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『放課後ブラザーズ秘密のショータイム』

A:男性。相川。細かいことが気になって仕方がない、インテリ系。
B:男性。番場。大ざっぱで友達思いな、体育会系。
C:男性。長宗我部。科学者でもないのにマッドという単語がよく似合う、盗撮魔。
D:女性。Bの母親。息子に嫌いなものを食べさせるとき無上の喜びを感じる。
E:女性。さっぱりした性格の化学講師。余談だが交際をはじめて3年の彼氏がいる。


A01「や。あれ、なんだ、もしかして番場も?」
B01「ああ。今朝メールで、『放課後視聴覚室に来てくれ』ってな。長宗我部のヤロー、いった
  い何だってんだ。しかも本人はまだ来てないしよ」
A02「何だろうね?今さら改まって」
B02「ああ。わざわざこんなところに呼び出さなくたって、どうせ毎日3人仲良く遊びまわってる
  じゃねーかよ、なあ?」
A03「それを認めるのは、自分が彼女もいない暇を持て余した寂しい男ですって認めるようで嫌
  だけど、まあそうだね。短い付き合いでもないんだし」
B03「まーた一昨日みたいな碌でもないことじゃないだろうな」
A04「一昨日?」
B04「あ、いや、何でもないんだ、何でも」
A05「そういえば一昨日は俺、先生の手伝いで来れなかったけど、何?何かあったのか?」
B05「いやいやいや、何もなかったぞ、何も!」
A06「何だよ、3人の間には隠し事はなしだって、最初に言ったのは君だろ?」
B06「いや、それでもな、やっぱり、その、あれだ、相川にはまだちょっと早い。そう、まだ、
  早い、早いんだ。な?わかるだろ?」
A07「いや、その説明から果たして僕は何を読み取ったらいいんだよ。……ああ、はいはい、わ
  かりました。要するに俺は知らないほうがいいことってわけだ。Need not to know,OK?」
B07「い、いえーす、ミートナットウ都合!おーけーおーけー!つまり、そういうことだよ。ガ
  ハハハハ」
A08「ったく。とにかく、こうして呼び出したってことは、あいつ結構深刻な相談事があるのか
  もしれない。普段が普段だから想像もつかないけどな。一応覚悟は決めとこう」
B08「ああ。俺たち3人に隠し事はなし。その代わり何か困ったことがあれば全力で助け合おう、
  だな!」
C01「あれ?でもさっきのってやっぱり隠し事になるんじゃ?」
A09「長宗我部の声だ!」
B09「どこだ!どこに隠れている!」

(※突然、部屋のスピーカーからにぎやかなファンファーレとともにCの声が聞こえてくる)
C02『レディース・エーンド・ジェントルメン!』
A10「いやいや、レディーなんていないから」
B10「そうだそうだ!それにジェントルメンだってどこにもいねえぞ!」
A11「えー」
C03『あれ、つっこむところそこなんだ。……さて、番場君』
B11「お、俺?……や、やい、てめえ長宗我部!人をさんざ待たせておいて自分は姿も現さない
  なんて卑怯だぞコンチクショー!」
C04『いや、乗ってほしかったわけじゃなくてね?……コホン。番場君、君は今こう言ったね?
  "俺たち3人に隠し事はなしだ"』
A12「いや、正確には"俺たち3人に隠し事はなし"。"だ"はついていないよ。さらに言えばその後
  にこう続く。"その代わり何か困ったことがあれば"」
C05『君はつくづく細かいねえ。いいじゃん、そんなこと』
A13「な……。ちっともよくない。文章を引用するときは正確に」
C06『僕は思うんだ。そう。隠し事はよくない。だって僕たち3人は親友なのだから』
B12「まあな」
C07『隠し事は疑いを生む。隠し事は裏切りを生む。隠し事は悲しみを生む。隠し事は僕らの友
  情に致命的な亀裂を入れかねない』
B13「そうだよな。隠し事、よくない」
A14「それはわからないでもないけど、そんなことを言うためにこんなことを?」
C08『てなわけで、ポチッとな』

(※部屋に備え付けてあるモニターの電源が入る。映し出されるのは何やら隠し撮りと思われる、Bの自宅の映像)
B14『かあちゃん!何で今日の夕飯、エビフライなんだよ!』
D01『ああん?今日はエビが安かったのよ。何か文句ある?』
B15『俺、エビだけは駄目なんだって何度も言ってるだろ!?見た目が虫みたいだって、食べた
  感じもブリブリっとして気色悪いって』
D02『うるさいわね、好き嫌いしてると大きくなれないわよ!』
B16『俺もう17だよ!』
D03『あたしゃ36だよ!ほら、つべこべ言わず食べる!ほら、あーん……』
B17『うわーん、やめろー!!』

