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クランベリージュース


作者:タウト ◆oXFOdNeHtA


A 男
B 男
C 女

A01「俺スコッチ、ダブルで」
B02「クランベリージュース」
A02「……」
B02「なんだよ、悪いか?」
A03「なあ、おい。玉ついてんのか? そんなもん頼んでよ」
B03「……」
A04「おい、こっちみろ。それ前の女が飲んでたヤツだろ」
B04「だったらなんだよ」
A05「いいか、いつまでも引きずるのはよくない」
B05「ああ、ああ(A05に被りながら相槌)」
A06「お前の彼女は逃げた。でもな、お前が悪かったワケじゃない。俺なんて可愛がってる犬が突然いなくなった事がある」
A07「散歩も1日朝と夕方、ちゃんと連れてった。餌もキチンとやったてた。あれだ、フリスピーだって投げてやった事もある」
A08「まあ取りに行こうとはしなかったけどな、一度も」
B06「……それで? なんで逃げた」
A08「簡単だ。ドアが開いていたから」
B07「…………」
A09「鍵をかけ忘れた」
B08「…………くっ(笑)」
A10「つまりはそれだけの事なんだよ」
B09「ははっ……。そうかな……そうかもな。でも――」
A11「でもじゃねえ。そうだろ。いつまでも思い出にふけるのはよせ。どうだ、あそこの女」
B10「おいそういうのはやめてくれ(Aの台詞の最後に被る感じで)」
A12「ひゅー。こっち見てる。ほら(小声)」
B11「やめてくれって」
A13「ほら見ろ。絶対にお前を見てる」
B12「そういう気分じゃない。それにどこが俺を見てるんだよ、ずっと背中しか見えてないぞ」
A14「いいから行って来い」
B13「うわっ……と」
C01「きゃ」
(SE:水がこぼれる音)
B14「ああ! ごめん! 飲みかけだった?」
C02「いえ、いいの。もう殆ど残ってなかったから」
B15「そっか……って、やぁ、どうも。えっと、そのなんていうか気がついたらここに……」
C03「ふふっ……私リズ。あなたは?」
B16「あ~、やぁ。リズ。トムだ。よろしく」
C04「トム、あなたクランベリージュースが好きなの?」
B17「いや、そんな。まさか。これはその。君に」
C05「え? いいの? ありがと」
A15「いいぞ! トム(遠くから)」
B18「(唸って制する)で、リズ。君はよく来るの? ここに」
C06「ううん、今さっき来たところなの。初めてよ。友達に教えてもらって」
A16「いけっトム!(遠くから)」
C07「お友……達?」
B19「……まあ。なんて言うか、変なプログラムみたいなもので、俺が何かするたびに、色々と自動的にお節介を焼いてくるんだ」
C08「なに、それ(かわいい笑い)」
B20「さあ、なんだろ(微笑)」
C09「向こうに行かない? VIPルームがあるのよ」
B21「え? あ……そうだね」
A17「いいぞトム! お前ら見たか! トムがジェリーを捕まえた!」



【コメント】
ウィットに富んだ出会いは軽い嘘を受け入れる位がちょうどいい