2011年1月神奈川県大磯町・平塚市・二宮町消防本部合同訓練


主催・神奈川県大磯町消防本部、平塚市、二宮町の各消防本部の合同で実施した救急救助訓練に、災害救助犬神奈川の犬とハンドラーが「救助犬チーム」として参加しました。

  • 主  催:大磯町消防本部
  • 実施日時:20011年1月10日(月)
  • 会  場:神奈川県大磯町 大磯町立生沢プール跡地
  • 参加頭数:ハンドラー3名(救助犬3頭)、補助要員2名


今回の訓練は、実際の大規模災害を想定し、複数の消防本部に所属する救助隊が円滑に連携して救助活動に当たれることを大きな目的としています。

そこで、まず消防本部による「指揮本部」が設けられ、私たち救助犬チームを含む各部隊すべてが指揮本部の指示によって作業を行いました。
また、各隊の作業内容や情報などを指揮本部を通じて全体で共有できるようになることも、この訓練の課題のひとつとなりました。

倒壊建物の瓦礫内に複数の被災者が取り残されているという情報に基づき、本部の指示により、まず救助犬が被災者の正確な位置を特定しています。
今回は、捜索作業、救助作業ともに、ブラインド(作業員が被災者の位置や状況を知らされていない状態)で行われました。

1頭目の犬の捜索終了後、2頭目の犬が確認を行っているところです。3頭の犬たちがそれぞれエリア全体の捜索を行い、3名の生存者の位置を直近から特定しました。

救助犬チームの発見情報、救助作業の内容などが、順次このホワイトボードに記入されて行きました。
このホワイトボードによって、指揮本部と各隊が情報を共有します。

救助犬チームからの情報をもとに消防の救助隊が救助作業を行います。
今回は非常に狭く屈曲した空間からの救助活動をテーマに設定され、それぞれの被災者の状況に合わせた救助作業が、隊ごとに工夫されていました。

救助隊によるすべての救助作業終了後、救助犬による確認が行われました。この犬はハンドラーの指示にしたがって対象エリアの隅々まで捜索を行いました。
そして、対象エリア内に被災者が取り残されていないことを確認したのち、すべての訓練が終了しました。

一般的な防災訓練にくらべ、実際の被災現場を想定した訓練内容としていただいたことから、救助犬チームとしても、救助隊とのより円滑な作業協力のための手順の確認などができ、大変意義深い訓練となりました。









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最終更新:2011年01月18日 16:26