作者:Elika


宇宙人

変な女:自称宇宙人。ドジっ子。基本高圧的。でも憎めないおバカ。
男:アルバイトしてる人。そこそこ人情はあるけどわりと非道。でも優しい常識人。


変な女「おい、そこの地球人!」
男「は?!」
変な女「お前、地球人だな?」
男「はぁっ?!」
変な女「質問に答えろ!」
男「は、はぁ、まぁ……地球以外に生命体がいるとするなら、そうですけど……」
変な女「そうか、やはり地球人かお前!!」
男「そうおっしゃるあなたさまは何者なんでしょかねぇ?!妙に高圧的だし!」
変な女「黙れ地球人!今私は、感慨にふけっているのだ!!」
男「あーもう、用が無いなら俺、行きますからね!」
変な女「あっ、こらちょっと待て地球人!!まだ用は済んでいない!無礼にもほどがあるだろう!」
男「無礼ならあんたの方がよっぽど無礼だよねえ?!無礼の意味わかってるよねえ?!」
変な女「下等な地球人の分際でこの私にそのような口をきくか!」
男「だからせめてあんたが何者で!どんなご用件があって俺を呼び止めたのかくらいは説明しようよ!なあ!」
変な女「私は宇宙人だ、地球を侵略せんがため足を運んだのはいいが勝手がわからず困り果てているので、ちょうど手ごろな下僕を探していたところだ」
男「あーはいはいそうですかー」
変な女「なんだその腑抜けた返事は!!耳をほじりながら話を聞くとは無礼千万だぞ!!」
男「だったらなんなんだよその突拍子も無いストーリーは!?宇宙人なんているわけないだろう?!」
変な女「私がいるではないか!!」
男「見た感じ普通のお姉さまだよねえ?!あんたはどこの病院から抜け出してきたわけ?!」
変な女「私に対する無礼の数々、大目に見てやろう。だから私の下僕となれ!」
男「ぜんっっっぜん話つながってないよね!?いやもう、ホント俺バイト遅刻するから行くわ!」
変な女「あっ、こら!私を一人にするな!!待て!待ってくれ頼む!!最後に、最後にひとつだけ!!」
男「はぁぁぁぁぁぁーーーー……で?なに?」
変な女「素直でないのはわかっている、すまない。これは侘びの品だ。今までの非礼を謝罪しよう」
男「なにこのいかにも「宇宙!」みたいなデザインの腕時計みたいなやつ。まあ、くれるんならもらうけど」
変な女「装着は、こうして、ここをくぐらせると……」
男「っぐぉああああああああああああ?!」
変な女「あっはははははははははははははははは!バカめ、ひっかかりおった!
    それは、対になるコントローラを持つ者の命令に絶対服従する装置だ!
    地球にもあるだろう、サルのワッカ、だかなんだかがな!!
    これでおまえは私の命令に絶対服従というわけだ!!あははははははははは!
    下僕一人確保したわ!!」
男「どうして素直に謝れないんだあんたは!」
変な女「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなs、はっ!!?」
男「え?」
変な女「お……おい地球人、ちょっとさっきのその装置を見せろ!」
男「うわ、っと!」
変な女「し、しまった……こっちはコントローラだ!ということは、こっちは……!!?」
男「はぁ……。おかえりください、ご主人様。」
変な女「ぬっ、くっそぉぉぉぁぁぁあああああああああああ覚えていろ地球人んんんんんんーーーーっっ!」
男「ふぅ、消えたか。あーあ、疲れた。バイト、サボろっかなー」

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最終更新:2010年10月25日 06:27