勇者ご一行様、わくわく温泉ツアー - 声劇つくっちゃおうぜ

勇者ご一行様、わくわく温泉ツアー

タリーズ：勇者
ベックス：格闘家
サンマルク：黒魔術師
ネス：白魔導師
スターバックス：悪の科学者
ドトール：悪の女怪人
ナレ：ナレーター

サンマルク：タリーズさーん！いい湯加減ですよ！
タリーズ：おいおい、はしゃぐなよ。
ベックス：いいじゃねえか、勇者様。ふー・・・最近は戦いが続いてたからな。たまにゃのんびりするのもいいさ。
タリーズ：そうだな・・・つかの間の休息だ。

（ガラッと戸が開く）

スターバックス：そうは問屋が卸さんよ、勇者諸君よ！！
タリーズ：（ハッ！！）　スターバックス…！！
スターバックス：カッカッカ！全員仲良く湯浴みとは！そんな丸腰で、奇襲をかけられたらどうなることやらのう！！
タリーズ：貴様…！
スターバックス：クーッケッケッケ！伝説のクリスタルソードさえなければ、勇者もただの人間よ！！
ベックス：なんだと！　まさか…この温泉保養券も、お前の差し金か！スターバックス！
スターバックス：カーッカッカッカッカ！！今頃気づいたところで遅いわ！！出でよ！我が渾身のワクワク機械人形ちゃん…
サンマルク：『水よ、鋼となり悪しきものを切り裂け！！！』（呪文詠唱）

（バシャーーーーン！！と水音）

スターバックス：あっちゃーーーー！！！あつっ、あつっ！！あつーーー！！
サンマルク：丸腰がなんだっていうんですか！杖なんて所詮増幅機、魔術に支障ありません！！
タリーズ：見事。これで機械人形たちは使えなくなったな。
スターバックス：ゴホッ。おのれ・・・源泉をぶつけるとは・・・！！
ベックス：さて、俺の武器はこの拳だ。グローブがなけりゃ痛んじまうが・・・より怪我をするのは叩く側か？叩かれる側か？さあ、どっちかなァ？
スターバックス：ひっ、ひっ、卑怯者ォ～！！
ドトール：『待て！』

（ガラッと戸が開く）

ドトール：貴様らの相手、この私が引き受けた！！
スターバックス：おおお！よいところに…！
サンマルク：きゃ…きゃああああああああああ！！！痴女ーーーーーーー！！！！！

（バシャーンと水に飛び込む音）

ドトール：だっ、誰が痴女だ！！！見ろ、ちゃんとタオルを巻いておるわ！！！
スターバックス：カッカッカ！我が配下ドトールは既に盛りを過ぎた女！！男風呂に入るのに恥じらいなど持たぬわ！！
ドトール：（助けるのやめようかな…）
タリーズ：女怪人を呼ぶとは卑劣な…これでは湯から出られない！！
ベックス：くっ…せめてタオルを洗い場に置いていなければ…
ネス：『待てーーーい！！』

（ガラッと戸が開く）

スターバックス：きっ、貴様は勇者一行の…うわっ
サンマルク：おっおおおお、おじいさん、かっ、かくして！！丸見えですっ！かくしてくださーーーい！！
ネス：何を。隠すようなものでもあるまい。タオルは肩にかける、これぞ男児。女子のように隠して、それでも漢か、お主ら！そこでわしの活躍を見ているがいい！！
スターバックス：なんだとっ！！…汚っ
ドトール：くっ…直視できぬ…
ベックス：そうか！じいさんなら、恥じらいはゼロだ…！！
タリーズ：お願いします、魔導師ネス…！
ネス：『イテ、マウス、ト、イテ。シヴァ、キ、マスト、イテ…使役せん、風のシルフィード！！！』（呪文詠唱）

（風が吹く）

ドトール：きゃああああああっ！！タオルが！！
スターバックス：きゃあああああ！めーくーれーるー！！
ネス：フォッフォッフォ！見たか！！そよ風のいたずら、チラッ☆とパンティ！！
サンマルク：げ、下品！…でも効いている！！
タリーズ：見たか！悪の僕どもよ！！
スターバックス：うっ、うっ…もう婿にゆけない…
ドトール：（しっかりせい、ボケ！）くっ、今日のところはこれでひいてやろう！次会うときが貴様らの命日ぞ！！さらば！！

（バッ　と退散）

ナレ：世界を動かす、強大な力を持ったクリスタル――正義の力とも、悪の力ともなるそれを巡る物語は、まだ、はじまったばかりである…

ネス：今日、ワシ大活躍。勇者様、この年寄りに、なにか褒美をとらせてくれてもばちはあたらんぞい。
タリーズ：いいけど、何かほしいものでもあるの？
ネス：いやいや。ちょっとな、ゲイシャ遊びというものを、死ぬ前に一度…
ベックス：ふーん。楽しそうじゃねえか。賛成だぜじいさん。
タリーズ：まあ、息抜きになるならいいんじゃないかな。
サンマルク：いっ…いいんですかー…？

ナレ：はじまった　ばかりである…

スターバックス：次の作戦は、芸者に扮装し、やつらの油断しているすきをねらう。わかったな…ゴホン。わかったかしら？ドト奴（やっこ）さん。
ドトール：心得た、スタ奴。

ナレ：続くったら　続く。

お題 入浴 どたばた クリスタル