アジアミステリリーグ / Asia Mystery League / 아시아 미스터리 리그 / 亞洲推理League / 亚洲推理League
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アジア各地のミステリ作家・ミステリ小説・ミステリ史の紹介と、日本ミステリの海外での刊行情報の掲載がメインのサイトです。
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(since 2010/11/01)
東野圭吾『容疑者Xの献身』の英訳版、エドガー賞候補に
(2012年1月)
昨年2月に英訳が刊行されていた東野圭吾『容疑者Xの献身』がアメリカ探偵作家クラブ主催の
エドガー賞最優秀長編賞
の候補に選ばれました。それに関連して、
- そもそも東野圭吾の作品はどれぐらい英訳されているのか
- 『容疑者Xの献身』は英語のほかにどんな言語に翻訳されているのか
- 東野圭吾作品を含む日本のミステリはアジアや欧米でどのように受容されているか
- 日本の推理小説がノミネートされうる世界のミステリ賞にはどんなものがあるか
- 伊藤計劃『ハーモニー』と東野圭吾『容疑者Xの献身』の知られざる(?)関係
- 日本の推理小説がフランスや中国のミステリ賞を受賞したことがある
- アメリカ探偵作家クラブの賞を受賞した日本人が存在する
『ハヤカワミステリマガジン』アジア・ミステリ特集号発売!
(2011年12月)
松川良宏名義で「東アジア推理小説の日本における受容史」を寄稿しました。
『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号 特集:
アジア・ミステリへの招待
2011年12月24日発売
- 資料と研究
- 島田荘司「東洋特急(オリエントエクスプレス)「アジア本格リーグ」」
- 松川良宏「東アジア推理小説の日本における受容史」
- アジアミステリガイド(編集部)
- アジア各国ミステリ事情
- 台湾/張筱森(ちょう しょうしん)「二〇一一年台湾ミステリ事情」
- 中国/阿井幸作「昨今の中国ミステリ事情について」
- インド/波多野健「インド――ミステリ大国の予感――」
- ミャンマー/高橋ゆり「ミャンマー・ミステリ事情 ドイルも知らなかった「ホームズ」熱帯事件録とその後」
- 短編
- インド/サニー・シン「待つ人」
- タイ/ミトラン・ソマスンドゥルム「計算機」
- 韓国/ソン・シウ「親友」
- 特集ページ以外での関連記事
- DVD REVIEW 朝鮮名探偵 韓国で話題の歴史ミステリ(小山正)
-
日本経済新聞2012年1月17日朝刊、文化面のコラム「文化往来」で上記の『ハヤカワミステリマガジン』アジアミステリ特集号が取り上げられました。
『本格ミステリー・ワールド2012』南雲堂、2011年12月17日発売
- 陳國偉「台湾ミステリー事情」
- 「黒蜘蛛クラブの挨拶」 - 中国・台湾・韓国のミステリ事情についての寄稿あり(執筆者はそれぞれ、臧歆春[ジャーナリスト]、張東君[台湾推理作家協会会員]、ユン・ヨンチョン[윤영천、編集者])
最近の主な更新
原書房『2011 本格ミステリ・ベスト10』
海外本格ミステリ・ランキング 12位
- 寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』(きょぎがいとうひょうりゅうき)
原書房『2011 本格ミステリ・ベスト10』
海外本格ミステリ・ランキング 14位
- 水天一色(すいてんいっしき) 『蝶の夢 乱神館記』
- (11位以下のランキングは載っていないので自分で集計しました)
寵物先生(ミスターペッツ)
『虚擬街頭漂流記』
(きょぎがいとうひょうりゅうき)は台湾で実施された第1回(2009年)島田荘司推理小説賞を受賞した作品です。台湾では2009年9月に刊行。日本語版は文藝春秋から2010年4月に刊行されました。文藝春秋のサイト内に特設サイトがあります →
文藝春秋 寵物先生『虚擬街頭漂流記』特設サイト アジアの本格ミステリに興味がある方はまずこの作品からどうぞ! 傑作です。
寵物先生の長編第2作は2012年に台湾で出版予定とのこと。邦訳の出版も期待したいところです。
アジア本格リーグは講談社が2009年9月から2010年6月にかけて刊行した叢書で、アジア各地の推理小説6作品が刊行されました。「本格」と銘打たれているものの、必ずしも本格ミステリ作品ばかりというわけでもありません。全6巻の中では、2006年に中国で刊行された本格ミステリ長編、水天一色(すいてんいっしき)
『蝶の夢』
がお勧めです。(水天一色の作品だと、学生探偵・杜落寒(ドゥー・ルオハン)が活躍するシリーズの長編『盲人与狗』(盲人と狗)が本格ミステリとして最も優れていると言われていますが、残念ながら未訳です)
