『黄金の時代は過ぎ去り、ブラジャーだけが残った』


そこの小僧!わしの肉体美に興味はないかっ!
……ああ、わかっている。みなまで言うな。
人間、エロスとマッスルの誘惑には……勝てぬっ!
照れなくても良い。貴様が今抱いているその想い!その激情は!万人が等しく共有しているっ!
すなわち!貴様にはその誘惑に身をゆだねる権利があるっ!
それはわしの肉体美への甘美なエロスっ!そしてマッスルっ!
辛かろう、苦しかろう、わしが今楽にしてしんぜよう!
さあ小僧、その手に持つごぼうを使って、わしのブラジャーの右のカップをめくるがよい。
逃げるなっ!拒むなっ!本能から目を背けるなっ!
わしはここにいるっ!!
戦えっ!その足で!その手で!そのごぼうで!ブラジャーで!右のカップで!わしを見て!!
泣くなっ!
ごぼうを突き出せっ!
カップの隙間に差し込めっ!
そして無心で……払い上げろぉっ!!

……くっくっく。
ふはははははははははは。
めくったな。ブラジャーを、めくったな!
今、暗黒が解き放たれた。
わしのブラジャーの右のカップに封印されていたこの世の全ての絶望が、解き放たれた!
あらゆる光は潰えた。人の希望とともに闇に飲まれた。
ごぼうの男よ、礼を言おう。
貴様がブラジャーの右のカップをめくってくれたおかげで……ぬうっ!?

な、何だその輝きは
そのごぼうからあふれ出る光の渦は
ま、まさか
それがごぼうの本質だというのか
ごぼうは白きその身を黒き衣で包み
人は大いなる希望を悲しみの海で輝かす

なんという……ごぼう……そして…………真に恐ろしきは……人間よ…
だが…忘れるな……人の子よ……この世にブラジャーがある限り……暗黒もまた…永遠なり……
エロス……マッスル……!

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最終更新:2011年03月09日 22:13