優しさ易し、侮りがたし


製作者:ぴぴぴ ◆9sbT5rhuJU

A……子供、小学四年生。男
B……父さん。


A「ねぇねぇ父さん」
B「どうした?」
A「大人になるってどういうことなの?」
B「大人になることか……お前も難しい質問をするようになったな。
 父さんは嬉しいよ」
A「今日クラスで子供じゃないって言う子がいたんだけど、僕はその子の事を大人じゃないって思うんだ。
 父さんは何でも知ってるから、答えてくれるよね!」
B「はは、父さんは物知りだからね。
けど、父さんだって分からないことはあるんだよ?」
A「そうなの?」
B「ああ。
 大人になる最初の条件はね、出来ないことを出来ないと認めることだよ」
A「僕はちゃんといえるよ! 次は何?」
B「それと優しさを持つことだ。周りに気を配ることだね」
A「それもできるよ! 次は?」
B「いや、出来てるのかな?
 優しくすると言っても色々あるじゃないか。もう一度良く考えてみてごらん」
A「うーん……優しくする……わかんない」
B「だろう? それが分からないうちは、まだ皆子供だよ」
A「教えてよお父さん!
 それってどんな優しさなの?」
B「優しさ易し、侮りがたし。
 それは、お前が自分で見つけるんだ」


【あとがき】
活け作り用に作ったものです。
楽しんで読んでください。
+ タグ編集
  • タグ:
  • 掛け合い
  • 2人
  • ショタ
  • 親子
  • 青春

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2010年10月17日 14:19