第14回災害救助犬神奈川主催IRO試験(瓦礫) リポート


2015年6月13日(土)~14日(日)災害救助犬神奈川主催によるIRO瓦礫試験を開催しました。
↑↑(昨年同様、稼働中のプラントを利用した捜索会場)

  • 会 場: 新潟県 長岡市ほか
  • 審査員: 澤田和裕(IRO公認審査員)
  • 実施日時: 2015年6月13日(土)~14日(日)
  • 運営協力: 見附市HOT DOG CLUB
  • 会場協力: (有)五十嵐建材 / ユニオンツール(株)
  • 受験頭数: 救助犬瓦礫捜索試験A(RH-T A)3頭 / 救助犬瓦礫捜索試験B(RH-T B)7頭

・試験結果
[救助犬瓦礫捜索試験A(RH-T A)
犬名 捜索(200点) 服従・熟練(100点) 総合得点(300点) 所属
金子/紅衣 ♀ 140 72 212(合格) 神奈川
野口/ボルト ♂ 140 44 184 OPDES
戸塚/ポン ♂ 147 83 230(合格) RDTA

[救助犬瓦礫捜索試験B(RH-T B)]
犬名 捜索(200点) 服従・熟練(100点) 総合得点(300点) 世界大会 所属
前澤/インディ ♂ 140 96 236(合格) 神奈川
大谷/ビズ ♂ 110 81 191 神奈川
多田/ルナ ♀ 191 79 270(合格) 出場権獲得 OPDES
勝野/ドーン ♀ 126 92 218 神奈川
今村/ガンボア ♂ 118 96 214 OPDES
永田/セツ ♀ 56 90 146 神奈川
若月/椋 ♂ 191 95 286(合格) 出場権獲得 神奈川

注)合否について
IROの国際救助犬試験は、各課目それぞれ70%以上の得点で合格となります。ただし、総合得点で210点/300点を獲得しても、合格点に達しない課目があれば合格にはなりません。

注)2015年IRO世界大会出場権
2015年9月開催のIRO世界大会(開催地・デンマーク王国オールボー)出場は当該部門のB段階試験で総合270点以上を得点し合格したペアに対して与えられます。


↑↑(服従試験:小さなトイプードルの脚側行進。良い集中でした)
↑↑(服従試験:前後に動く橋に飛び乗り、ぴたりと静止するマリノワ)
↑↑(服従試験:遠隔からの指示による方向転換)
↑↑(服従試験:IRO試験に初挑戦のW・コーギー・カーディガン.「移送」課目実施中です)
↑↑(服従試験:試験後の採点と評価は全員で聞きます)
↑↑(捜索試験:昨年以上の大量の堆積物にもひるまず上がってゆくG・シェパード)
↑↑(捜索試験:2フロアあるプラントの施設全体を捜索会場として活用しました)
↑↑(捜索試験:空気が吹き抜けやすく特定の難しい高さのある工場内。犬が告知しハンドラーが確認しています)
↑↑(捜索試験:犬の告知の様子から仮想被災者の位置を高所と判断し、審査員に指し示すハンドラー)
↑↑(捜索試験:コンテナ内の仮想被災者を確認するハンドラー。その間も犬はハンドラーのもとから離れません)

・総評

昨年に続き、休業日の工場を捜索会場として使用させていただいての試験開催となりました。参加頭数は当会主催のIRO試験としては最多の10頭です。

捜索会場の中心となった建物は高さのある2層の構造で極めて空気が吹き抜けやすく、また、屋外には昨年以上にうず高く積み上げられた堆積物の大きな山が2つもあるなど、この会場特有の条件が難易度を高くしています。

まだ初級段階であるA段階の犬たちにとっては、空気が吹き抜け、かつ、臭源に近づきにくいという設定から匂いを突き詰めることが難しくなり、犬の告知の様子から仮想被災者の位置を正確に特定することができませんでした。
またB段階試験では、捜索開始前に審査員から課された条件によって犬の作業意欲に大きなブレーキがかかり、ふだん通りの作業であるはずのものが、犬にとっての重労働に変化してしまったケースがありました。そのことが、例年にない合格率の低さに反映しているように思えます。

精緻にかつ精度高く作り上げられた作業であればあるほど、ハンドラーの仕事は繊細になる。そして、自分の犬の作業を守れるのはハンドラー自身しかいないのだということをしっかりと自覚できたのなら、そのハンドラーは、この試験から大きなお土産をもらったといえるのではないでしょうか。

今後とも、実働に向けての良い試験を実施していきたいと考えます。

今回も、試験開催、運営にあたって、見附市HOT DOG CLUBメンバーの皆様の行き届いたご支援、ご協力をいただきました。ありがとうございました。また、会場のご提供をいただきました企業各位に篤く御礼申し上げます。(災害救助犬神奈川/勝野英樹)