2018年6月 建物捜索訓練(東京都町田市)



『東京映像美術株式会社』本社社屋を使用した定例建物捜索訓練会を実施させていただきました。

  • 会場:東京都町田市
  • 協力:東京映像美術株式会社/東京Mix株式会社
  • 実施日時:2018年6月9日(土) 9:00~16:00
  • 参加頭数:5名/救助犬3頭


梅雨に入り、犬の訓練には不向きな気候になってきました。
犬という生き物はおおむね寒さには強く暑さには弱いのが一般的ですが、中でもシェパードのように体の大きな犬たちは特に暑さに弱いと言われています。
建物や室内の捜索作業では、暑さへの気遣いが特に大切です。
捜索作業の中での犬たちは、体を駆使することはもちろんですが、同時に頭脳を駆使して作業をします。人間と同様、「考える」「頭を使う」ということは、とてもエネルギーを使い、疲労するもの。そのぶん暑さの影響を受けやすくなるというわけです。

幸いこの日は犬たちの暑さへの馴到にほどよい暑さとなってくれました。

↑↑汗をかけない犬は体熱の処理がうまくできません。そのため体を動かした後はクールTシャツを着せ、効率よく体熱を下げてやります。

↑↑犬の行動を見ていると、この時期の飲水の主な目的は、水分の補給ではなく、体の中から熱を下げることのように感じます。水中毒にならないよう、電解質を含んだ水ものを与えるなどの注意をしながら、体調を管理します。

↑↑比較的暑さに強い小さい犬も、作業のあとはクールTシャツでしっかりと冷やしてやります。

難しい建物捜索に「暑さ」というストレスが加わるため、ふだんは何気なくこなしている捜索条件が、犬たちにとって過酷な作業になることも十分にありえます。人間の側は、そのことをよく理解した上で練習セットを組んでやらなくてはなりません。

そのため、こういった状況での練習は、自分たちの犬をよく観察し、適切にフィードバックをすることをハンドラー自身が学ぶための、すばらしい機会であり材料となります。
犬たちを「暑さに慣らす」といった発想に基づいた組み立てだけでは、せっかくの機会を活かしきることができません。

会場と機会をご提供下さいました東京映像美術株式会社ならびに今回も細やかなご配慮をいただきました施設管理スタッフの皆様に感謝申し上げます。



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最終更新:2018年12月15日 21:43