B18「(↑B17にかぶるように)うおおおおおー、やめろー!!」
C09『壮絶だな……』
A15「てか、あーん、って……」
B19「いや、それはこの時だけ……いや、母ちゃんエビ食わせるときはいつもこうやって無理や
  りに……じゃなくて!」
C10『これ見てどう思うよ、相川君』
A16「ええー。んと、番場、エビ嫌いだったんだ?」
B20「ああ。バレてしまったものは仕方ねえ。俺、本当にエビだけは駄目なんだ」
A17「でもこないだファミレス行ったときは食べてたよね。ミックスフライ定食のエビフライ」
B21「だってよお!……エビが食えないとか、ガキみたいでカッコ悪いじゃねえか」
C11『相川は気づいてなかったかもしれないけど、一口食べるたびドリンクをがぶ飲みして流し
  てたんだよ、番場君』
B22「くっ、そんなところまで見られていたとは。俺もう駄目だぁー!!」
A18「というか、エビフライを食べられるってそんなかっこいいわけでもない気が」
C12『ねえ、番場君?今僕らは君の秘密を知った』
A19「お前がバラしたんだけどな」
C13『けれど、どうだい?それを知った僕らが君を笑うと思うかい?今この瞬間、僕らの瞳には
  君への侮蔑の色が浮かんでいるかい?ねえ、相川君』
A20「いや、お前の瞳なんてここから見えないぞ。……でも、ま、長宗我部の言うとおりだよ、
  番場。俺たちはそんなことでお前の評価を変えたりしない。それこそ、ガキじゃないんだか
  らさ。」
B23「お前ら……。か、感動だ!お前ら、やっぱ最強の親友だ!」
C14『うんうん、いい話だ。さ、続けていくよー。ポチッとな』
A21「あ、こらお前」

(※モニターの映像が切り替わる。夕日の差し込む化学準備室に佇むAと女性教師。やはり隠し撮
りっぽい)
A22『先生、標本の分類終わりました』
E01『ご苦労様。いやー、やっぱり相川は頼りになるわー。助手にほしいくらい。あ、標本こっ
  ちに頂戴』
A23『いや、助手だなんてそんな。……よっ』
E02『ま、ただの講師に助手雇う金なんてないんだけどねー』
A24『あはは。そいつは残念です、と、うわっ』
(※A、よろめき女性教師に支えられる)
E03『おいおい、気ィつけなよ。結構なお値段なんだから』
A25『す、すいません。俺、なんか変なところでドジ踏んじゃう癖があって』
E04『ま、壊れてないんだから、いいさ』
A26『だから、俺には、先生みたいな格好良い大人の女性が必要だと思うんです。だから、先生、
  助手といわず、むしろ、人生のパートナーとして、先生、どう、でしょうか、先生』
E05『うーん』
A27『要するに、ですね、先生、俺と、その、つ、付き合っ』
E06『あのさ、相川』
A28『はいっ』
E07『部屋の鍵、よろしく。今のは聞かなかったことにしてやるから。じゃ、お疲れしたー』
A29『あ……先生!せんせーいー!!』

A30「(↑A29にかぶるように)うわああああああああ!!」
C15『……うーん』
B24「……うーむ」
A31「な、なんだよ」
C16『12点ってとこかな?』
B25「中学生か、お前は」
A32「いや、確かにグダグダというかその場の流れで言っちゃったというか」
B26「流れなんてあったか?」
C17『えー、コホン。ねえ、相川君?今僕らは君の秘密を知った。けれど、どうだい?それを
  知った僕らが君を笑うと思うかい?』
A33「確かに笑いこそしなかったけどさ、正直この場の空気がすごく居心地悪いです」
C18『さ、続けていくよー』
B27「待った!……ふふふ。長宗我部よう、俺らばかりがなぶられるってのはちょっとばかし不
  公平じゃないか?」
C19『む、何が言いたいんだい?』
B28「俺はお前の秘密を知っている。そいつを、今、ここで、暴露してやろうと思ってな。だっ
  て俺たちは、隠し事なしの親友だろう?」
C20『……確かに。番場君にしては珍しくまともなことを言うじゃないか』
B29「ま、とりあえず出てこいよ。話はそれからだ」

