第13回災害救助犬神奈川主催IRO試験(広域) リポート


2014年11月23日(日)~24日(月)災害救助犬神奈川主催によるIRO広域試験を開催しました。
↑↑(終日天候に恵まれた試験となりました)

  • 会 場: 静岡県 朝霧高原
  • 審査員:澤田和裕(IRO公認審査員)
  • 実施日時:2014年11月23日(日)~24日(月)   
  • 受験頭数:救助犬広域捜索試験A(RH-FL A)4頭 / 救助犬広域捜索試験B(RH-FL B)3頭

  • 試験結果
[救助犬広域捜索試験A(RH-FL A)
犬名 捜索(200点) 服従・熟練(100点) 総合得点(300点) 所属
大谷/ビズ ♂ 149 83 232(合格) 神奈川
野口/ボルト ♂ 159 62 221 OPDES
永田/せつ ♀ 50(中止) 75 125 神奈川
前澤/インディ ♂ 121 48 169 神奈川

[救助犬広域捜索試験B(RH-FL B)]
犬名 捜索(200点) 服従・熟練(100点) 総合得点(300点) 世界大会 所属
今村/ガンボア ♂ 179 93 272(合格) 出場権獲得 OPDES
勝野/ドーン ♀ 183 82 265(合格) 神奈川
若月/椋 ♂ 191 93 284(合格) 出場権獲得 神奈川
注)合否について
IROの国際救助犬試験は、各課目それぞれ70%以上の得点で合格となります。総合得点で210点/300点を獲得しても、合格点に達しない課目があれば合格にはなりません。

注)2015年IRO世界大会出場権
2015年9月開催予定のIRO世界大会(開催地・デンマーク)出場は当該部門のB段階試験で総合270点以上を得点し合格したペアに対して与えられます。


↑↑(初日は服従試験でした。広域試験初挑戦の若い犬たち)
↑↑(こちらもIRO試験初挑戦の若い犬による集中力のある服従作業)
↑↑(グラウンドサイドから全員で服従作業を見学します)
↑↑(捜索試験は2日目に行われました。体重3kgのトイ・プードルが元気に森を捜索しています)
↑↑(Bの段階試験の申告とブリーフィングの様子。B段階では犬を最大限に活かすための戦略も大切です)
↑↑(B段階試験のマリノワ。植生や地形の変化にもひるまず一定のペースで捜索を継続しています)
↑↑(ヘビーブッシュの中の仮想遭難者を発見、安定した告知をするM・プードル)

・総評

例年より1ヶ月遅い開催となった今回は、前日の準備日を含め3日とも好天にめぐまれた広域試験となりました。

A段階試験を受験した4頭のうち2頭は1才齢。IRO試験への初挑戦であり、その作業内容からも、当会における次世代の犬たちが着実に育ってきていることを感じることができました。

また、このエリアでの捜索試験は3度めながら、審査員は前2回とは反対側にスタートラインを設定。そのためB試験段階試験において要求される戦略では、これまでと異なった視点からのプランニングが必要になりました。しかしB試験段階試験を受験した3組はいずれも極めて高レベルの安定した作業を見せ、実働犬とそのハンドラーとしての基礎力の高さが確認できる結果となりました。

捜索試験後、審査員より、今試験より新たに導入された採点基準についてのレクチャーもいただき、日々工夫を加え変化するIROについての認識を新たにすることもできました。

最後になりましたが、今回も、試験開催にあたって多くの皆様の温かいご協力をいただきましたことを、感謝申し上げます。
私たちの災害救助犬神奈川の活動が実働を前提とするものであることをけして忘れることなく、この試験の内容と結果を、犬、ハンドラー、チーム力の向上に活かして参ります。


(災害救助犬神奈川/勝野英樹)





最終更新:2014年11月25日 19:42