第17回災害救助犬神奈川主催IRO試験(瓦礫) リポート


2017年5月3日(祝・水)~4日(祝・木)の2日間、災害救助犬神奈川主催によるIRO瓦礫試験を開催しました。
↑↑(土砂災害現場を想定された新しい瓦礫捜索エリア)

  • 会 場: 新潟県 長岡市/見附市
  • 審査員:澤田和裕(IRO公認審査員)
  • 実施日時:2017年5月3日(祝・水)~4日(祝・木)
  • 運営協力:HOT DOG CLUB
  • 会場協力:(有)五十嵐建材 /稲保ドッグパーク
  • 受験頭数:救助犬瓦礫捜索試験A(RH-T A)1頭 / 救助犬瓦礫捜索試験B(RH-T B)5頭

・試験結果
[救助犬瓦礫捜索試験A(RH-T A)
犬名 捜索(200点) 服従・熟練(100点) 総合得点(300点) 所属
白石/アニー ♀ 124 70 194 神奈川

[救助犬瓦礫捜索試験B(RH-T B)]
犬名 捜索(200点) 服従・熟練(100点) 総合得点(300点) 世界大会 所属
若月/椋 ♂ 177 96 273(合格) 出場権獲得 神奈川
前澤/インディ ♂ 118 67 185 神奈川
永田/セツ ♀ 113 67 180 神奈川
戸塚/ドウタ ♂ 94 71 165 RDTA
大谷/ビズ ♂ 136 95 231 神奈川
注)合否について
IROの国際救助犬試験は、各課目それぞれ70%以上の得点で合格となります。ただし、総合得点で210点/300点を獲得しても、合格点に達しない課目があれば合格にはなりません。

注)2017年IRO世界大会出場資格
IRO世界大会の出場資格は、期間内に各加盟国・加盟団体で実施されたIRO試験の、それぞれの捜索部門B段階試験で総合270点以上を得点し合格したペアに対して与えられます。
本年の世界大会は9月にオーストリア/エープライヒスドルフにて実施の予定です。
IRO WOrldchanpionship 2017



↑↑(服従試験会場:環境、設備の充実したグラウンドを使用させていただきました)
↑↑(服従試験:慎重な足取りで水平はしごを渡る若いラブラドール)
↑↑(服従試験:高い練度の服従作業を見せるラブラドール)
↑↑(服従試験:遠隔で指示されたテーブルに飛び乗るブルトン)
↑↑(服従試験:バレルブリッジは大きく動くので、このシェパードの足取りはていねいです)
↑↑(服従試験:ギャラリーが笑顔になるほど元気なトイプードルの作業)
↑↑(服従試験:群衆の中でも精度高い脚側行進を見せたシェパード)
↑↑(捜索試験:コンクリート瓦礫の上で足を滑らせながら直近でしっかりと告知)
↑↑(捜索試験:実際の土石流を彷彿とさせる現場にひるまず捜索するラブラドール)
↑↑(捜索試験:小さな身体で勇敢に瓦礫の山を捜索し、発見・告知しました)
↑↑(捜索試験:強い日差しの中、開始前の申告でわずかな日陰に犬を置くハンドラーの気遣いがありました)
↑↑(捜索試験:気流が吸い込まれ特定の難しい隠れ場所を粘り強く捜索)
↑↑(捜索試験:ハンドラーの存在が犬の作業のバックアップとなるよう心を砕きます)

・総評

休業日の工場を捜索会場として使用させていただく4回めの試験となった今回は、従来のメイン会場だった機械棟を使用せず、まったく新しいエリアで実施することになりました。

広い平場に巨大な瓦礫の山が分散している新会場は、土石流による災害現場という設定。ハンドラーの移動可能範囲は広いものの、瓦礫の規模が大きく、高難易度のセットです。
加えて、ホームでありながらこれまでまったく練習を行っていないエリアであること、試験会場としての状況をハンドラーが事前に知らされていないこと、真夏日の炎天下で実施された、など、複数の条件が手伝って、標準的なIROテストの要求度よりも高難易度の現場となりました。

そのためか、高い練度と年齢が6才という充実した犬のみの合格。
30分間力を尽くしながら結果に繋がらなかった若い犬たちには、想定外にハードな捜索となったことが伺われます。
彼らもまた遜色ない「捜す力」「告知する力」を持って試験に臨んでいるはず、しかし、その力を出し切るような「よい作業」をさせてやることができたか?そう問われたように感じた試験でした。
人も犬も苦しかった30分。苦しければ苦しいほど、この試験からより多くのものを持ち帰り、実働捜索チームとして今後のよりよい訓練に活かして行かなくてはならないと考えます。

今後とも、実働に向けての良い試験を実施して参ります。

今回も、試験開催、運営にあたって、見附市HOT DOG CLUBメンバーの皆様の行き届いたご支援、ご協力をいただきました。ありがとうございました。また、会場のご提供をいただきました企業・団体各位に篤く御礼申し上げます。(災害救助犬神奈川/勝野英樹)