第7回災害救助犬神奈川主催IRO試験 リポート

↑↑(捜索試験会場にて、ハンドラーと犬の作業を見守る多くの見学者)

2011年11月6日(日)、災害救助犬神奈川主催によるIRO試験を開催しました。

  • 会  場:静岡県 朝霧高原
  • 審査員:澤田和裕(IRO公認審査員)
  • 実施日時:2011年11月6日(日)   
  • 受験頭数:救助犬広域捜索試験A(RH-FL A)3頭 / 救助犬広域捜索試験B(RH-FL B)3頭

  • 試験結果
[救助犬広域捜索試験A(RH-FL A)]
犬名 捜索(200点) 服従(50点) 熟練(50点) 総合得点(300点) 所属
勝野/ドーン ♀ 138 36 48 222 神奈川
今村/ガンボア ♂ 140 35 47 222(合格) OPDES
堤/ロビン ♂ 138 36 40 214 神奈川

[救助犬広域捜索試験B(RH-FL B)]
犬名 捜索(200点) 服従(50点) 熟練(50点) 総合得点(300点) 所属
内芝/アプリル ♀ 106 41 35 182 OPDES
白田/アニー ♀ 154 45 41 240(合格) 神奈川
大谷/ブリス ♂ 138 47 47 232 神奈川

注)合否について
IROの国際救助犬試験は、各課目それぞれ70%以上の得点で合格となります。ただし、総合得点で210点/300点を獲得しても、合格点に達しない課目があれば合格にはなりません。

↑↑(告知している犬のもとに走り、仮想被災者を確認するハンドラー)
↑↑(指示に従って尾根を駆け上った犬が、エリアをチェックして戻る様子)
↑↑(仮想被災者を発見、確認後、通路に駆け戻るハンドラー)
↑↑(熟練試験・移送。ハンドラーに抱き上げられた犬が他人の腕に受け渡される様子)
↑↑(熟練試験・遠隔指示による方向転換。スタート地点からの出発)
↑↑(熟練試験・瓦礫歩行。今回は伐採された木材を利用しました)

  • 総評
今試験は多くの外部の皆様のご協力をいただくことで開催することができました。お手伝いいただいた皆様には、心より感謝申し上げます。
また、例年にない多数の見学者を迎え、IRO広域捜索試験に対する関心の高まりを実感するものとなりました。

今回の試験は、A段階、B段階とも、それぞれ合格1頭という結果でした。これは当会の広域試験で、過去、最も少ない数字です。
理由のひとつとして、A段階受験犬が全て2歳齢、B段階の犬たちも4~5歳齢と若かったことがあるでしょう。犬の練度、ペアとしての練度が、広域試験の持つ厳しさ、難しさの中で浮き彫りになりました。
そして、合格、不合格に関わらず、すべてのペアが自分たちの課題を持ち帰る試験となったことと思います。

なお、現行の試験規則により開催される当会主催のIRO広域捜索試験は、今回が最後です。次回2012年開催予定の試験は、来年1月1日より施行される新規定に準じて実施されます。
新規定では広域試験B段階の捜索試験に大きな変更が予定されており、これまでとはまた違った難しさや課題を感じる試験になることでしょう。(災害救助犬神奈川/勝野英樹)


☆Phot by NOZOMU WAKAYAMA





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最終更新:2011年11月15日 13:29