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  • 母(長子)
  • 子(誠)
  • 若母
  • 若父
  • 若祖父


子01「あのさ、母さんと父さんってさ」
母01「ん、なに?」
子02「母さんと父さんって、どっちが先にプロポーズしたの?」
母02「やだどうしたの、そんなこと聞くなんて」
子03「うーん……ちょっと気になって」
母03「あんた、あの人とうまくいってないの? 日曜なのにウチでだらだらして、さっさと結婚して母さんたちを安心させてちょうだいな」
子04「やめてよ母さん、今そのこと関係ないから! それよりプロポーズの話!どっち?
   どっちが言ったの?」
母04「もう、しつこい子ねえ。……父さんよ」
子05「やっぱり! そうだよね……男のほうから言うよね……」
母05「ええ……母さんの誕生日に、年の数と同じバラの花束を持ってね」
子06「……ちょっと待って」
母06「ん?」
子07「父さんが? あのハゲでもっさい父さんが? バラの花持ってプロポーズ?」
母07「やだ、あの頃はまだハゲてなかったわよ」
子08「なんか……想像できないんだけど……」
母08「うふふ……真っ赤なバラを持ってね、そりゃあ、母さんもおじいちゃんたちも、びっ
   くりしたわよ」

若父01「おおお、おとうさん!! む、むむ、むすめさんを、ぼくに……ぼくに、くださ
    あああい!!!!」

子09「うわ……ベタっていうか、古いっていうか……」
母09「ねー」

若父02「ぼ、ぼくがっ、幸せに、しますから!! 一生、幸せにしますから!!! 
    命にかえても、守り続けますからあ!!」
若祖父01「君が死んだら、どうする気だね?」
若父03「は?」
若祖父02「君はさっき、命にかえても娘を守るといったね。
     もし娘よりさきに君が亡くなって、そのあと、娘は一人で
     なんの拠り所もなく、生きていくのかね?
     それでは、君の守るという言葉は一体どんな価値があるというのだ」
若父04「そ それは……」
若祖父03「どうなんだね? 君の決意はそんな不確かなものなのかね?」

子10「……って、じいちゃん何言ってんの!?」
母10「ふふ……なんだかね、父さんがあんまり必死すぎて、からかいたくなっちゃったんだって」
子11「じいちゃん……」

若父05「も もし僕が、僕が先に死んでしまったとしても…ば 化けてでます!!!
    幽霊でも妖怪にでもなって、長子さんを死んでも見守り続けます!!!
    一生、長子さんがなくなる日まで守ります!!!」

子12「父さん……怖え……」
母11「そういう映画が流行った頃もあったわねえ……」

若祖父04「君の決意はわかった。だが、決めるのは私ではなく、娘だ。
     長子、どうする」
若母01「一生…守ってください」
若父06「あっ あああ、ありがとうございます!!!!」

母12「まあこんなわけで、プロポーズされちゃったのよ」
子13「へぇー。……まあ、よかったね」
母13「ふふ。お父さんはちゃんと約束を守って、今でも母さんを守ってくれてるのよ。」
子14「ちょ…怖いこと言わないでよ!!…母さんのバカ」
母14「ふふふ……父さんね、早く誠の晴れ姿を見たいんですって」
子15「もー!からかってんでしょ!……そのうちね」
母15「はいはい。うふふ…」