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いい日、旅立て卵


新人01「本日は卵の特売でーす。いかがですかー卵ー。お安いですよー」
先輩01「山田君!! 根性が入ってないよ!!」
新人02「は、はい先輩っ! 根性ですねっ! すーはー……卵! 卵! お得な卵はいかがっすかー!」
先輩02「ちっがーーーーう! 声の大きさの事を言っているんじゃない!
    君には、今日このスーパーから巣立っていく卵を見送る心構えが足りない!」
新人03「心構え……というと?」
先輩03「あー、これだからバイトはもー……
    いい? この卵達は今日、この家を巣立っていく。新たな家にて、新たなる人生を歩むんだ」
新人04「人生というか……ジ・エンドですよね」
先輩04「山田君! ホスピスといいたまえ……」
新人05「先輩やめてください! その例え、想像できるだけになんか怖いッスよ!」
先輩05「畜産とはそういうものよ……今日ブラッシングした牛、今日ふもふもした豚、今日後ろを追いかけられた鶏が
    明日眼が覚めればドナドナドーナ! ……非常なり、ああ畜産」
新人06「いや……別にうちのスーパーで育ててるわけじゃないですけどね」
先輩06「そういう気持ちになって仕事に取り組むべきだということよ! 山田君!
    いくらバイトとはいえ、接客業がそんな心構えでは、お客さんにどの面下げて買ってもらえるというのか!」
新人07「はあ」
先輩07「さあ、一緒に腹から声を出して!!
    『私達の子供に! 私達の魂に! どうか、どうかこの卵達に! 最後のやすらぎを! 送らせてやってください!』 ほら山田! 声出して!」
新人08「誰も買わねーーよ!!」