2012年1月 川崎市中原警察署防災訓練


神奈川県川崎市・中原署で実施された防災訓練で、救助犬の捜索作業と服従作業を行いました。

  • 主  催:中原警察署
  • 実施日時:20012年1月17日(火)
  • 会  場:神奈川県川崎市中原区 中原警察署
  • 参加頭数:ハンドラー4名(救助犬5頭)

中庭に設けられた模擬倒壊家屋の瓦礫内に被災者1名が取り残されているということで、まず救助犬が被災者の居場所を特定します。
救助犬チームは、模擬被災者の正確な位置を知りません。
模擬倒壊家屋は簡易で、いかにも周囲に匂いが漏れ出しやすそうですが、このような構造では下部から吸い込まれた空気が、煙突の役割を果たす屋根のてっぺんから上に向かって流れ出し、勢い良く周囲に拡散します。
空気とともに拡散した匂いが壁や車にぶつかって複雑に流れていることが、犬の動きからよくわかりました。

この犬は、周囲の「薄く広がった匂い」を根気よく追い求め、匂いのもとを突き詰め、被災者の潜む場所を特定しました。

1頭目の犬の捜索終了後、2頭目、3頭目の犬たちが同様に捜索を行い、それぞれ被災者の位置を直近から特定しました。

救助犬チームの報告後、機動隊が素早く救助作業を行います。

通常、こういった防災訓練では、捜索作業だけを行うことが多いのですが、今回は特に要請があり、救助訓練終了後、救助犬2頭による服従作業を行いました。

ただ『捜すことができる犬』を作るのではなく、『喜びをもって人と共に作業する犬を育てる』という私たち災害救助犬神奈川の基本的な考え方を、少しでも感じていただけたのではないかと思います。









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最終更新:2012年01月23日 16:02