ストーリーについて

GR3ではストーリーがしっかりしているため、
過去のグラディウス(主にMSX版)のストーリーを理解していると
より一層楽しめる。

年表

グラディウス暦6635年 ヴェノム博士誕生
グラディウス暦6641年 ジェイムス・バートン誕生
グラディウス暦6644年 北十字戦 MSXゴーファーの野望EpII
グラディウス暦6653年 超時空戦闘機「ビックバイパー」が完成
グラディウス暦6658年 闇の女神戦 グラディウス
グラディウス暦6660年 グラディウスII
グラディウス暦6664年 「メタリオン」の開発に着手 グラディウスリバース
グラディウス暦6664年 ヴェノム博士、クーデターを起こすが失敗 MSXグラディウス2
グラディウス暦6665年 「メタリオン」完成 MSXグラディウス2
グラディウス暦6666年 サイレント・ナイトメア事件 MSXグラディウス2
グラディウス暦6667年 ジェイムス・バートン、ラーズ18世に即位 MSXグラディウス2
グラディウス暦6709年 シードリーク作戦 沙羅曼蛇
グラディウス暦6718年 ラーズ18世死去(享年77歳)
グラディウス暦6790年 デヴィッド・バートン誕生
グラディウス暦6809年 刻の軍神戦 MSXゴーファーの野望EpII
グラディウス暦6815年 デヴィッド・バートン、ラーズ21世に即位 ★GR3のストーリー
グラディウス暦6832年 亜空間戦闘機「ファングバーン」起動成功 ★GR3のストーリー
グラディウス暦6840年 グラディウスIII
グラディウス暦7040年 グラディウス外伝
グラディウス暦7242年 グラディウスジェネレーション
グラディウス暦8010年 グラディウスV

惑星グラディウス

惑星グラディウスは、太陽系から2億8千万km離れたところに位置し、その地軸は太陽に対してほぼ水平を保つ。
このため、北半球では一年中太陽の恩恵を受け、逆に南半球は常に闇に閉ざされていた。
ここを母星とするグラディウス帝国は、人口約20億人、周囲に7つのネオ・スペースプラントと呼ばれる殖民星を持つ。
帝国の主要機能は、太陽のあたる北半球側に集中し南半球側の開拓はほとんど行われていない。
リーク人は、惑星グラディウスの南半球側に住む唯一の民族であった。

リーク人

惑星グラディウスの南半球に住んでいた先住民。
彼らの生活形態は原始的ではあったが、リークパワーという超能力を持つ。
その特異で強靭なパワーは、常に体内に保有する強力で特殊なマグネティック・イオンによって維持され、
それゆえ自然界に存在する多種雑多な宇宙線を極度に嫌い、
比較的宇宙線量の少ない南半球に住居を求めたのであった。
しかし、グラディウス帝国政府(北半球に住んでいたグラディウス人)は
原始的な彼らリーク人の存在を憂い、認知を拒否していた。
グラディウス歴6644年の「北十字戦」により初めての亜時空星団バクテリアンによる攻撃をうけ、リーク人は激減する。(この事件により、ジェイムス・バートンの両親は死去)
生き残ったリーク人はわずか12名。
しかし、復興に手間取る帝国政府の援助活動がリーク人に及ぶことはなく、その後4名が死亡した。
この時を期して、リーク人の帝国に対する不信と憎悪は急速に増大していった。
生き残ったリーク人の中で、もっとも帝国に対して憎悪を抱いたのはヴェノムであった。
しばらくして、彼は仲間ら4名と共に帝国政府のある北へ向かい、やがて音信は絶えた。
こうして生き残ったリーク人は3名となり、その中にジェイムス・バートンがいた。

リークパワーとはあらゆる生体及び機械のエネルギー源として使用可能なパワーである。
超時空戦闘機のエネルギー源としても長く使われた。
グラディウス関係の不可思議な事象はすべて「リークパワー」である。

ジェイムス・バートン

ジェイムスは当時3歳、両親を北十字戦で失った孤児であった。
グラディウス歴6645年、リークパワーの研究に着手していたグラディウス帝国宇宙科学庁は、
そのパワーの分析と利用価値に関する報告書を完成、その重大性から、リーク人の早期認知を政府に答申した。
この報告に基づき、政府はリーク人の正式認知を決め、リーク人保護政策を打ち出したのに続き、大掛かりなリーク人実態調査を実施した。
しかし、帝国に対して不信感を抱くリーク人たちは、帝国の保護政策に反発、
リークパワー研究のため宇宙科学庁に収容されたジェイムスを除く全リーク人が、間もなく帝国政府のもとを去った。
ジェイムスは将来の帝国宇宙軍への参加を志し、宇宙科学庁に残った。

ビックバイパー完成

グラディウス歴6647年、第16代皇帝が死去。かわって、ラーズ17世が第17代皇帝の座に就いた。
この頃から、惑星グラディウスを照らし続けてきた太陽に異変が起こった。太陽黒点が消滅し、中心部の温度が異常上昇を始めたのだ。

