嘘の対価


イチゴショートがなくなっているんだが?
シラを切るな、冷蔵庫にしまって置いたイチゴショートのことだ。
いや、今は『置いていた』イチゴショートか。
昼寝をする前にはたしかにあったはずのそれが今は陰も形もない。
これは一体どういう事だ?

「小腹が減いたので食った」? そんな事は判っている。
今問題にしているのは、なぜ二個とも消えているのかということだ。
革命堂のボリュームイチゴショートはその名の通り、甘党でも一個食べきれるか怪しいボリュームだ。
それをそう甘党でもないお前が平らげられるか?馬鹿げている。
そして次だが。お前は新聞は読んだまま、テレビはつけたまま、布団は万年床という救えない怠け癖がある。にも関わらずだ、なぜイチゴショートを食った皿やフォークが見当たらないんだ?

「使ったら洗ってしまうのは当然」?
当然?お前からそんなセリフが聞けるとは驚きだ。普段もそうしてほしいものだな、それが本当なら。

次に……なんだ?
「彼女が遊びに来たので出しました、一緒に食べました」?
そんなことは判りきっている、全く面白みのない奴め。

「金はあとで返す」? 当然だろう。いいから聞け、私は怒っているんだ。
次に彼女だが自宅にあげてケーキを食って帰るだけの彼女を彼女と定義していいのか……なんだ。

「アニメが始まるからもう行っていいか」って? そんなことは判っている。いいから聞け、私は怒っているんだ。

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最終更新:2010年10月19日 17:15