俺は悩んでいた
心から悩んでいた

悩みすぎて疲れた
息をするのも疲れた
だから死のうと思った

そうしたら無駄に覇気が湧いてきて
最後に、恥を忍んで、誰かに話したかった
俺が死を選ぶ訳を話しておきたかった

話を聞いてくれたあの人は
悲しそうな、泣きそうな顔をして俺を抱きしめた
胸にぎゅっと…

俺は何も考えられなくなった
いや正確には考えていた…おっぱいの事を
おっぱいの事しか考えられない
なんだこの弾力はなんなんだ

もちろんお互い服を着ているからなんの熱さもない。
だが、この、熱ではないじんわりとしたぬくもりはなんだろう
ああおっぱい、ああおっぱい! 凄いなおっぱい!

あの人が何か話しかけている
だが俺には聞き取ることができない
…ああおっぱいなんだよこれすげえよおっぱい!

おっぱいおっぱいうるせえよ俺の脳内!
きっといい事を感動するような事を言ってくれているんだろうに…
ああもったいないああおっぱい!

あの人はそっと腕を放し、「一緒に朝ごはんを食べに行こう」と誘ってくれた
俺は頷いた…

頭の中にはいまだにおっぱいコールが鳴り響いているが、そのうちおさまるだろう
ああ…すげえ、すげえよ大胸筋って奴は…
俺はスポーツジムに通うことを決めた

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最終更新:2010年10月19日 17:03