動物病理学総論

  • 著者 日本獣医病理学会
  • 出版社 文永堂
  • 価格 ¥12600
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簡潔に書かれた総論の教科書。図や写真もあまりなく、白黒ですから、これもアトラスとしては期待できません。しかし、病理学に必須の様々な概念が、多すぎず、少なすぎず、きれいにまとまっています。

各論に進み、わからない単語や概念があったら、また総論に戻り、総論と各論を行き来しつつ、何度も読み返せば、病理学の難解な用語も自然に頭に入ってくると思います。(管理人)


動物病理学各論

  • 著者 日本病理学会
  • 出版社 文永堂
  • 価格 ¥12600
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器官系統的に、代表的な病理疾患を記述した教科書。総論と同じく、図も写真も白黒です。各論に関しては、ヒトの教科書では学べないので、この教科書できっちりと学ぶと良いでしょう。

多くの人は、病理学で初めて「病気」を系統立てて学ぶと思います。その病気の代表的な病理変化を覚え、その病理変化の機構を総論で確認すると、病気を体系的に理解できると思います。

また、後の内科や外科などで再び同じ疾患に出会ったときに、もう一度見直すと、一つの疾患を様々な視点で見る癖がつくと思います。(管理人)


動物病理カラーアトラス

  • 著者 日本病理学会
  • 出版社 文永堂
  • 価格 ¥15750
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全編フルカラーの病理組織アトラス。上記の二冊と平行して、出てきた疾患をアトラスで確認すると、記憶にも残りやすく効果的です。

最近第二版になり、前版ではなかった肉眼写真が加えられました。また、見逃されがちですが、本書の「獣医病理学組織学の学び方と本書の使い方」の項は、一読することをお勧めします。病理学的なものの考え方がよくわかります。(管理人)


Necropsy Show and Tell:Veterinary Pathology Images

  • 著者 John M. King
  • 出版社 
  • 価格 ¥0
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ネット上で閲覧可能なカラーアトラス。【ここ】からいけます。pdfなどのファイルではなく、サイトです。2008年1月現在で、2783枚の写真が閲覧可能となっています。英語ですが、写真がメインですので、問題ないかと思います。

TopからSimple Serchをクリックして、写真が観たい疾病の英単語を入れれば、すぐに閲覧する事が出来ます。病名の英単語は、有名なものであれば大抵教科書に書いてありますので、それをたよりに検索してみてください。(酒井)



Robbins & Cotran Pathologic Basis of Disease

  • 著者 Vinay Kumar et al.
  • 出版社 Saunders
  • 価格 $98.69
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ヒトの病理学のスタンダードな教科書。管理人はパラパラめくったことがあるだけですが、フルカラーで大変見やすそうでした。読むとすれば、総論とその病態機序の部分でしょう。

amazonでは、原著の評価は大変高いですが、翻訳本は逆に大変低いです。こういった本は、やはり原著で読むことを推奨します。(管理人)



Tumors in Domestic Animals

  • 著者 Donald J. Meuten
  • 出版社 Blackwell
  • 価格 $167.44
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獣医腫瘍病理学のバイブル。これは教科書ではなく、参考書です。腫瘍の病理診断をするときの、一つの指標となる本です。通読する本ではありません。

病理の実習時等に、腫瘍の調べものをするのであれば、かなり役に立つと思います。ただし、腫瘍の病理学的所見は事細かに記載されていますが、臨床に関する事項はあまり載っていません。写真は豊富ですが、残念ながら白黒です。日本語訳もありません。

黒の表紙に、輝く赤色のタイトルが目を引きます。本棚の装飾にも一役買います。(管理人)


最終更新:2008年05月24日 22:34