第7回IROジャーマンチャンピオンシップ 2012年4月29日~5月1日(ドイツ連邦共和国/Herne)


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(閉会式にて、日本チームとして初めて国際大会の表彰台に上った大谷/ブリス)

第18回IRO世界大会(開催地/ウクライナ)に先立ち、ドイツ連邦共和国にて、第7回のジャーマンチャンピオンシップが開催されました。
日本からは災害救助犬神奈川の大谷&ブリスが参加し、瓦礫捜索部門(B段階)にて2席入賞しました。


               報告者/大谷久子
 
4月29日~5月1日(公開練習28日)にかけドイツ・Herneで開催された第7回ジャーマンチャンピオンシップに、ブリス(GSD)とともに参加しました。

(各国と各チームの旗が並ぶ開会式。phot by IRO)

今年度の世界大会には不参加を決めていたので、海外で開催されるインターナショナルチャンピオンシップに初めて参加することにしたのです。
第7回ジャーマンチャンピオンシップは出場頭数76頭。世界大会より少し少ない程度の大規模なテスティング・イベントでした。
参加はドイツのみならず、オランダ、ベルギー、スペイン、デンマーク、オーストリア、日本の7か国。賑やかでフレンドリーな雰囲気、また、世界大会と同じく抽選会やパーティーなどもあり大変充実した国際大会でした。

(服従試験。大会のメイン会場はSV(シェパード犬協会)が所有する犬訓練施設です。phot by IRO)

結果報告です。
瓦礫B試験において2位を獲得しました。

12分で捜索終了、告知も連続、自信にあふれた作業をし、犬の作業としては充分納得のいくものでした。

(実際のビル解体現場の一部で実施された瓦礫捜索試験で力強く捜索するブリス。phot by IRO)
(模擬遭難者を発見した後、意欲的に捜索を再開。phot by IRO)
(今試験で最も難易度の高かった模擬遭難者の位置を正確に特定しています。phot by IRO)

私のミスで大きく減点されましたが、4歳であった昨年世界大会でなんとか合格してから約10か月間の練習で犬は大きく成長していることを、喜ばしく感じています。
いつもハンドラーが大きなミスをして犬の足を引っ張ってしまい犬に申し訳なく思いますが、成長していかなければなりません。

海外でのインターナショナルチャンピオンシップや世界大会で日本の犬たちも合格してきています。
表彰台にはいまだ一頭も上ったことがありませんでしたが、苦労の連続だったブリスが、外からの下見もできない捜索現場という完全アウェイの厳しい捜索となったにもかかわらず、初の表彰台に上りました。
日本の犬が海外のチャンピオンシップで表彰台に上ることが不可能でないことが記録されたことは価値あることと思っています。

大会主催者ホフマンさん、SVの皆様、ASBの方々、お世話になりました。ありがとうございました。
また、来年お逢いしましょう。

地震大国日本でしっかりと働けるタフな救助犬の育成に、引き続き努力して行くつもりです。


このページの「phot by IRO」と表記のある画像は全てジャーマンチャンピオンシップ公式サイトよりご提供いただきました。




 










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最終更新:2013年03月05日 21:35