太陽光は次第に青みを増し、光量も増加していった。地表の温度は徐々に上昇し、気候にも変化の兆しが見え始めた。
これらの変化に対する対応は、グラディウスの技術力で十分可能であったが、
重大なことはグラディウス帝国の全エネルギー源が、太陽に含まれるリカベラー粒子の抽出して生成されているという事実であった。
太陽の異変によって、リカベラー粒子の抽出は不安定となり、エネルギーの供給に大きな影響が出始めたのであった。

帝国政府は、新しいエネルギー源としてリークパワー応用技術の確立を急いだ。
そのためにはリーク人の全面的な協力が必要となってくる。
帝国政府が、リーク人の探索、保護政策を急いだのもこういう背景があってのことであった。
この政策は、一部リーク人の反発を招いたが、おおむね順調に進行していった。
グラディウス歴6653年、宇宙科学庁は、リークエネルギー生成システムの開発に成功、
さらにはリークパワーエンジンを搭載した初めての超時空戦闘機「ビックバイパー」が完成した。
しかし、これと相前後して宇宙科学庁内部では、リーク人技術者とグラディウス人との間の対立が深まった。
ジェイムス・バートンは、両者間の対立を憂い、宇宙科学庁から国防省へと移籍した。

闇の女神戦(グラディウス)

グラディウス歴6658年、バクテリアンの再度の襲撃をきっかけに、第二次プラネット・ウォー「闇の女神戦」が勃発した。
この戦いで、ジェイムス=バートンはリークパワーエンジンを搭載した超時空戦闘機「ビックバイパー」のパイロットに任命され、激戦の末バクテリアン軍の撃退に成功した。
この戦いを契機にリークパワーは大いに注目され民間の研究機関をも巻き込んだ開発競争が激化していった。

ヴェノム博士

開発競争が激化してゆく状況のもと、宇宙科学庁初のリーク人の技術庁長官が誕生した。
彼こそが、「北十字戦」後、忽然と消え音信を絶った、ヴェノムであった。
ヴェノム長官指揮のもと、エネルギー効率を飛躍的に改善するための「ハイパードライブシステムII」が開発され、
このシステムをリークパワーエンジンに応用したサイキック・リークパワー推進装置が実用化されるに至った。
国防省は、次期超時空戦闘機への推進装置の本格的採用を決め、宇宙技術庁は最新鋭超時空戦闘機「メタリオン」の開発に着手した。

そのような状況の中で帝国政府は、ヴェノムの宇宙科学技術庁長官就任に対して秘かな疑惑を持ち始め、ヴェノム長官周辺の調査を実施した。
時を同じくして、宇宙科学庁内部のリーク人とグラディウス人との対立は静かに、しかし確実に進行していった。
やがてその対立は、宇宙科学庁と帝国政府間の対立へと発展する様相を見せ始め、グラディウス歴6664年、ついに宇宙科学庁によるクーデター勃発に至ったのである。

グラディウス歴6664年、宇宙科学庁長官であるヴェノム博士を始めとする10名によるクーデターは、17代皇帝ラーズのグラディウス軍緊急発動により鎮圧された。
ヴェノム博士らは逮捕されクーデターは失敗に終わった。軍事裁判ののちヴェノムらは惑星サードへと追放された。

しかし、クーデターの影響に政局の混乱は続き、翌6665年、不穏分子の凶弾により皇帝ラーズが暗殺され、
さらに帝国政府の後継者争いから政局は混迷の色を深め、事態は最悪を向かえた。
この間、ヴェノムら10名は、第三者の荷担によって惑星サードから脱出逃亡し、行方不明となった。

サイレントナイトメア事件(MSXグラディウス2)

グラディウス歴6665年、政局混迷の中、ヴェノムが帝国宇宙科学庁長官であった頃より開発の進められていた超時空戦闘機「メタリオン」が完成した。
「メタリオン」は、度重なるテストフライトで優秀な性能を如何なく発揮したが、
エネルギー増幅システムである「ハイパードライブシステムII」の効果が不安定である事実が指摘された。

調査の結果、国防省にもたらされた報告は、ヴェノムが惑星外に持ちだした「バイオコンピュータシステム」との連動が不可欠、というものであった。
グラディウス歴6666年、惑星グラディウスのネオ・スペースプラント7惑星からの通信が一斉に跡絶えた。
いわゆる「サイレント・ナイトメア事件」である。
帝国政府の調査により、何者かによる侵略であることが判明した。同年後半、侵略兆候がグラディウス本星へと及ぶに至り、事態は急速に緊迫の度を増していった。

侵略者は、バクテリアンの手により復活したヴェノムであった。

ヴェノムは、皇帝ラーズによって惑星サードに追放されたのち、バクテリアンの荷担により惑星シンへと逃れた。
バクテリアンは、ヴェノムに対してリーク人特有の超能力を最大限に引き出すため、大掛かりなサイボーグ手術を施した。
惑星シンにベースを構えた新生ヴェノムは、7つのスペースプラントを次々と侵略し、今まさにグラディウス本星に魔の手を延しつつあった。

