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【登場人物】
男 エディ  女 アビー
男 車掌   女 給仕
男 刑事


エディ_1「ここは走る密室だ。犯人は僕達の中にいる」
アビー_1「そんな事を話してもいいの? 私が犯人かも…」
エディ_2「信用させてくれ、アビー。
     素人が探偵を気どるなら、絶対の信頼がおける助手が必要なんだ。
     僕は君を信用したい」
アビー_2「いいわ、エディ。私もあなたを信用する!」
エディ_3「彼を殺した犯人は、絶対に僕らが見つけ出すんだ!」

後輩「……と、こんな話を思いついたんすよ」
先輩「列車ツアーの中での殺人か…つーかオリエント急行か」
後輩「一応。で、この先がまだ思いつかなくって」
先輩「動機とかトリックとかは決まってんだろ?
   そこまで、探偵をどう動かしてくかか……」
後輩「いいえー。まったく全然先が見えなくってー。
   とりあえず俺的に燃えキャラできたから使ってみようと思って」
先輩「おい……ミステリーだろ? 事件あってのキャラクターだろ?」
後輩「まあまあ。オチは一応頭にあるし、いけますって!」
先輩「オチね……これ最終的に被害者は死んでないってオチだったりし……」
後輩「えー、どうしてわかったんですかー!」
先輩「……パクリはやめとけ」
後輩「うーん、それもそうっすねー。オチ考え直してみます。
   で、とりあえず、ここまでの感想とか、あります?」
先輩「んー……まだ、どうとも言えんが
   第2第3の殺人でどう進行するかでも変わるか……」
後輩「あ、殺人これで終わりですよ」
先輩「え……終わり?」
後輩「はい」
先輩「え……これ、まだ一日目の夜だろ?
   ベネチア・パリ間って一週間くらいかかるんじゃ……」
後輩「そんなかかるんすか!
   まずいなー。尺もたせるのに、2・3人殺しといたほうがいいっすよね?」
先輩「いや無理に殺す必要はないと思うが……」

 食堂車

給仕_1「お待たせしました、昼食の……うっ、く、苦しい……」
車掌_1「キャシー!!」
アビー_3「キャーーーー!!」
エディ_4「メイドが喀血して、倒れた……!?」
車掌_2「キャシー!ああ、どうしてこんなことに……」

刑事_1「ミスター、ちょっと……これを見てください。
    このメイドは、貴方達に出されるはずだった食事を味見したのです。
    狙われているのは、貴方方なのです」
エディ_5「僕達が、何故……」
刑事_2「お話を聞かせていただけますね」

後輩「てな感じでどうっすか?びっくりする展開じゃないっすか~?」
先輩「まあびっくりはしたが……なんで探偵が命狙われてるんだよ」
後輩「だから犯人に近づきすぎた警告として……」
先輩「この時点で、犯人を探す約束を知ってるのはヒロインだけだろ。
   犯人どこで聞いてたんだよ」
後輩「あー……偶然居合わせたとか」
先輩「偶然聞いたんだとしても、探偵役はただの学生だろ。
   なんでそこまで危機感持つ必要があるんだよ」
後輩「うーん……まー、そこは疑心暗鬼にかられて的な……」
先輩「いきなり出てきた刑事もなんかおかしいんだよな……」
後輩「え、どこがっすかー? 刑事が乗り合わせてるのなんて、おなじみの展開ですよー?」
先輩「いや それはまあいいんだが……ここ食堂車だろ?
   他の乗客も何人もいるのに、どうしてピンポイントで探偵役が狙われたってわかるんだ?」
後輩「えー……じゃあ食堂車は探偵とヒロインで貸し切りってことにします。
   超セレブな主人公にしちゃいましょう」
先輩「貸し切りねー。じゃあなんで刑事が乗ってるんですかね」
後輩「えーと……犯人は実はこの列車で国外逃亡を企ていて、刑事はそれを追ってきた的な」
先輩「まあそれで良しとしてもな……そうすると、刑事と探偵は犯人になれないし、
   残った犯人役が乗務員だけになっちまうぞ」
後輩「あ、なるほど。じゃあそうしちゃいましょっか」

車掌_3「そうだ!僕が彼らの命を狙っていたんだ……」
刑事_3「車掌、君がどうして……」
車掌_4「それは答えられない。だが、それがキャシーをあやめる結果になるとは、とんだお笑いだ……
    さようなら、刑事さん、彼女は何も知らなかったんです、本当ですよ……」
刑事_4「いかん! 毒を飲んだな…… だれか、医者はいないか!」

先輩「えー…」
後輩「なんすかー。どっかおかしいなら言ってくださいよ」
先輩「……車掌が犯人は、まあいい……で、これはダミーの犯人で、更に真犯人が出るのか?」
後輩「すげー、なんでわかるんすか」
先輩「ありがちなんだよ。で、真犯人は誰なんだ? 刑事か? ヒロインか?
   メイドが実は死んでなかったオチか?」
後輩「死んでなかったオチは被るんでやめときます。
   んー、じゃあ……先輩、赤と青どっちが好きですか?」
先輩「……赤?」
後輩「じゃあヒロイン真犯人で」
先輩「ちょ……!」

アビー_4「そうよ……私が彼を殺したの。貴方の命を狙ったの……」
エディ_6「どうして、どうしてなんだ、アビー!」
アビー_5「どうしてかしら……私にもわからないわ。
     私にわかるのは、あなたを愛していたということだけ……さよなら、エディ」
刑事_5「やめるんだ!君が命を絶っても誰も喜びはしない!」
アビー_6「私の登場時間は、もう終わりよ」(窓から飛び下りる)
エディ_7「アビーーーーー!!」

後輩「と、これで完結!」
先輩「……頭痛くなってきた」
後輩「まー、後味はそんな良くないですけど、なんとか形になりましたしー、オッケーてことで」
先輩「まあ、穴埋め原稿だしな……じゃあ、これもらってくな」
後輩「よろーっす。じゃ、そろそろ出ましょうか」

(銃声)

エディ_8「アビー……仇は取ったよ……」



店員「ええ、あの時は本当にびっくりしましたよ。
   突然お客様が倒れて、警察の人が何人も来て……。
   あ……そういえば、ちょっと気になったことがあったんですよ
   そのお客様が座られてた席、メモ用紙やコピー用紙がいっぱい置かれてて、
   料理置くときに、邪魔だなーって思ってたんです。
   それから、お客様が倒れてバタバタしてたんですけど、
   気付いたときには それが一枚もなくなってて……
   まあ事件には関係ないでしょうけど。
   犯人、早く見つかるといいですよね……」