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新春小咄


蟻 ◆vA0bquCiP2

※落語です。楽しげにテンポよく読んでいただければと思います。



新春、という言葉がありますな。
新春、迎春、青春と申しましてもさてはて、何が春なものでしょうか。
世間様では寒い寒いと口を並べて空からは白物(しらもの)もちらほら・・・いやいや風流ですな。
さて、春、と申せばやはり草花の芽吹きであるとかそういった、こう、開放的なイメージがありますな。
そこいくと最近の子供はなんですか、デーセスだのウイーだのピーエスだのと外に出ることを嫌うったらない。
一度外に出てごらんなさいな、ああ、やっぱり寒い、こりゃこたつで丸まってみかんでも食べながら熱燗をキューッと・・・おやおや、私も大して変わりませんな。
これではいかん、とひとつ春らしいことをしてみましょうか。
凧揚げ、羽子板、色カルタ?いやいや、そんな大昔の遊びなんぞね、今の時代には合いません。
やはり新春、春でございます。春らしいことをしなくちゃいけません。
まずはひとつ表へ出て、街まで足を伸ばしてみましょう。
右を見ても左を見てもカップル、カップル・・・これでは気が滅入っていけませんな。
やはりここは迎春、春を迎えねばいけません。しかし恥ずかしながら私、そのような相手もおりません。ひとつ道行く麗しい女性に声をかけ・・・出来るはずもありませんな。
これはひとつ、今を生きる子供に見習ってみましょう。大人が子供を見本にする、たまにはそういった酔狂もいいですな。
ゲームソフトを買いまして、こう、懐に収めましてな、家路を急ぎます。
胸が高鳴り足も自然と踊ります。
家に着き、さっそく始めてみましょう。”恋愛SLG”・・・ふむふむ、なにやら春らしい心地のする響きですな。
そうして何時間かゲームを楽しみましてな。いやいやこれが中々面白い。
随分久しぶりに”青春”というものを噛み締められますな。
今年は随分といい春になりました。
「新春」を「青春」で「迎春」と、なかなかいいではないですか。
と、皆様もこのように寒い季節でも春を味わってみてはいかがですかな?
では私は失礼してこれから”やんでれるーと”なるものに挑戦してこようかと思います。
それでは皆様、今年一年よいお年を!