『心に獅子』


お前は世界一強い男だ。

ああ、これは嘘だ。根拠もなにもないただの嘘だ。

だがな、予言しよう、このくだらない戯言も、10年後の未来では真実だ。
もしかしたら5年後にはとっくに真実になっているかもしれない。
あるいは1年後、
1ヵ月後、
1週間後、
もしかしたら明日かもしれない。
その時お前は、確実に、世界一強い男としての誇りを手にする。

何故なら、
この俺が、俺の誇りの全てを賭けて、この嘘を信じるからだ。
そして、お前が俺を裏切るはずがないからだ。
そうだろう?

さあ、立ち上がれ、誰よりも心優しい坊や。
背を伸ばせ、顔を上げろ、
胸を張れ、拳を握り、歯を食いしばれ!
今のお前に必要なものは何だ。
悲しみの涙と暖かな手のひらではない、腹を満たす肉の塊だ!
進め!背中は俺が支えてやる、お前はただ前へ、突き進め!!