第15回災害救助犬神奈川主催IRO試験(広域) リポート


2015年11月22日(日)~23日(月・祝)災害救助犬神奈川主催によるIRO(国際救助犬連盟)広域試験を開催しました。
↑↑(捜索試験:伐採された木の上に駆け上り仮想被災者を発見、告知するラブラドール)

  • 会 場: 静岡県 富士宮市
  • 審査員: 澤田和裕(IRO公認審査員)
  • 実施日時: 2015年11月22日(日)~23日(月・祝)
  • 運営協力: 新潟県見附市HOT DOG CLUB
  • 受験頭数: IRO救助犬広域索試験A(RH-FL A)2頭 / IRO救助犬広域捜索試験B(RH-FL B)4頭

・試験結果
[救助犬広域捜索試験A(RH-FL A)
犬名 捜索(200点) 服従・熟練(100点) 総合得点(300点) 所属
永田/セツ ♀ 159 75 234(合格) 神奈川
前澤/インディ ♂ 111 86 197 神奈川

[救助犬広域捜索試験B(RH-FL B)]
犬名 捜索(200点) 服従・熟練(100点) 総合得点(300点) 世界大会 所属
大谷/ビズ ♂ 182 73 255(合格) 神奈川
勝野/ドーン ♀ 138 86 224 神奈川
若月/椋 ♂ 190 89 279(合格) 出場権獲得 神奈川
今村/ガンボア ♂ 191 97 288(合格) 出場権獲得 OPDES

注)合否について
IROの国際救助犬試験は、各課目それぞれ70%以上の得点で合格となります。ただし、総合得点で210点/300点を獲得しても、合格点に達しない課目があれば合格にはなりません。

注)2015年IRO世界大会出場権
2016年9月開催のIRO世界大会(開催地・イタリア)出場は当該部門のB段階試験で総合270点以上を得点し合格したペアに対して与えられます。


↑↑(服従試験:「厳しく公正だった」と見学者の感想をいただいた審査員の採点と講評の様子)
↑↑(服従試験:2歳齢ながら安定した脚側行進を見せるG・シェパード)
↑↑(服従試験:正確な作業を見せるマリノワの招呼からの正面停座)
↑↑(捜索試験:待機テントで和やかな昼休憩のひととき)
↑↑(服従試験:指示された方向にいきいきと発進してゆくG・シェパード)
↑↑(捜索試験:小さなトイ・プードルが暗い森の中の仮想被災者を発見しました)
↑↑(捜索試験:こちらはM・プードル.大きさのハンデを感じさせない作業内容でした)
↑↑(捜索試験:捜索作業終了後のデブリーフィング.このラブラドールはまだ捜索意欲いっぱいです)
↑↑(捜索試験:捜索開始とともにあっという間にハンドラーから離れてゆくマリノワ)
↑↑(3名の仮想被災者を発見し、デブリーフィングの間静かに待機するG・シェパード)

・総評

昨年同様の3連休を利用して開催となった今大会は、例年どうりの晴天とはいかなかったものの、雨に降られることもなく、また多くの協力者、見学者を迎えての賑やかなもとのなりました。

A段階試験では、昨年の受験で成果を出せなかった犬とハンドラーが、それぞれに1年間の練習を経ての成長を見せてくれました。

B段階試験では広域B初受験の2歳齢の犬が、発展途上の中での能力いっぱいの作業を見せてくれました。
いずれも5歳齢を過ぎた壮年期の犬たちの作業は例年以上に極めて安定しており、高いレベルのものでした。

犬の高度な作業内容に関わらず、捜索にともなう様々な自然条件からくるハンドラーの判断の誤りで全仮想被災者の発見に至らなかったペアは、試験結果としては残念でしたが、他のペアが気付けなかった何かを、この試験から持ち帰ることができたのではと考えます。

私たちは、IRO試験の要は「合否」ではなく「訓練評価」にあると考えており、試験の主催者として、試験の結果がそのペアにとって今後の指針のひとつとなることを常に望んでいます。
時により「合格」」よりも「不合格」が、そのペアにとって一層大きな財産になることもあるのだということを忘れず、この試験の内容と結果を持ち帰っていただければ嬉しく思います。

今後とも、実働に向けての良い試験を実施していきたいと考えます。

今回も、試験開催、運営にあたって、見附市HOT DOG CLUBメンバーはじめ、多くの皆様の行き届いたご支援、ご協力をいただきました。ありがとうございました。(災害救助犬神奈川/勝野英樹)