第18回災害救助犬神奈川主催IRO試験(広域) リポート


2017年11月25日(土)~26日(日)災害救助犬神奈川主催によるIRO(国際救助犬連盟)広域試験を開催しました。
↑↑(捜索試験:鉄板の下に配置された仮想被災者を発見、告知するラブラドール)

  • 会 場: 静岡県 富士宮市
  • 審査員:澤田和裕(IRO公認審査員)
  • 実施日時:2017年11月25日(土)~26日(日)
  • 受験頭数:IRO救助犬広域索試験A(RH-FL A)2頭 / IRO救助犬広域捜索試験B(RH-FL B)4頭

・試験結果(出場順)
[救助犬広域捜索試験A(RH-FL A)
犬名 捜索(200点) 服従・熟練(100点) 総合得点(300点) 所属
白石/アニー ♀ 186 63 249 神奈川
前澤/インディ ♂ 174 77 251(合格) 神奈川

[救助犬広域捜索試験B(RH-FL B)]
犬名 捜索(200点) 服従・熟練(100点) 総合得点(300点) 2018年世界大会 所属
勝野/ドーン ♀ 187 86 273(合格) 出場権獲得 神奈川
若月/椋 ♂ 193 99 292(合格) 出場権獲得 神奈川
大谷/ビズ ♂ 181 94 275(合格) 出場権獲得 神奈川
永田/セツ ♀ dis 72 dis 神奈川

注)合否について
IROの国際救助犬試験は、各課目それぞれ70%以上の得点で合格となります。ただし、総合得点で210点/300点を獲得しても、合格点に達しない課目があれば合格にはなりません。

注)2018年IRO世界大会出場権
2018年9月開催予定のIRO世界大会(開催地・スロベニア)出場資格は、当該部門のB段階試験で総合270点以上を得点し合格したペアに対して与えられます。
従来は出場資格は2年間有効でしたが、2019年度より世界大会の出場システムが変更されることから、本シーズンのリザルトは次回大会の出場権に限定されます。


↑↑(服従試験:審査員への申告の様子。今年も好天に恵まれ、富士山に見守られた試験でした)
↑↑(服従試験:長い脚側行進のあと、4名の「動く群衆」の周囲を歩く課目に続きます)
↑↑(服従試験:円筒の上で「動く橋」を元気にクリアするミニチュア・プードル)
↑↑(A段階捜索試験:スタート前に風向きを確認)
↑↑(A段階捜索試験:この身体で大きな犬たちと同じ作業をこなす小さなトイ・プードル)
↑↑(A段階捜索試験:一昨年に続く2度めの挑戦で元気に仮想遭難者2名を発見しました)
↑↑(B段階捜索試験:笹薮の中の第一仮想遭難者を発見し、安定した告知作業を見せたG・シェパード)


・総評

昨年は心ならずも開催中止せざるを得なかった年1回の広域捜索試験ですが、本年は無事開催することができました。幸い好天に恵まれ、また、多くの方のご協力をいただいての開催です。

A段階試験では、一昨年の受験から格段の成長を見せた体重3キロに満たないトイ・プードルが、しっかりと練習の成果を見せてくれました。また、B段階試験では前回試験で告知作業に大きな課題を残したジャーマン・シェパードが格段の成長を見せ、仮想被災者3名すべてを安定して告知。
時に犬にとって過酷な要求度となることもあるIRO試験ですが、自信いっぱい、元気に作業をしている犬たちの成長した姿に、性急に結果を求めず犬の心情を大切に作業を作っていくことの大切さをあらためて感じさせられます。

また、作業開始から一貫して高度な作業を見せた熟練犬2頭と若い犬1頭の計3頭が、来年2018年開催予定のIROワールドチャンピオンシップへの出場資格を満たす得点で合格したことを付け加えておきたいと思います。

私たちは、このIRO試験を「訓練評価」の目安と考えており、試験の主催者として、試験の結果がそのペアにとって今後の指針のひとつとなってくれれば、こんなに嬉しいことはありません。
今後とも、実働に向けての良い試験を実施していきたいと考えます。

今回も、試験開催、運営にあたって、多くの皆様のご支援、ご協力をいただきました。多くの方のご協力で成り立っている救助犬の育成であり、試験です。その誠意を、ご厚意を、実働という形できちんと還元できるよう、これからも取り組んで参ります。(災害救助犬神奈川/勝野英樹)