!!110番してくださーーーい!!」
隣人「なんだって!?ちょっと待ってろ!!」
山田「聞いたかぁ?」
田中「やれやれ・・・やんちゃなダーリンだ。
痴話喧嘩の仲裁に呼ばれる警察の身にもなってみろ」
山田「早く逃げたほうが身のためだぜぇ? はーははははははは!!」
田中「おっと、危うく焦がすところだった。あとは・・・」
隣人「おっとと、見逃すとこだった。
くぅ~・・・やっぱり日曜の夜は笑点だなあ」
奥様「あんたーーー、お隣さんなんだってー?」
隣人「静かにしろよ、聞こえねーだろ!あとで聞くよー」
山田「ハーハハハハハハハハハハハハ!!!
ほーら、聞こえるかぁ?
遠くからだんだんパトカーの音が近づいて・・・・・・離れていく」
田中「大雨でスリップ事故も増えてるらしいな。
ダーリンも気をつけろよ?
ほら、あーん」
お題:ほも
最終更新:2010年10月20日 02:10