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コンタクトレンズの妖精と私

私:若い女 会社勤め 名前は清美(きよみ)
妖精:コンタクトレンズの妖精的ななにか


私01「あんた、ふざけるのもいい加減にしなさいよ!」
妖精01「oh,ふざけてなんかいないわ、キャシー。あたしはいつだって本気」
私02「誰がキャシーよ!」
妖精02「清美だからキャシーじゃない。ha-n、キャシーったらシャイね、キャシャーイ」
私03「ウザいわ!!」
妖精03「キャシー、あなた、あたしに何度説明させたら分かってくれるわけ?
    あたしはコンタクトレンズの妖精。あなたが愛用のコンタクト
   『ツーマンスリービュー・ウォータリング』に憑いてきた妖精。
    あたしはこれ以上説明できることなんてないわよ」
私04「どこに渋谷ギャルファッションな妖精がいるってのよ!」
妖精04「ah,渋谷! 冗談じゃないわ、キャシー。原宿って言ってくれない?」
私05「どっちにしろ純日本人でしょうが!! 日本に妖精なんていないし、
   百歩譲っているとしたって、あんたみたいな図体も神経もどデカイ妖精なんかいるか!!
   この不法侵入者!!」
妖精05「oh,oh,oh……信じないものは救われないのよ、キャシー」
私06「信じません、アイキャント・ストックホルム症候群!!
   そこにいつまでもいるなら警察呼んだっていいんだからね!!」
妖精06「キャシー、いいの? あたしはやめたほうがいいと思うんだけど」
私07「譲歩させるにも図太すぎるでしょ、あんた」
妖精07「なに言ってるのよ、キャシー。あたしはあなたのことを心配してるの。
    キャシー、法を破ってるでしょ」
私08「なにそれ、適当なこと言って、こっちを脅そうっての?」
妖精08「あたしはあなたの目よ、キャシー。あなたの視線を通して何でも見たわ。
    あなたがタケカワ先輩の盗み撮り写真をその引き出しの2段目に隠していて、
    夜眠る前にニヤニヤ眺めてることとか」
私09「ぐっ」
妖精09「あなたが会社の備品からちょろまかした、コットンにウェットティッシュにハンドタオル
    ダメでしょ、キャシー、目に見えるところで使っちゃ。
    同僚を家に呼んだ時にも気をつけないでしょ」
私10「うっ」
妖精10「それにいくら腹が立ったからって、課長のパソコンの変換機能に……」
私11「待って! …あんた、盗撮魔? そうなんでしょ?」
妖精11「妖精よ。でも、時と場合には…そうね、盗撮に近いような状況になることはあれど」
私12「変態ッ……やっぱり通報しなきゃ」
妖精12「待って、待ってキャシー」
私13「ァによっ!」
妖精13「あたしは妖精よ、キャシー。あなたが信じても信じなくてもそうなの。
    あなたが警察を呼んでここにパトカーのサイレンが鳴る前に、煙のように消えてみせることだってできるわ」
私14「なら今すぐ消えなさいよっ」
妖精14「NO,NO,あたしはね、キャシー。穏便にことをすませたいの。
    でもね、あなたがそう……あたしに対してあまり敬意を払わないようなら、
    私、あなたに嫌がらせするかもしれない、例えば、今見たことを明日の朝一番で会社に」
私15「わあ妖精さんなんてすっごーい☆ どうして出てきたのー?」
妖精15「ありがとう、キャシー。あたしに協力してくれるのね」
私16「協力ってなにー? うふふー?」
妖精16「キャシー、その血走った目を押さえて。あなたにもとってもいい話なの。
    あなたの願いをかなえてあげるわ、期限なし、制限なし、グットなニュースでしょ?」
私17「……へ? なにそれ、ランプの精?」
妖精17「コンタクトレンズの妖精よ。それと、願いは二つまで」
私18「ふーん…本当なのか頭のラリった女に粘着されてるのか微妙だけど、まあ悪い話じゃないわよね」
妖精18「でしょ、キャシー」
私19「今すぐ私の目の前から消えて、二度と来ないで」
妖精19「hm-、キャシー、それで二つ? いいの? 後悔しない?」
私20「後からすることにしてるの、後悔だけに」
妖精20「余計なお世話かもしれないけど、もうちょっと考えたほうがいいんじゃなくて、キャシー。
    あなたの視界が一生闇に閉ざされるには、ちょっとスモールな願いなんじゃない?」
私21「……なんですって?」
妖精21「だから、言ったでしょう、願いは二つまでなの。左目に一つ、右目に一つ、ハーフ・アンド・ハーフ」
私22「なによそれ!! いらないわよそんな願いなんか!!」
妖精22「あらァ、残念。クーリングオフはオーダーしてないのよ」
私23「願いをかなえるどうとか言って、目!? このヤンデレ女!!」
妖精23「ヤンデレ? キャシー、言葉は正確に使って。あたし、別にあなたにデレてなんかない、Reary?」
私24「ウザいわ!! もう、いらない、願いもなんにもいらないから、あんたも消えてよ! どっか行って!」
妖精24「大丈夫よ、キャシー。時間はあるの。あなたが死ぬまで、たっぷりあるの」
私25「怖いわ!!」
妖精25「ホラーでもサスペンスでもスプラッタでもないわ、キャシー。
   願いの期限はね、一生。あなたの死ぬ間際までずっと考えてたってよくってよ」
私26「え……それって……」
妖精26「願いをかなえるまで、あたしたち、ずーっと一緒ね、キャシー」
私27「いッ! ど、どっちもイヤァァァァァ!!!」(SE:清美逃げるランナウェイ)
妖精27「……hm、もう、逃げたって仕方ないのに。
    あたし、ずっとあなたの見るものを見てるわ。
    あなたの一番そばに。透明な仕切りを踏み越えたすぐそばに、いつもいるわ……
    早くあなたにデレさせてね、キャシー。じゃないと、あたし……他の人に憑きたくなるかもしれないわ」


お題:時間・空想・コンタクトレンズ