アジアミステリニュース in Japan
- アジアミステリの翻訳出版
- 2009年
- 9月 講談社 〈アジア本格リーグ〉(全6巻)刊行開始。第1回配本は、
台湾
藍霄
『錯誤配置』、
タイ
チャッタワーラック『二つの時計の謎』。
- 11月 〈アジア本格リーグ〉
韓国
李垠
『美術館の鼠』、
中国
水天一色
『蝶の夢 乱神館記』刊行。
- 2010年
- 3月 〈アジア本格リーグ〉
インドネシア
S
・マラ・
Gd
『殺意の架け橋』刊行。
- 4月
台湾
の出版社が主催する第1回島田荘司推理小説賞の受賞作の邦訳
寵物先生
『虚擬街頭漂流記』(文藝春秋)刊行。
- 6月 〈アジア本格リーグ〉
インド
カルパナ・スワミナタン『第三面の殺人』刊行(アジア本格リーグ、全6巻完結)。
- 9月 武田ランダムハウスジャパンより、
インド
ヴィカース・スワループ『6人の容疑者』(上下巻)刊行。
- 2011年
- 2012年
- 春 文藝春秋より、
香港
陳浩基
『遺忘・刑警』の邦訳刊行予定。
- 関連情報
- 2010年 2月
- 第10回本格ミステリ大賞(主催 本格ミステリ作家クラブ)で、出版企画〈島田荘司選 アジア本格リーグ〉が「評論・研究部門」の候補に(会員による投票は5月、受賞は逃す)。
- 2010年11月25日
- 2010年12月18日
- 南雲堂『本格ミステリー・ワールド2011』発売。ミスターペッツがインタビューで次回作の予定などを語っているほか、「台湾ミステリー事情」も、執筆者が推理文学研究会の陳國偉(チェン・グオウェイ)に代わって例年通り掲載。昨年掲載されていた「中国ミステリー事情」のコーナーは今年は掲載されず。ほかに、イギリスの雑誌に掲載された「密室ミステリ」特集記事の全訳などもあり(日本の推理小説が、分量を割いて好意的に取り上げられている)。
- 2010年12月19日
アジアミステリニュース overseas
- 中国在住の阿井さんのブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の2010年12月7日の記事「熊猫 風雲急を告げる」で、中国のミステリ作家御手洗熊猫の初の長編作品『島田流殺人事件 -DARK SIDE OF THE AZOTH』の話題が取り上げられています。(写真は御手洗熊猫の現在までに刊行されている唯一の単行本『御手洗濁的流浪 -Mitarai Daku is Wandering』。5編収録の短編集) この『島田流殺人事件』、水天一色『蝶の夢』(邦訳版)の巻末解説でタイトルが紹介されていたのですが、実際はまだ刊行されていませんでした。島田荘司の5つの傑作長編『占星術殺人事件』、『斜め屋敷の犯罪』、『異邦の騎士』、『奇想、天を動かす』、『北の夕鶴2/3の殺人』に挑戦し、冒頭に「島田荘司に捧ぐ」、「新本格に捧ぐ」という献辞を据えたこの大長編は、日本を舞台にしているということがネックになり中国での出版が決まらず、現在自費出版の道を模索しているとのことです。
- 「中国のミステリ作家・御手洗熊猫の長編推理小説『島田流殺人事件』」(あらすじ、登場人物等の紹介)
- 関連Togetter:「御手洗熊猫 他 中国ミステリについて」
第2回島田荘司推理小説賞、受賞作決定!
(2011年9月9日)
中国語で書かれた本格推理小説を世界中から募集する第2回島田荘司推理小説賞の授賞式が9日、台湾・台北で開かれ、受賞作が島田荘司氏本人の口から発表されました。
受賞作は、香港の小説家・
陳浩基
(ちん こうき、1975 - )の
『遺忘・刑警』
。この作品の邦訳は2012年春に文藝春秋より刊行されます。
陳浩基『遺忘・刑警』 内容紹介 (台湾のネット書店の『
遺忘・刑警』のページより)
悪い夢を見て目覚める。頭が痛い。今まで何をしていたのか、まったく思い出せない。――そうだ、マンションで殺人事件があったんだ。妻の浮気に気付いた男が、妻の浮気相手の男と、妊娠中だったその妻を殺害するという事件。表面的には、すごく単純な事件。しかし、どこか妙な感じを受けた。これが刑事の直感というものだろうか。
なんとか身を起こし、仕事に向かう――と、その時になって、今日が2009年3月15日だということに気付いた。おかしい、今は2003年のはずだ。まさか……私は6年間の記憶を失っているのか?
途方に暮れていると、ある女性記者が、一時期センセーションを巻き起こしたこの「古い事件」の調査のために私を訪ねてきた。そして私は彼女と一緒に調査をすることになる。しかし、真相を探っていくうちに、私の不安は高まっていく。なぜなら、失った6年間の記憶の中に、私とその事件の間の人には言えない秘密が隠されているらしいことが分かってきたからだ……。