グラディウス帝国政府は、新開発スペース・ファイター「メタリオン」の出動を決めた。
しかし、エネルギー増幅システムに不安材料のある「メタリオン」を駆っての出撃は冒険であった。
ヴェノムの持ちだした「バイオ・コンピュータ・システム」とのリンクを試みながら、ヴェノム艦隊を撃ち倒さなければならない。
その重要かつ困難な使命を帯びたパイロットに、帝国政府首脳は、「ビックバイパー」の元パイロットでありヴェノムと同じリーク人のジェイムス・バートンを指名した。
ジェイムスはこの使命に見事、勝利を収めた。

この後、ジェイムスは数々の功績をみとめられ
グラディウス星の皇帝、ラーズ18世に任命された。

シードリーク作戦(沙羅曼蛇)

惑星グラディウスの属するテスラ系銀河、
メタリオン星系内には惑星ラティスとそれに属する「ラティス系惑星群」がある。
ラティス・アイネアス・ラウィニア・キルケ・オデュッセウスの5惑星である。
ラティスには「炎の予言」なる古文書が存在し、
かつてラティス系惑星群に栄えた古代ラティス文明人が遺した物とされている。
しかし、その予言はなんと未来—すなわち現在—のラティス系惑星群の滅亡を予言していた。
そしてその予言通りに、5つの惑星は「沙羅曼蛇軍」と呼ばれる
謎の宇宙艦隊に攻撃を受け、制圧されてしまったのである。
ラティスは惑星グラディウスに救助を要請。
皇帝ラーズ18世(ジェイムス・バートン)は直ちに「シードリーク作戦」を発動し、
2機の戦闘機「サーベルタイガー」「スラッシャー」を惑星ラティスへと発進させた。

惑星ラティスの人間は、オゾン層が沙羅曼蛇軍による「ゼロスフォース」に汚染された事により、
宇宙線病を引き起こし、生命の危険にさらされている。
シードリーク作戦とは、リークパワーにより人工のオゾン層を作り出し、
惑星の生命を守る「シードリーク法」を大規模に軍事利用する作戦である。
また、この人工オゾンによりゼロスフォースも除去する事が出来る。

惑星ラティスに残留している人間を救出した後に、
ラティスを取り巻く他の4惑星をそれぞれ沙羅曼蛇軍から解放し、
リークシステムの設置を行い、それを起動させるのが作戦の内容である。

「サーベルタイガー」「スラッシャー」
惑星ラティス及び周辺の惑星を救うため、グラディウス宇宙軍が発動した
「シードリーク作戦」に投入された超時空戦闘機。
あらゆる物質からリークパワーを得ることができる。
戦術コンピューター「アレックス」を搭載し、
古代ラティス人の残した「炎の予言」を解読することができる。

この作戦の成功により、帝国は沙羅曼蛇軍を退けるが、
沙羅曼蛇軍の指揮をとっていたのは倒されたはずのヴェノムであった。

刻の軍神戦(MSXゴーファーの野望EpII)

ラーズ18世(ジェイムス・バートン)の直系子孫にあたるディヴィッド・バートンが誕生。
彼は非常に強力なリークパワーを持っていた。
バクテリアン軍との戦いに決着をつけるためにグラディウス宇宙軍は亜空間戦闘機「ヴィクセン」を開発。
パイロットにはディヴィット・バートンが選出された。

「ヴィクセン」
バクテリアン達の住む亜空間への航法を備えた機体。
タイムワープなどの亜空間航法を備えた事から亜空間戦闘機と呼ばれ、
ビックバイパーとメタリオンをベースにして作られた。
「ガウディ」と呼ばれるAIを搭載している。

ディヴィット・バートンがバクテリアン討伐任務中、
バクテリアンのゴーファー軍が不信なタイムワープを始める。
「ガウディ」によりバクテリアン軍の情報を採取すると
なんとバクテリアン軍は、過去の時代に飛び、ディヴィッドの祖先であり、
グラディウス軍を救ってきたジェイムス・バートンを殺害し歴史を変えようとしていた。

それを知ったディヴィッド・バートンは急遽ゴーファー軍の動きを読み
タイムワープを計るが、タイムワープ中、ゴーファー軍の攻撃にあい(ボスラッシュ)半年も遅れた時代に到着してしまう。(グラディウス暦6644年 北十字戦)
半年の間にゴーファーはすでにジェイムス・バートンを幽閉。
いくつかの殖民星を改造しており、そのスペースプラントをくぐりながらジェイムスを救出する。
赤子のジェイムスを救出すると生きていたヴェノムが現れ、
最後の攻撃を繰り出してくる。
ステージ中で取得した防御システムを使い、この最後の攻撃を防ぎ、
ディヴィッドは元いた時代へ帰還する。

そしてGR3へ。

GR3はこの物語の延長として語られる。
GR3のストーリーについては「GR3とは?」のページを参照。

主な登場人物のSS

ジェイムス・バートン

ディヴィット・バートン

ヴェノム博士

参考

グラディウス2 説明書
ゴーファーの野望EP2 説明書
ビックバイパー開発史 (グラディウスV初回限定資料)
グラディウスWiki byコナ研
ビックバイパーWikipedia


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最終更新:2023年03月24日 03:19