(※C、あっさりと教卓から出てくる)
C21「わかった」
A34「教卓の中に隠れていたのか」
C22「はは、僕がこの教室の中に隠れているとは思いもしなかったかい?」
A35「いや、ベタだなーと思って」
C23「それで、僕の秘密というのは?」
B30「覚悟は出来ている、というわけか。くっくっく。いいだろう、長宗我部、そんな涼しい顔
  していられるのも今のうちだけだ。俺の知っている超弩級の秘密を聞いたとき、お前は!お
  前は」
C24「そういうの要らないから」
A36「サクサクいこうよ」
B31「聞いて驚くなよ?くくく。相川、こいつはな、胸毛フェチなんだよ!!」
(※なんとなく「ダダーン!!」という効果音が聞こえた気がした)
C25「……。それ違う。間違い。はずれ。ダウト」
B32「嘘をつけ!お前一昨日あんなことしといてそんな」
A37「一昨日?」
B33「って、しまったー!これバラそうとしたら芋づる式に一昨日の出来事説明しなきゃならな
  くなるじゃねーか!!」
C26「ああ、あれね。ビデオに撮ってあるよ。ほい」

(※Cがリモコンを押すと、モニターに新たな映像が映し出される。夕日の差し込む視聴覚室。に
じり寄るCと距離をとるB。言うまでもなく盗撮映像である)
B34『よ、寄るな、それ以上近づくんじゃねえ』
C27『ふふふ。いいじゃない、僕と君との仲じゃないか』
B35『やめろ!……くっ、外側から鍵がかかってやがる。てかどうやって入ってきたんだよお前
  は!開けろー!開けてくれえー!!』
C28『あは。つ、か、ま、え、た』
B36『ひっ。や、嫌、……アッー!!』

B37「(↑B36にかぶるように)ひいいいいいいい!!」
C29「いやあ、あの日の番場君、良かったなあ」
B38「気色悪いこと言うな!」
A38「うわ、押し倒され胸をはだけさせられた番場にまたがって、長宗我部が延々番場の胸毛に
  顔をすりすりすんすんして……」
B39「克明に状況説明するなあー!」
C30「うん。番場君か、わ、い、い」
B40「うおー!!」
A39「それで、結局これは何なの?正直、俺にも胸毛フェチにしか見えないんだけど。……おぞ
  ましいことに」
C31「違う違う。僕はね、匂いフェチなんだ」
A40「匂いフェチ?」
C32「そう、男の汗の匂いって、いいよね!香ばしくって、爽やかで、せつなくて」
A41「そ、そう?」
C33「そうだよ!いやさ、僕も親友にそんなことするのはどうかなーって思ったんだけどね?前
  段階とか経験の差とか色々あるし。番場君も君もどちらかというと男より女のほうに興味が
  あるみたいだしね。あ、でも安心して?よく勘違いされるけど、僕、ホモじゃないから。男
  の穴にアレを挿し込みたいとか挿されたいとかって欲求はないから大丈夫。痛いことはしな
  いよ。僕が好きなのはあくまでも匂いだからね。で、ね、そんなこと頼める男友達って、ほ
  ら、なかなかいないでしょ?僕も必死に我慢してたんだけど、あの日、ついに、ね」
A42「あ、はは、そうか。とりあえず用事も済んだみたいだし、そろそろ帰ろうかなー、とか」
C34「あ、そこ鍵かかってるよ?」
A43「げ!?」
B41「あ、空かねえ!?相川、こっちも鍵がかかってやがる!」
A44「ち、長宗我部?」
C35「あ、誓って言うけど、僕は君たちの事を今でも親友だと思ってる。ううん。親友だからこ
  そこういうこと、したくなるのかな?だからこそ今まで友情を確かめ合ってたわけだしね。
  いやあ、それにしても番場君から話してくれて助かったよ。僕、正直どこから話したものか
  迷っててね?ああ、そんなことはどうでもいいんだ、今は、とにかく、相川くぅーん!番場
  くぅーん!」
A45「やめろー!!」
B42「助けてー!!」

(※夕日の差し込む視聴覚室。阿鼻叫喚の地獄絵図。嗚呼、抜けるような茜空は今日も眩しくて。
具体的にはここらでフェードアウトってことで)
A46「お、落ち着け、2対1だ。負ける道理がない。番場、あいつを一発ぶん殴ってやれ」
B43「親友に対してそんなひどいこと出来るか」
A47「君は心底友達思いなやつだな!」
C36「待てー、相川君ー、番場君ー」
B44「逃げろ!」
A48「うわっ」
B45「バカ、こんなときに転ぶやつがあるか」
A49「ちっ、お前だけでも、逃げ延びてくれ」
B46「バカ野郎!お前を置いて行けるか!」
A50「番場……」
B47「相川……」
C37「番場君……」
A&B「うわあああああああ!」
C38「あは」