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生老病死/愛ハ死ナズ


作者:悠幻


生老病死/愛ハ死ナズ

年月を重ねるごとに、わずかだが、確実に
衰えていく体は皺を刻み、鈍い感覚が私の脆さを訴える
劣化していく自分では、育ち盛りのあいつを相手にするのはしんどい
されどなおあいつを押し上げる私も大概どうかしている

ある朝目覚めたら、体が言うことを聞かない
底冷えする寒さが絶え間なく私を襲う
あいつは私の横で一声、か細く鳴いて丸くなった
安心しろ。この程度で負けるほど弱くはない
薬は苦手だが、少し眠れば大丈夫だ

全身に鈍い痛みが走る
逃げたい。でも逃げられない
かつて飛ぶ鳥を一撃で捕らえた足は、今はただ沼の中のように重い
そんな目で見つめるな。これが私の最後の姿だ。これからは寝床の確保はお前だけだ

来るべきときが来たようだ
これから私は土へ帰る
生きるというのは中々大変だったが、お前との生活は、まあ悪くなかった


僕には友達がいる
僕とは全く似てないし、とっても年寄りだ
でも友達。一緒に遊んで、それから届かない寝床に上げてくれたりする
これからもずっと友達だよ!

(友達が埋まっていく
浅いのに深い穴に、埋まっていく)

ある朝目覚めたら友達が辛そうに丸まっていた
触ってみるととても熱い
全く元気がなさそうだから、悲しくなって鳴いてしまった
大丈夫だよね? 治るまで一緒についてるよ

(あんな暗くて狭いところ、かわいそうだよ
今出してあげる)

友達が大変だ
細かい震えが止まらない。動けない
僕も追いつけない足が、今では支えることなく引きずられながら
引きずられるのをやめちゃった

(掘り返したよ。あんなに重い君の体が軽くなってて驚いた。君の寝床はそこじゃないよ
いつもの毛づくろい、しないの? なら僕が舐めてあげる)

友達がもう動くことがないことを知った
それから新しい友達が増えた。やっぱり僕とは全然違う
例え今はいなくても、僕たちはずっと友達!


【コメント】

庭に埋められた猫を連れ戻した犬
A Dog and His Best Friend - Love Doesn’t Die
を元に作った老猫と犬の話です。犬サイドは書いてて少し泣いたのは秘密