love is contacco - 声劇つくっちゃおうぜ

love is contacco

『コンタクトレンズ』――その単語を聴いて、『あれー、コンタクトどこー？』
などと、下を向きながら捜す様を想像するなど、時代錯誤も甚だしい。
今のコンタクトレンズはワンデーワンウィークに代表されるように、一日、一週間単位で新しいものに取り替えるのが普通だ
それだけコンタクトレンズの清潔さに関心をもたれているという点から見て、
地に落ちたコンタクトレンズを捜して見つけてそれを装着する、などという行為は滅多に起こりえるものではない。
しかし私はそんな想像をついしてしまう輩を冒涜はしない。
メガネをはずし、初めてコンタクトにした女の子。
しかし、慣れずにふとした拍子にほろり、と外れてしまう。
彼女は必死の思いで捜すのだが、おぼつかない視力では見つけられず、途方に暮れてしまう
そんな時、都合よく自分が廊下に通りかかり、そっと彼女の手助けをしてやる。
そんな下心はなんら恥じることはない。いや、むしろ健全だ、青春の一ページだ。
だから、こうして私が傍目には小難しい時代小説を読んでいるふりをしながら、
その実、頭に妄想、いや自由な空想が飛び回ったとしても、それはなんら不真面目でもなんでもない。
赤毛のアンも、なんかそれっぽいこと言ってた気がする。アンちゃんが言うなら仕方ない。

……さて、そろそろ時間か。帰って、撮り溜めておいたDVDを痛ァァァ！！！
ハー…おい、立つ時は気をつけて立てよ！！
図書室は両手に本抱えた状態のクリーチャーが常に歩き回ってる戦場だからってなあ、
人にぶつかるかどうかくらい気をつけろ！！　ったく……あ、なんだよ、座り込んで。ケガしたの？　
え、そういえば、アレ、ぶつかったの、女子…？　えっ、まさか、これ…
ね、ねえ、な、なにか落としたの！　さ、捜してあげよっか…
…え？　メガネ？　あ、あー、メガネね、メガネかぁ…あ、そ、そこにあるのそうじゃないかな、あ、うん　気をつけて…

メガネ、かぁ…趣旨変えって、こんな些細なことからはじまるんだな

お題：時間・空想・コンタクトレンズ