鉛舟〜なぶね〜
それは、愛しくて冷たい鉛の船。
分かれと見切りと呆れによって
縁(えん) の切れ目、
何度も。何度も見てきたね。
行かないで、その一言が言い出せなくて
どうしたらいいのか分からなくて、
迷って戸惑って、気づく声、嗚咽。
憎しみや苦しみが体を包み込む
心地よい染色感。溶けていき、堕ちていく
焼ける衝動、贄は幼い理性たち
ただ一つ。
毒々しく澄み渡る感情、
その心地よさといえばっ!
あぁ・・・
重ね、息吹 与えるは、この子がいい
とても奇麗な、ナイフの言葉
さぁ、甲板に鈍く、高らかに
行き先は奈落、片道限りの御招待。
笑わば笑え、ここはいいとこ、一度はおいで。
あぁもちろん、
××××××××××だよっ
最終更新:2010年10月19日 15:43