3.層積雲:気象と気候をつなぐ『失われた環』

 層積雲は日傘効果による地表面冷却効果が強く,地球放射収支に重要な影響をもたらすことは広く知られている.層積雲を構成するセル1つ1つは1kmに満たない一方,その全体の水平スケールは1000kmに及ぶことも珍しくない.気象学的な個々の雲の発達・消滅過程と気候学的な総観スケールの放射影響は,独立なテーマとして精力的に研究されてきたが,両者のつながりは必ずしも充分に議論されてこなかった.横断的な立場から層積雲を見つめなおす新たな視野が今求められている.本セッションでは,手法,フィールド,時間スケールを問わず層積雲ないし下層雲全般に関わる多様な講演を募集する.気象や気候形成における動的なプレイヤーとして層積雲を捉えなおす,そのきっかけとなるような問題提起を歓迎する.


第一日目 3月30日 (月)

16:15-16:25 
セッションの趣旨説明

(増永浩彦 名古屋大学地球水循環研究センター)
16:25-16:45 
雲タイプの観点からみた海上下層雲量と温度逆転層強度の関係

(神代剛 京都大学生存圏研究所)
16:45-17:05 
Marine Stratocumulus Cloud-Top Entrainment
(山口貴将 コロラド州立大学大気科学部)
17:05-17:30 
議論

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最終更新:2009年05月11日 08:52